三軍制度について考える

はじめに

こんにちは。ご無沙汰しております。〇sanです。
今回は、本日(6月15日)に行われた阪神の株主総会より、話題に挙がった「三軍制度」について書いていこうと思います。最後まで見てくれると嬉しいです。

NPB球団の三軍制度

現在、NPB球団で三軍制度を敷いている球団は巨人,ソフトバンク,カープの三球団です。中でも、巨人とソフトバンクは選手の人数も多く、チームとして運用できるほどの形態をもっています。一方で、オリックスも事実上三軍を敷いており、西武は元々あった三軍を二軍に集約しました。また、阪神と楽天も三軍とは言えませんが、怪我人やリハビリ組のチームを実際に組んでいる例もあり、各球団によってその形は様々です。

各球団の三軍の在り方

三軍の在り方は大きく2つに分けられます。

  1. 育成選手の実戦及び支配下選手の登板数と打席数の確保

  2. 故障者のリハビリと育成選手の長期的指導

まず、1についてです。主にこちらは巨人やソフトバンクといった球団がこの目的で三軍を使用しています。現在のNPBの二軍戦には育成選手は最大5人までしか出場出来ない決まりがあります。これにより、大量の育成選手を抱える球団は育成選手の出場機会を確保することが事実上難しいと言えます。そこで、三軍を敷くことで育成選手にも出場機会を多く与えることが出来るというわけになります。また、中堅選手や投手などにも試合機会を与えるために三軍の試合に出場させることもよくあります。

次に2についてです。主にカープはこちらの使い方をしています。故障者や特に強化したい選手はこちらでみっちりと指導やリハビリを進めることに使われます。投手であればフォーム固めや修正、野手であればコンバート先の守備練習やバッティングフォーム固め及び修正を行います。

三軍のメリット・デメリット

メリット

メリットはやはり多くの素材を獲得できる点でしょう。ドラフトでも支配下まではいかないが、化ければ凄い選手になるという選手が獲得でき、チームの戦力アップや選手層を分厚くすることができます。また、ドミニカやメキシコなど中南米やマイナーで持て余している選手も獲得することができます。マイナーや中南米では施設や設備が充実していなく、まともに練習できる環境が整ってないので向こうの選手からしてもこれはかなりのプラスになります。
さらに、先程も述べたように多くの選手に出場機会を与える事が出来る点です。野球だけでなくどんなスポーツも実戦に勝る練習は無いので、個々で様々な技術を身につけることは選手にとっても大きなプラスになり、結果を残せば支配下へのアピールにもなります。

デメリット

デメリットとしては、練習試合相手の確保と移動の多さ、練習場所の確保、施設維持費に加え、コーチや監督の確保、選手のセカンドライフのサポートなど様々です。
まず、練習試合の相手ですが、現在チームとして活動しているのはソフトバンクと巨人、オリックスの3球団である点です。二軍のようにリーグを作ることが困難であり、決まった数の試合を毎年設定できません。また、三軍は二軍と試合をしたり、独立リーグや大学生と練習試合をすることも多く、そうなると移動の多さもついてきます。また、選手が多くなると余程の球団でもない限り、施設を増築する必要があります。さらに、三軍を支えるスタッフも確保する必要があります。また、育成選手が引退や戦力外を受けたとき等のアフターフォローも大切になってきます。
以上から、三軍を作るにはかなりの資金力、場所と人の確保、選手のアフターフォローなどかなりの労力とお金が必要になってきます。また、育成選手の中から活躍するのはほんのひと握りの選手です。その選手が出てこないとあまりいい制度とは言えません。

では、阪神に三軍は今すぐ作るべきか

結論から言うと、今すぐに作るべきものでは無いと考えます。そもそも、現在の鳴尾浜球場ではかなり手狭で、三軍を作ろうにも場所が圧倒的に足りないからです。3年後の25年から大物に移動しますが、少なくともその年までは作られることは無いでしょう。また、資金力の面でも厳しいと考えています。ソフトバンクや巨人、オリックスと違ってめちゃくちゃ資金力がある訳では無いので、現実的ではないと考えます。また、当面は育成選手を育てることよりもまず、ドラフトで入団してきた選手たちを育てることが最優先なように感じます。かならずしも、三軍が正義、育成選手からスターを生み出すのが正義ではないということを理解していただきたいです。

さいごに

いかがでしたでしょうか?拙い文章で読みにくい部分も多くあったと思いますが、最後まで読んでいただきありがとうございます。また機会がありましたら、野球のことについて書かせて頂こうと思います。
ありがとうございました。

〇san

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