関屋記念 馬券予想

※今回は記事作成の時間があまりとれなかったので簡易版にしてます。


レース展望について

関屋記念は新潟(左)1600mで行われるマイル戦。コーナーの前後に坂があるため、コーナー前でペースが緩みコーナー後の下り坂を活かして直線では瞬発力勝負になることが多い。そのため当重賞は直線から勝負が始まることが多く、脚の持続性よりも瞬発性を求められる展開になる傾向がある。また先行馬にとって理想的なペースになることも多く、後方すぎると直線が長いとはいえ差し切れないこともあるため、ある程度の好位を取ることが求められる。以上の事からも「標準マイルペースに追走できて好位を取れる」、「東京や中京などの直線が長いコースで優秀な上がりが使える」といった要素を持つ出走馬を狙っていきたい。

予想/買い目

<展開予想>
スタート後ハナを取りそうなのに「セルバーグ」、「ノルカソルカ」、「ラインベック」が挙げられるが、今回はノルカソルカがハナを取ると予想。ペースはMである程度流れることに。道中は隊列を崩さず、最終コーナー辺りで馬群はばらけ後方勢は外に回すか内に突っ込むかを選ぶ。ここまでペースが流れたため直線では先頭をマークしていた先行勢の脚は上りはじめ、好位中段で控えていた各馬が一斉に仕掛けを始め、最終的には「やや差し有利」といった展開になると予想。従って本命は上がりが出せる実力馬で、穴としては好位中段で運べある程度上がりが使える出走馬を狙っていきたい。

<印・買い目>
◎:8.ララクリスティーヌ
前走はVMで前目で競馬を行うも直線で垂れてしまい14着に。流石にG1では実力が足らなかったが高いレベルのレースを経験できたことは十分な収穫であり、ここにも活かすことが出来るはず。本馬の適正距離は1400mであり、1600mでは勝ちを挙げているものの、残り200mで脚が緩むことが見受けられるので少し長いことは否めない。ただスワンS以降安定した成績を残しているのは実力の裏付けなので立ち回りや展開次第で距離は何とかなりそうな気がする。枠もいいので、相対的にみてこの馬を本命に。

〇:2.アヴェラーレ
前走の京王杯SCでは届かずの4着。直線で前が詰まり、外へ出すタイミングが遅れたことが原因であるため、スムーズな競馬が出来ていれば着順は上がっていたはず。左回りのマイル適正もあり、相手関係は前走の方が高かったので今回も実力的に十分戦えるだろう。ペースが緩み極端な上がり勝負にさえならなければ馬券内の可能性は高いとみてここは印を打ちたい。内枠でロスの無い競馬が出来ると思うので、後は直線で詰まらなければ。

▲:11.メイショウシンタケ
前走は鞍上が怪我をして急遽の当日乗り替わりとなり、代役を務めた角田大Jkも馬の勝手が分からず、終始後方からの競馬で、直線も馬場の悪い内側を走ったことも影響し8着という結果に。ただ2走前の米子Sでポテンシャル自体があることは確認できているので、展開次第では好走してもおかしくはない。枠的にも今回は位置取りに悩むことは少なそうで、前走で左回りもある程度やれるはずなので、人気がないようならここは改めて狙ってみたい1頭である。2桁人気で買えるならかなり美味しいと見る。

△:10.カワキタレブリー
前走は-12kgと馬体重を大きく減らしたことや距離が長いことも影響したか、直線で末脚が出せず、13着と大敗。世代戦のNHKマイルCで3着の実績もあり、左回りのマイル戦が本馬のもっとも輝ける場所であろう。前走よりも相手関係が一枚落ちるこの舞台なら展開次第で1発あってもおかしくはない。マークもされにくい立場だと思うので道中脚を溜めて直線でスムーズに外に出せれば好走が期待できそう。人気が落ちるなら狙いたい1頭。馬体重戻して本調子で出てきた欲しい。

