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ボーカリストも知っておきたい音楽理論10「2-5-1コード分析Love is here to stay」

ボーカリストでも知っておきたい音楽理論8で、
「コードの構成音を理解すること」と2−5−1について触れてみました。
今回は、2-5-1のフレーズには、1小節づつの進行の長いバージョンと、1小節に 2と5が詰まっている短いバージョン2通りの進行があるので、掘り下げてみたいと思います!

まずは、コードの構成音の復習です。

Cメジャーのコードは音符4つ(1357)ドミソシで構成されています。
Cメジャーの2-5-1は、
Dm7 レファラド G7ソシレファ Cドミソシ
です。
表を参照してください。
2-5-1の長いバージョンと、短いバージョン
それぞれの、スキャットに使えるフレーズを載せてみました!

誰でもジャズボーカル動画講座(有料)のジャズの豆知識のコーナーでも、連動させて内容を取り上げていますので、講座をご購入の方はそちらも参考にしてみてくださいね!

2−5−1長い短い

さて、それでは、ジャズの曲を1曲取り上げて、コード進行の分析をしてみたいと思います。
「Our love is here to stay」という曲です。
どんなコード進行になっているのでしょうか・・。
知らない曲だとしても、使われているコードの構成音を見るだけなので大丈夫!2-5-1 がどこに隠されているのか、お宝を探す気持ちで見てみて下さい!
キーはCなので、「Dm7-G7-Cを探せ!」のミッションになります!
その他、キーCに出てくる以外の、他のキーの2-5-1も出て来ますよ!
一緒に見てみましょう♪

our love is here to stayコード譜

【ミッション。2-5-1を探せ!】
赤い枠で囲まれたところは全て、Dm7-G7-Cの進行になっていますね。
青い枠は、Em7-A7-D(ここではDm7に着地している)Dキーの2-5-1。
緑は本来Gに着地する2-5-1 Am7-D7-(G)のGキーの2-5だけが出てきます。
ピンク(F#m7b5-B7)と黄色(Bm7b5-E7)の枠は、この講座ではまだ触れていませんが、
マイナーの2-5-1になります。聞いた音も、少し切ない雰囲気になっています。

なぜ、違うキーの2-5-1が出てくるのか?
ボーカリストも知っておきたい音楽理論
で、【よそ者を探せ】のミッションがあったと思いますが、ジャズの曲の多くは、このようにミニマムな転調が散りばめられているのです。
サウンドをオシャレにしてくれている転調ですが、複雑にも感じるのは否めません。
これが、ジャズが難しいと言われる理由の一つなのかもしれません。
が、よくよく分析すると、ポップスも転調を沢山していたりするので、
ジャズのサウンドももっと、沢山の人に身近に感じて頂けたら嬉しいな。。。と、個人的に思います。

さて、今回は2-5-1についてお話ししましたが、いかがでしたか?
こんな風に、ジャズの曲は2-5-1で構成されている曲がとても多いので、
見慣れておくと、譜面に対する抵抗感が少なくなります。

楽器を弾かれる方は大丈夫と思いますが、
もし、コードのこと、よくわからない。難しいと思っている方がいらっしゃいましたら、
初めはキーCの譜面によく出てくる2-5-1に慣れ親しんでおいて、
そのうち、12キーの2-5-1フレーズを練習行くと良いと思います♪

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