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【追い切り全頭診断】シンザン記念 2022
はじめに
告知の通りこちらは全て無料での公開とするので、たくさんの方にみていただきたいです。是非ご参考ください。まずは動画未収録、評価不能の馬から。
シーズザデイ
中1週のためキャンターのみ。すごく良くは見えませんが、15-15を見てもさすがにわからないです(笑)
ジャカランダ
こちらも中1週。年明けに52.8-24.7-12.7が一本あり。普段通りのタイム。
ジャスティンヴェル
上に同じ。
ビーアストニッシド
最終追いはCW 6F 78.9-65.0-11.9と猛時計。動画見せてくれ。
以降は動画を見た馬です。
ウナギノボリ
強いて言うなら今回がもっとも良く見えます。ピッチ走法の馬ですが、今回は回転数をあまり落とさずにストライドをより伸ばせています。まだ身体の使い方には課題が多々ありますが、まあ仕方ないでしょう。右に大きくブレてしまったのは併走馬に原因があり、問題視しなくていいと思います。ただ大きく変わってきたかと言われればそうでもないので、力は出せるだろうという程度でしょうか。課題のゲートは入念に騎手を乗せてこなしてきており、練習ではちゃんと出るとのこと。
レースぶりをみてもコーナリング性能はかなり長けており、直線を向いたら手前を替えずに長く良い脚を使える。回転数が持ち味の馬では直線が短い方が向くイメージですが、コース適性はバッチリでは。ゲートにはよりますが、能力を出せば2着までならありそうと思っております。
評価:C
アールチャレンジ
動かない馬だし、負荷も大きくはかけず。馬からやる気は感じられない。体調は前走の方が間違いなくいいと思うが、その反面制御が効いておらず。レースでも終始力みながら走って消耗してしまった。今回はそういった不安は追い切りからは感じられないのは加点要素でしょうか。かなりトビが大きく特徴的な馬。
距離はマイルくらいがちょうどよさそう。弱い馬ではない気もするが。。
評価:E
カワキタレブリー
1週前では終いを伸ばす調教。追われてからは前肢をしっかり伸ばして走れており、休み明けでも好調を予感させる。最終の坂路も加速ラップで好感。
追い切りやレースを見て思うのは、直線まで脚を溜めて追い出す競馬がマッチする印象。コーナーで加速していく必要がある中京ではどうか。実際前走は直線の瞬発力に集中させてメリハリのある競馬をさせた結果。
評価:C
ショウナンアメリア
本来時計を出してくる馬ではなく、今回も目立った時計はない。休み明けということもあり、本数をかなりこなして調整されてきています。過去の動画がないので言い切ることはできませんが、休み明けという印象です。レースとの走りと比べると動きにはもっと上があるように感じますし、四肢はやや硬いのかなと感じました。いう認識。左手前に再変換したときはストライドもしっかり伸ばせることができ、一瞬のキレ味というよりは持続性に大きく寄っている印象です。
評価:D
セルバーグ
かなり面白い馬がいますね。馬というのは臆病な動物とされていますが、彼は本当に臆病というか、馬が近くにいると自分の走りにまったく集中できない馬なんだと思います。エピファネイア産駒にありがちな気がしますね。
まず前走の調教を確認。状態自体は問題視する必要はなかったが、まず馬の後ろにいたら力みながら走り、とにかくフラフラで酷い調教。そしてとにかく近寄ってきた馬に対しても逐一反応してしまう。おそらく陣営も事前にそれがわかっていて、3頭併せの中を走らせた。レースにいったら酷い発汗で競馬ができていない度外視できる内容で。
それを考慮して今回は調教からクロス鼻革を使ってきた。レースでも継続して装着するらしい。調教ではそれが効いているのか抜け出して一頭になれたからなのかラチを頼れたからなのかわからないが、明確に良い追い切りをこなせた。動きも前走より良化しているし、併走馬をほとんど気にすることなく自分の走りに集中しきれた。
以上の考察からいくと、逃げさせたら面白い。新馬戦がかなり強い。最初から最後までずっと力んで勝ち切った馬は僕の短い競馬歴の中でも記憶にない。テンは速いし、騎手が望めばかなうはず。ただこの速い段階で逃げさせるのも躊躇すると思うので、どうでしょうか。もしくは大外。右に馬がいることが気に入らないっぽいので、外2を追走の形ならセーブして走ってくれるかもしれない。いずれにせよ面白い一頭と思います。
