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ボーカリストも知っておきたい音楽理論7「2−5−1って、知ってる??」

<キーCにおける2−5−1>

2-5-1(トゥーファイブワン)という言葉を聞いたことはありますか?
楽器を弾かれる方は当たり前に使われている言葉だと思います。
ボーカルにとってはあまり馴染みのない方もいらっしゃると思いますが、
「ボーカリストでも知っておきたい音楽理論」の①②で取り上げた「ダイアトニックコード」を覚えて、今回の③でお話ししている「音の一つ一つに性格がある」ことを理解された方は、ぜひ、この2-5-1という言葉を覚えてみてください。

2-5-1とは、曲の中に必ず組み込まれている進行のことです。
私達が日常耳にする曲の終わりの部分を思い出してみてください。
童謡でも、ポピュラーソングでも、終わりは落ち着いた音に解決していることがほとんどだと思います。
そうでないと、終われないから。です。
鍵盤が手元にある方は、
レーソードと弾いて頂くと、終わりに向かいたい感覚を理解できるかと思います。

◉音の性格を見て見ましょう!
Ⅴ(ソ)・・・ドミナント。主音に進みたがる。7thで多く登場。
Ⅰ(ド)・・・ルートと呼ばれる。安定した主音の音。

メジャーキーCにおける「V」(5番目の音)はG7、「Ⅰ」(ルートの音)はC、「Ⅱ」(2番目の音)はDm7になります。

つまり、2−5−1は 「Dm7-G7-C」ということになります。

前回のファミリーの表で見てみると...
お母さんー末っ子次男ーお父さん
Dm7    G7     C
になりますね!
ルートは大黒柱のお父さん。末っ子のお世話が大変なお母さんが、お父さんに赤ちゃんを預ける!
(すみません...ついつい妄想が膨らんでしまう傾向にあります。)

Cメジャーファミリー

特にジャズは、この2-5-1で構成されている曲がとても多いです。
キーCの中に、細かく転調して違う調の2-5-1が隠されていることもよくあります。そのため、2-5-1を理解すると、途端にコード譜が読みやすくなります。
コード譜面に苦手意識を持たれている方は特に、このジャズの曲のあちらこちらに隠されている2-5-1を探すことを習慣化して、ぜひクイズの感覚で馴染んでくださいね!

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