☆:ディヴィーナ
 :サクラトゥジュール
 :ロータスランド
 :アナザーリリック

<買い目>
三連複F(フォーメーション)
◎-〇▲△-〇▲△☆ (計15点)
ワイドF
◎〇-△▲☆ (軽12点)
馬連F
▲△-☆ (計8点)


その他出走馬講評

1.ディヴィーナ
前走の中京記念では直線で上がり2番手の末脚を使い2着に連対。斤量や相手関係などは前走より少し厳しくなったように見える。またこの酷暑の中で中2週の参戦は少なからず牝馬には影響がありそうなのも懸念点。ただ2走前のVMで早いペースの中で上がり最速の33.1秒を叩き出したことは実力があることの裏付けとなっており、戦績からも今が充実期と伺えるので、最低でも紐には入れておきたい1頭だと考えられる。しかし枠は正直厳しい所に入ったと言わざるを得ない。下げて外を回すか、内で運び直線で馬群を捌くかの2択の競馬が考えられるが、鞍上的にも前者の可能性が高く、その場合距離ロスが多く末脚が甘くなることが懸念される。なので今回はあくまでも紐として抑えておきたい。

3.フォルコメン
前走は後方で追走するも伸びあぐねて11着という結果だったが、休養明けで+10kgと太め残しでの出走だったので叩き目的と見ていいだろう。2戦目となる今回で馬体を絞っていれば上澄みがあると見ていいはずなので、その場合は少し期待できるかもしれない。ただ歳も歳なのでマイル戦では追走に苦労する場面も多くなり、時計が速い展開になるといつもの競馬になり厳しい可能性が高い。新潟の舞台に適性があるともあまり思えず、今回もそのパターンが濃厚なのでそれを踏まえて買う必要はあると考える。

4.コンシリエーレ
バキバキのダート馬であり、芝は今回が初めての挑戦。4歳にして馬体重が550kg越えと巨体なのでダートでは力強い走りが出来るが、芝のマイル戦では道中楽に追走できるかどうかがカギとなる。ただ今回はタイトル狙いというより、芝適性の確認や秋以降のダート本戦への叩き目的のような出走と感じるので、余程の理由がないと買い辛い印象はある。見送りで。

5.セルバーグ
前走はハナをきってペースを掴み、そのまま逃げ切って重賞制覇。後続に脚を使わせ直線で追いつく隙を与えない着差以上に強い競馬だったと見ている。今回は前走のように楽逃げはさせてもらえずマークが厳しくなる上、斤量も3kg増とかなり厳しい競馬になると考えられるが、その状態でどこまで自分の競馬に徹することが出来るか。条件変化もあり、ここでは逃げ切ることはなかなか難しそうなので前走は穴として指名したが、今回は見送りたい。

6.フラーズダルム
前走で同舞台を走り、重馬場で内が伸びやすい状態であり本場は外を追走した結果、思う様に伸びず8着に終わった。その後放牧を挟み今回に参戦。OP以上に昇格後成績を残せておらず、現状はやはり重賞舞台では実力が1枚劣る印象を受ける。放牧を挟んで何か変わり身があればいいが、展開でも有利が欲しいところ。見送りで。

7.フィアスプライド
前走は前目の競馬を行うが最終コーナー辺りから追走力を徐々になくし、伸びあぐねての9着。以前のクイーンSを抽選除外されたことによりスライドして此方のレースへ参戦。休養明け後の結果なので2走目の今回はある程度の上澄みの期待できるが、相手関係的にも好走には何か展開で有利面が欲しい印象を受ける。地味に出遅れ癖もあるので、スタートの安定感が期待できなのも買い辛くする要因に含まれる。見送りというほどでもないが、特に買い要素は見当たらないというのが本音。

9.ミッキーブリランテ
前走は中段で競馬を行い、直線でも脚を伸ばせず10着という結果に。近走はあまり次に生かせるような競馬が出来ておらず、純粋な実力に関しては重賞では少し物足りないという印象を受ける。控えるよりも前目の競馬をした方が成績は安定しているので先行策を狙って欲しいが、鞍上がその選択肢を取ってくれるかどうかは分からない。何か新しいきっかけを使うことが出来れば。

