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ボーカリストも知っておきたい音楽理論6「スィングって、何??」

⑤と⑥では、リズムに焦点を当てて行きたいと思います!
今回の課題曲は、"It don't mean a thing if it ain't got swing"
スイングしなけりゃ意味ないさ!

では、スウィングって一体、どんなリズムなのでしょう?

スィングとは?

ボーカルレッスンの生徒さんにも度々聞かれるのですが、実は、スウィングの考え方、捉え方は
多種多様。時代によっても楽器によってもテンポによっても一つの考えでは片付けられないので、
プロのミュージシャンの間ではあまり議論されないテーマなのです。

アクセントを強める位置は?

図の②のように、1小節、4分音符4つの中で、
2.4をアクセントとして取りなさいという先生と、1.3こそが大事!という先生と、いらっしゃいます。
それだけ聞くと、反対のことを言っているようにも感じますね。
でも、つまりは、どちらのアクセントもバランスよく感じることが大事だったりするのですね。
1があっての2.4なのだ。ということ。なのです。

これを理解するまで、私は何年もかかりました。
特に楽器演奏者の方々に色々とヒアリングすることで、核になる大切なものが繋がって来ました。

スウィングのリズムを感じる方法

図の①のように、3連のリズムの真ん中の音を抜いてタータ、タータ、タータ、タータ
と口で言ってみてください!
頭の中だけでなく、口に出すことが大事です!

その時、3連の3つ目(図の中で赤丸してあるところ)にアクセントを置きます。
リズムのトラックなどに合わせて口ずさむと、グルーブを感じやすくなります。

3連符タータ タータ

体全体を使ってリズムを感じてください!

基本練習としては、
①1と3を足でストンプ。2と4を手でクラップ。のように、体全身を使ってリズムを感じてください。メトロノームを使って一定のリズムの中で乗れるようにトレーニング。リズムが崩れなくなるまで練習してみてください!

②You tubeなどでプロのミュージシャン(特に外人)の演奏している動画など参考に見ながら、
体のどこでリズムをとっているか、研究してみてください。

ちなみに、スウィングに対する考え方は多種多様と言いましたが、練習方法としての最終的な答えは皆さん大体同じです。

「沢山音源を聴くことでしか学べない」

※経験値のあるミュージシャンや教授の言葉に共通していることは、
頭や言葉で考えるよりも、感じることが大事ということ!
そして、出来れば生の演奏を沢山聴きに行ってみてくださいね。
空気から伝わる音の響きや揺れを、是非とも感じて下さい♪

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