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【感動する歌とは】 3大要素を徹底分解!


全国区のボイストレーナーイチです!

本日は「歌がうまい!」と言われるには何が必要なのか、正直わかってない、もしくは頭の中でモヤモヤしてるよ〜という方に向けた


歌とは一体なんなのか


ということについて考えていこうと思います。(哲学的・・)


今回ちょっとマニアックな内容を挟みますが、こんなことを感じ始めているあなたにはぴったりのテーマです。油断せずご覧ください。


・高音は出るようになってきたが歌は正直上達していない

発声ばかりに気を囚われて頭が痛くなってきた

・高音はあくまで「歌の手段の一部」なのではないかと最近気づき始めた


こんな感情を少しでも抱いたことのあるあなたには重要な内容かも。

確実にあなたの今後の展開、モチベーションアップに繋がることを知れるかなと思います。ぜひ今回も最後までご覧ください♪


【まず前提として。】

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僕自身プロのアーティストでもないので、偉そうなことを結論づけることはしません。ですが


「聞いていて胸が苦しくなった」

「涙が出そうになった」

「実際に涙を流して泣いてくれた」


というような経験をまったくのボイトレ無経験時代に経験してきたため、その根本にあるものが何なのかについては一般の人よりかはわかっているつもりです。

なので今回それをしっかり言語化し、また今の職と掛け合わせて見えてきた、1つの歌が上達するテーマとしてお話させてください。


【才能について】

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僕は「ボイストレーニング」と「ボーカルディレクション」についてはまったくの才能がありません。


ミックスボイスはもとより、ファルセットが声変わりでまったく出なくなったこと、カラオケでも95点以上出す確率は1%もないこと。

ビブラートやその他テクニックを操れる喉の柔軟性もないこと。


ぜんぶもってません笑 ですが1つだけ、それ以外のものを軸に歌ってきました。


それは何かというと「情感」です。


歌において才能とは僕は2つあると思っていて、


①ミドルボイス含めた内喉頭筋(喉)のコントロール力が異次元

②情感をテクニックに落とし込む喉の柔軟性


一言で言い換えるなら

歌の才能=「頭で思ったことを体で体現したときの再現度(技術度合い)」

であり、それを2つの要素で落とし込むなら「ボイストレーニング」と「ボーカルディレクション」だということです。


【第3の要素=「情感」】

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ですがプロレベルの声帯を持っているわけでもない僕が人を泣かせられるのは明らかにおかしいんですよね。

これは自慢でもなんでもなくて、なぜそのような事実が起こったのかを分析しているのです。


先ほどもお伝えしましたが、発声コントロールやボイトレで綺麗な響きの声を出すと言うのは僕は「歌の一要素」でしかないと思っています。


一要素なので、それが大切、最も重要だ!と思っている人には刺さるでしょうが、それが「最も大切なことではない」と思ってる人からすれば「もっと○○がほしいね」なんてアドバイスを受け、感動はしてもらえないと思います。


これは僕の持論ですが、

「情感」とは心のままに思ったことを体現する行き場のない感情だと思っています。


あなたがもし失恋を思い出しながら歌えば、そこには自然と口角が下がり鼻声が混じり今にも泣きそうな詰まった声が混ざるでしょうし、

もし怒りのままに感情を爆発させれば、自然と口を大きく開け口腔共鳴が強くなり、お腹に力を入れて怒鳴るような声で眉間にもシワが入るでしょう。


つまり僕は技術路線ではなく感情路線で歌ってきたから、多くの女子に感動してもらえたんだなということが最近わかりました

(ここだけ自慢させてください・・笑)


でもこれって頭の中で考えてやることではないんですよね。自然とそうなっているのが情感のあるべき形だと思います。

なので多くの映画や物語や音楽など、クリエイティブなものに触れて感情知数をあげていくことは、実はめちゃめちゃ歌に関係することなんです。


【ボイトレで頭が痛くなっている人へ】

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ここから僕が1番伝えたいことです!


ボイトレで悩んでいる人に言いたいのは、ボイトレをやれば歌が上手くなるとは思いますが、「人に感動してもらえるかどうかは、また別の話」だということです。


実際僕がこの仕事を始めたのも、情感以外の技術的な部分を習得し情感以外でも人の心を動かせる人間になりたいというのが基軸にあります。それは今でも変わっていません。

なのでここからは僕の持論を含んでしまいますが、結論に入っていきますね。


あなたの強みを消してまで誰かの才能に合わせようとすると、あなたは負のループから抜け出せなくなり、劣等感で歌が嫌いになってしまうはずです。


だからまずは人と比べることをやめてください。基準をつねに自分の中にもち、「過去の自分より成長するためにボイトレしているのだ、歌うのだ」と言い聞かせてください。


でないと才能のせいにした時に自分が壊れてしまいます。


【自分の武器を磨き、自信を持てるか】

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これが最後のテーマです。結局自分の内側を知って、磨き、そこに自信があればこんなことを考えなくてもいいのです。

ここにフォーカスすることができれば自然と内側に向いていたあなたの歌は外側に向けられ、情感を解放することができるようになっていると思います。


歌の感動の三代要素は僕は

「技術」×「情感」×「経験」

の3つだと思っています。


①技術=高音発声、ビブラートなどのテクニック

②情感=思ったことをそのまま内から外へ向ける力

③経験=人生経験。感性と理性の融合。采配。


この3つのバランスと掛け算で「人が感動してくれるかどうか」が決まってくると思います。


もし自分一人が納得できる声になればいい。ただ高い声がでればそれだけでいいというのであればここについては一切考える必要はないと思います。


ただ僕たちは人間ですからね・・笑

どれだけ意地張っても結局最後は「誰かに認められたい「目立ちたい」「○○のようになりたい」といった承認欲求が芽生えてくるはずです。


その時に必要になってくる1つのピースとして、今回の内容からなにか学んでいただけたら幸いです。


では♪

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