七夕賞の回顧

福島11R

【レースラップ】

12.6-11.9-12.1-12.4-12.3-12.1-11.8-12.1-12.2-13.0=2:02:5
前半1000m61秒3-後半1000m61秒2

重馬場を踏まえても、逃げ馬不在のメンバーで例年より落ち着いたペースで流れた。それでもレース上がりは37秒台まで掛かったので、雨が時計に与えた影響は大きく、馬場の巧拙で明暗分かれた馬も複数いる。傾向の照会としては、大穴馬がまた関西組から出たのは重要視しないけど、勝率の内枠と複勝率の中枠は来年も切り口候補の1つとして申し送り。

【注目馬短評】

クレッシェンドラヴ。中団追走から、4角で好位まで押し上げ直線差し切り。スタート改善。勝負所は逃げ馬の内からスムーズに進出。前走の致命的不利2つを潰して巻き返し。重賞レベルでの鉄砲出走も問題なかった。2~4着馬より経済コースを立ち回った形だけど、馬場の悪化具合が把握しにくいので有利不利判断は保留。小回り、内回り競馬に良績が極端に集中しているので、今後は直線が長くなる条件で切れの重要度が増して対応できるかがカギ。オールカマーや東京競馬で勝ち負けして地力を見せられれば、持ち場と言って良さそうな有馬記念の期待度が膨らむ。

ブラヴァス。好位後ろ追走から、勝負所は外を回って伸び続けるも内を掬われ2着。仕掛けにスッと反応しない前走と同じシーンはありつつ、瞬発力重要度が落ちる条件のおかげで盛り返しが間に合った。重馬場でキャリアハイ更新。良馬場で改めて真価を問う事にはなるけど、昇級戦4着の前走内容が良かったので、良馬場でも同じぐらいの上位争いになると思う。瞬発力強化は課題候補。レース上がり37秒越えで3戦2勝2着1回。そう単純なものではないと思うけど、中距離で頭打ちが来たら超長距離にチャレンジしてみてほしい1頭。

ヴァンケドミンゴ。2着馬にピッタリついていく競馬でしぶとく伸びて3着。こちらも重馬場でキャリアハイ更新に加え、4戦4勝の福島でまた好走、さらに条件的に有利な6枠でもあった。ブラヴァス以上に、次走別条件で真価を問う事になる。

本命のジナンボーは9着。ダッシュの速さを大きな理由として本命にしたのに、痛恨の出遅れで先行出来ず。好位より前で運べなかったレースはこれで3戦3着外。得意の形に持ち込めなかったのが敗因。早めの競馬でしぶとさ活きやすい小倉記念、昨年2着の新潟記念、どちらへ出走でも巻き返し候補。中間にゲート練習をしていれば再び印上位候補。

大穴候補のノーブルマーズは13着。G1以外で1秒以上負けたのは4年4か月ぶり。それぐらい安定した走りを見込める馬が4角で追走一杯脱落。馬場に対応出来なかったのが敗因候補。昨年3着で、グレイソブリン系に高い適性が見込める小倉記念出走なら巻き返し候補。

オセアグレイト。3着馬と併せて上がっていける良いポジションだったものの、4角でついていけなくなり脱落。重賞勝ち負け実績の無い馬なので、力負けの可能性が小さくはないのだけど、馬場対応+勝ち鞍の無い距離を敗因候補に次走改めて見直し。札幌の2600m辺りは未出走ながら合いそう。

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今後のマガジン発売予定
7月第3週 函館記念・中京記念2020マガジン
7月第4週 お休み
8月第1週 クイーンS・関越S2020マガジン
8月第2週 お休み
8月第3週以降、有馬記念週まで毎週発売予定

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