ボーカリストも知っておきたい音楽理論1「コードの読み方・よそ者を探せ!」
音楽理論というと難しく感じるかもしれません。
ボーカリストは、「歌詞をメロディに乗せて伝える」ことが一番大事な役割なので、理論的なことを学ばなくても表現できてしまいます。
私も、理論は後付けなのですが、学ぶ段階ではとても難しく感じ、苦労しました。
でも、理論を少しでも知っておくと、生伴奏に合わせたり、メロディフェイクやスキャットに挑戦する時にとても助けになるので、触れてみることにしました!
こちらの、「ボーカリストも知っておきたい音楽理論①」では、ジャズを歌う上で私が必要と感じた''コードの考え方''を纏めています。
コードって、何?という方には少し上級者向けかもしれませんので、
もし、まだ私にはチンプンカンプン!という方は聞き流す程度で大丈夫です。
その反対に、歌い慣れている方や楽器を弾かれる方には初級すぎる内容かもしれません。その場合は、必要と感じたところがあれば参考にして頂ければと思います♪
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楽譜にあまり馴染みのない人にとっては難しいかもしれませんが、
ジャズでまず大事なのは「コードを理解すること」です。
楽器でポップスやジャズを演奏される方はお分かりだと思いますが、これらのジャンルではクラシックのように決まった音符で演奏されるのではなく、多くはその場で即興的にコードの構成音にある音を使ってアドリブをしたり、リハモナイズ(コードのアレンジ)しています。
では、歌詞とメロディを忠実に歌うこと以外に、ボーカリストにもコードの知識が必要なのはなぜか?
それはジャズを楽しむ上で、楽器の人に伴奏してもらったり、また、勇気を出してセッションに参加するためには自分のキーに合わせた「マイ楽譜」を持ち歩くほうが良いこと、それからボーカルにも"スキャット"や"フェイク"という音遊びやメロディを変えて自分流に歌うという楽しみ方があるからです。
難しいコードはさておき、とりあえず最初に知っておきたいことは、
ダイアトニックコードと呼ばれる、''キーCの時に出てくる7つのコード''です。
<コードの読み方>
ドレミファソラシドを英語で読み替えると、
C D E F G A B Cとなります。これを更に数字に置き換えると、
1 2 3 4 5 6 7 1
ジャズでは主にコードの読み方を英語読みします。
C△ Dm Em F△ G7 Am Bm7b5(φハーフディミニッシュ7) C△
<読み方>
1. C△ =シーメジャー
2. Dm =デーマイナー
3. Em =イーマイナー
4. F△ =エフメジャー
5. G7 =ジーセブン
6. Am =エーマイナー
7. Bm7b5 =ビーマイナーセブンフラットファイブ(φ7で書かれることも多い)
最初は、この読み方を覚えるだけで十分です!
あとは、スコアを見て、見覚えのあるコードがいくつ出てくるか、
色々な曲のコードを見ている内に自然に慣れて来ます。
<よそ者が混じってる?>
例えばキーがCの場合は、1曲の中で基本的には上記のコードの構成音で曲は進行しています。
でも、ジャズは小さな転調をしていることも多く、たまに、上記以外のコードが混ざってきます。
ここからは、私の独自のイメージでお話ししてみます・・・。
ダイアトニックコードを家族構成とイメージするなら、Cさん一家の家族・・。みたいなものでしょうか(笑)
ルートC△がお父さん、Dm7がお母さん、Em7が長男、F△が長女、G7が末っ子次男、Am7がおばあちゃん、Bm7b5がおじいちゃんみたいな・・。
小さな転調箇所では、たまに、親戚が遊びにきていると考えると、なんとなく、曲の仕組みが解ってきます。
100パーセントの理解ではなくても大丈夫です!
ボーカルは、まずは歌詞の世界を表現することが役割なので、難しいと感じた方はこのくらいの外枠を理解して、理論に関しての深い知識は楽器の方達に委ねましょう!
<それではここで問題です!>
【ミッション。よそ者を探せ!】
下記のスコアにいくつ、上記のコード
(キーがCの時のダイアトニックコード)が出てくるでしょうか?
そして、上記にないコードはいくつ、あるでしょうか?
(キーがCの時のダイアトニックコード以外のコード)
In other words👆 (←この単語、実戦で役立ってる笑!)
問題文を言い換えると、
このスコアの中に、Cさん一家のメンバーは誰々いるでしょう?
そして、紛れている「よそ者」は何人いるでしょう?
答えは次のボーカリストも知っておきたい音楽理論②で!!
※コード進行は教本などによって多少違いはありますが、
今回は⬆️こちらで見て行きましょう!
※100パーセントの理解ではなくても大丈夫です!
ボーカルは、まずは歌詞の世界を表現することが役割なので、難しいと感じた方はこのくらいの外枠を理解して、理論に関しての深い知識は楽器の方達に委ねましょう!
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