評価:A
ソリタリオ
初めて追い切りを見ましたが、よさそうですね。鞍上とも手があっていそう。動画がないのでこれも確信持てませんが、こちらも動ける馬のようです。走りのバランスはとてもきれいに取れており、好調キープといったところですかね。間隔も短いため、さすがに上積みまではどうでしょうか。ただ元気いっぱいなのは伝わります。
評価:B
デルマグレムリン
こちらもかなり良いと思います。前走とのタイム比較ではさらに一枚上げてきたんじゃないかなと思います。本馬も手前を替えながらスピードを持続させる馬。最後は少し脚が止まってしまいましたが、新馬のころと比べると切れ味が増して感じます。充分好状態でしょう。カワキタレブリーと同じく前走とは違う質の競馬をする必要がある中京コースがどうか。
評価:B
マテンロウオリオン
動きは問題ないですね。レースでも追い切りでも右回りの映像しかありませんが、左回りは多分上手くないと感じました。右→左の手前替えはとてもきれいに決まって最後まで左手前で差し込む競馬が前走。今回の追い切りではコロコロ変えてしまい、右手前に再変換すると数完歩でまた戻してしまいました。コース替わりも距離延長も向くイメージは湧きません。ただ能力が高いんだとすれば来てもよさそう。
評価:D
モズゴールドバレル
外の併走馬がどの馬なのかは存じてませんが、馬なりの相手に無理矢理アタマ差先着させたような見栄えは良くない印象。前走ではOP馬に0.5秒ちぎってラスト11.0を計時した馬なので、それを考えると物足りなさはあります。
評価:E
ラスール
1週前追いを見た時のツイート。
ラスールの1週前、逆手前で入ってきたけど前進気勢が凄くあって体調はかなり良さそうだし連動性もこの時点できっちり取れていて体幹もブレがないからこういうのを完成度が高いと言うんだろうな、新馬ではL1Fのラップが全く落ちてない中で左手前に再変換した後もう一回キレたから良質な長い脚が使えそう
— ぶっち (@remarkable_u) January 3, 2022
最終も見ましたが、しっかり仕上がっている証拠の調教。万全に仕上げてきたと感じます。
気になったのはやはり前進気勢が凄い。決して折り合いを欠いているわけではないですが、最後の形はクビを従来以上に強く振れてしまってるように、走りたい気持ちがかなり高ぶっている。マイルなら大丈夫かなとは思いますが、例えばオークスとかならほぼ確実にベストパフォーマンスを出し切れないと思います。まあ今回には関係ないですが、まだ1戦しかしてませんしキャリアの浅さが起因する幼さなんかはこれから経験を重ねて成長していってほしいですね。
評価:B
レッドベルアーム
こんな寒いのに首元に汗。逆に凄い。それとは裏腹に遅いタイムで力感なく調整できている。過程面の数字を前走から見ていったら、もうあからさまな叩きだったと感じます。前走は放牧明けにもかかわらず、レース間隔1ヵ月半の今回の方が目に見えてハードな調教が施されている。この厩舎の最終芝追いも後押し。仕上がり自体に文句がないから軽い調教をやってくるケースがほとんど。
そして最終の内容こそ軽いが、動画越しに見ても前走より馬体が引き締まってきたのがはっきりとわかる。仕上がっているからこそ軽い負荷で良い。前走引っかかっていた馬だからなおさらこれでいい。動きに関しても明らかにフットワークにキレが増している。今回の最高評価はレッドベルアームとします。
評価:A
評価 まとめ
A:レッドベルアーム / セルバーグ
B:ソリタリオ / デルマグレムリン / ラスール
C:ウナギノボリ / カワキタレブリー
D:ショウナンアメリア / マテンロウオリオン
E:アールチャレンジ / モズゴールドバレル
参考となっていれば幸いです。個人的にはレッドベルアームとセルバーグに期待しています。ラスール、ソリタリオも順調な調整ができたと思うので、堅い決着かもなとも思います。このレースは現地観戦で、ラスールを応援しにいくのですが、追い切り見たらやはり良いと感じた馬を買いたくなってしまいますね(笑)
では楽しみましょう。ありがとうございました。来週は日経新春杯ですね。どういう形で出すかは決めてませんが、記事にはすると思います。中山金杯ではかなり悔しい思いをしたので、早いとこ挽回といきたいです!
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