12.ノルカソルカ
前走はHペースで逃げをうったため、直線入る前に失速してしまい殿負けという結果に。戦績からもL戦で2桁着順が続いている以上、ここでも実力勝負では厳し印象を受ける。ただ本馬が今回ペースを握る可能性が高いと考えているので、ペースを握り、他馬が遊んでくれるような展開になれば逃げ残りもあるかもだが、重賞でそう上手くはいかないだろう。本馬には前走のようにある程度流れたペースで運んでもらいたい。馬券は見送り。

13.サクラトゥジュール
前走は道中やや掛かり気味で追走するも前に馬を置いて脚を溜めて、直線で3馬身ほど離れていた先頭を差し切るという、強い競馬をしたレースだった。何よりも差し切ったマテンロウスカイが後に古馬重賞で連対していることを考えれば本場にも重賞で戦える実力は十分に備わっているはず。2走前の東京新聞杯をみると1600では少し忙しい競馬になるかもしれないが、前回のような競馬が出来れば相手関係を見ても十分な活躍が期待できるとみている。ただ陣営が「調整に狂いが出たため、最終追切はせず回復に努める」t述べている以上、何かアクシデントが生じたと見るべきなので仕上げに関しては疑問視した方がいい。

14.ロータスランド
前走VMでは最内を活かした逃げを選択し、距離ロスなく内を通り続けて6着に粘るという鞍上の判断が光る1戦だった。G1では箔が落ちるものの、G3では勝ち争いに十分な実力を持っているため、前走より相手関係が落ちるここは狙い目の様に考えられる。しかし本馬も距離適性は1200~1400mであり、実績はあるが何かしらの工夫がないと1600だと最後甘くなることが多い。今回は外枠なため前走のような効率的なコース取りは難しく、直線で脚が上がってしまう可能性は十分に考えられる。ただ実力は申し分ないので買い目に入れないと怖いと思うため、紐で。

15.アナザーリリック
前走はダービー卿CTで10着となったが、5着以降はハナ、クビ差の連続なためあまり気にする必要はない。牝馬限定戦を狙い目としているため右回りのレース経験が多いが、新潟も過去2勝しており、左がダメという訳でもなさそう。近走は捲り気味の競馬を行っているが、捲らなくても上がりを出せる脚はあるので、今回はそれをやって欲しいところ。前走で牡馬混合でもある程度やれることを証明できたのも大きく、ここで通用してもおかしくはないと考えているので、鞍上の腕前次第で着順は変わりそうな印象を受ける。ただ厩舎コメントや追切を見る限り調整が順調にいってなさそうな感じが否めないので、買うなら当日の様子を見てからにしたい。

16.ラインベック
前走米子Sでは最後勝ち馬に差されの2着。近走では右回りの成績の方が目立つが、過去に新潟重賞も経験しており、一応掲示板入りも経験しているため舞台適正はそこそこありそう。スタートの出が良く、安定した先行競馬が出来ることと長く脚を使うことが出来るのが本馬の強みだと考えられるので、瞬発力勝負が決め手になる展開だと少し割り引くし必要があるが、立ち回り次第では直線で粘り脚を見せてくれそうな気も。外枠を引いてしまったのも本馬にとっては少し不利に働きそうな印象を受ける。悩ましい1頭。

17.ビューティフルデイ
前走はL競走で最後ハナ差で勝ちを獲得した。今回が昇級後初の重賞挑戦であり、相手関係的にも格上挑戦となるので今回はどこまでやれるかが見もの。ただコーナーで誤魔化しの効く舞台はともかく、直線が長い舞台だと1600は距離が長いように思えるため、今回はその点にも苦労するだろう。斤量も本馬にとって最重量となるため、以上の要素からも好走には何か有利面が欲しい所。ここで重賞の経験値を積んで欲しい。見送りで。







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