PCS2 ASIAチーム紹介(中国編)

PCSではcharity、PCS1と共に制覇して完全に頭角を表した感じがある中国リージョン。

更に今回の代表6チームは今までの代表より一段階上のチームが勢揃いした形。
リージョン別での3連覇に余念はない。



6チーム紹介の前に今の中国国内リーグの力関係や選出方法に軽く触れておきます。
今回の中国代表はPCL夏のリーグで代表を決定しました。
48チームが参加、48→24→16と三段階のステージを設けて進行し、残った16チームで6枠を争います。
特に24→16の2ステージ目は12試合しかない為、通例ではここで思わぬ強豪が脱落する場面が多かったのですが、今回のPCL夏ではほぼ全ての上位チームが最終ステージに進出。

とにかく上位陣の強さと上位とその他の差が際立った大会となりました。

・Infantry
・Tianba
・Champion of Competition
・Triumphant Song Gaming
・Still Moving Under Gunfire
・4am


・Infantry

主なPCSでの成績:PCS1 優勝
PCS charity showdown 13位
PCL夏 優勝

現在のPCSディフェンディングチャンピオン。
PCL夏も圧勝で制覇し、完全に勢いが付いたままPCS連覇を狙う。

9が加入して更に手が付けられない様になりましたね。
元々広めの112スプリットでの端ムーブを好んで使っていた為、個人のフィジカルや立ち回り頼みになりがちで一人分のタスクも負担も多く、各個撃破され苦し紛れの突貫で凡退する場面が多発していました。

そこに全ての能力に於いて水準が高い9が加わり、場面場面で隊列をコンパクトにすることで全体の耐久が上がってある程度余裕を持って安地にアプローチすることが出来るようになっています。

勿論PCSもPCLも安地がinfantryに向いたのも否めません。
しかし安地を引いた場合は確実に二桁のポイントを作ってきます。
メタ的にしんどい状況も出てくるとは思いますが、PCS2一番の中心チームである事は間違いないでしょう。


・Tianba

主なPCSでの成績:PCS charity showdown  優勝
PCS1 5位
PCL夏 3位

PCS charity showdownでは二位に52p差を付ける圧倒的なパフォーマンスで優勝。凄まじいインパクトを世界に見せ付けた。
今回の大会も優勝候補の一角であるのは間違いない。

TianbaはsnakeTC時代から大きく変わってない。好ポジションからDMRでキルを重ねるスタイル。
キル機会を逃がさず、人数、ポジション有利と気付けば苛烈に攻め立てる。

PCL夏ではz9maxがm200の代わりにロスター入りしていました。
DMRも冴えていて活躍していたのでPCSもこのままで行きそうです。

IDIDIT(Tiantian)とNN(LinShuNN)がエースではありますが、他の3人も高レベルで纏まっていて隙が少ないチームです。


・Champion of Competition

PCL夏 2位

2020PCL春に昇格を果たした新進気鋭のチーム。LilGhostをロスター入りさせてからはインファイトに粘りが出てきた。
PCL夏 Finalでは無得点ラウンド0。
総合力で頂点を狙う。

中国リージョンには珍しい非常に粗の少ないシステマチックなチームです。
特にポイントメイクの部分では貪欲に且つ正確に択を残しながら試合を組み立てます。

ムーブの特徴としては中心意識が高く、瞬発力も高いphase2までは端か外に居る後入りタイプのムーブで、陣形も無理に広がらずある程度コンパクトで進行します。

インファイトに絶対の自信があり、特に屋内戦は連戦でもタフに戦うチームです。

懸念点としては後述するTSGもそうですが国際大会経験が皆無という事。こういったしっかりムーブをするタイプのチームは割と大きい要素にも思います。


・Triumphant Song Gaming

PCL夏 4位

1年半以上ほぼロスターを変えずにじっくりチームを作ってきた。
中国では決勝常連の強豪。
確かな連携力でアッと驚かせるダークホースとなれるか。

今回のPCSで一番気になるチームではあります。勿論CoCもPCLでは良い動きをしていましたが、安定感とハッキリとした意思をムーブに感じたのはTSGの方でした。

ムーブの特徴としては後入りタイプ。
後入りの生命線でもあるルートを見定めるのが上手で、リスクも掛けれるタイミング、状況でしっかり掛ける事が出来る。
中心意識も高く、常に中央を窺える状態にはしているので人員減でも順位伸ばしを行います。

TSG一筋のPeng、bear、911xが主体となって後一人を探していた所に最後のピースであるShanD1anXが埋まった形。
Aim面で突出して何が上手いとかは無いですが、穴は間違いなく少ない仕上がりになっています。


・Still Moving Under Gunfire

PCL夏 5位

17時代に出たMET以来の国際大会出場となる。
MET以降は度重なるロスター変更と新進気鋭のチーム等の勢いに押されしばらく低迷していた。
しかし現行のロスターなってからはそのネームバリューに違わぬパフォーマンスを発揮している。

Arkという中国の強豪チームからArkの核となるmad98を引っ張ってこれたのは流石17と言わざるを得ませんね。
元TianbaのエースBaolei、ベテランのshouと共にロスターの名前だけを見ると一番強そうに見えます。

ムーブはシンプルな先入りタイプ。
安地が外れたらマンパワーでごり押しします。

各チームからエース級を獲得して後ろはshouのDMR。
今大会でも強い場面は幾らでも作りそうです。


・4am

PCSでの主な成績:PCS1 12位
PCS charity showdown  6位
PCL夏 6位

説明不要の中国の盟主。
国際大会参加数は恐らく世界で見ても1.2を争う位にはなるだろう。
不調だったGodvが完全復活を遂げた4amはPCSで魅せられるか。

国際大会にずっと出てるが勝てない…
2017年のGstarから出てるが勝てない…

今回のPCLでもforeverとZGGの勝負強さに助けられてギリギリで何とかPCS出場。
正直な所OIGや1246の方が全体的に良い試合運びをしていた印象。
意地で1つのラウンドで集中してポイントをもぎ取りPCS出場を決めたのは流石と言った所だと思います。

ロスターもPGCの時と変わらない4人です。
やっぱりムーブには安定感無いですが、それも魅力のひとつと言うことで…


:まとめ

今回の中国チームは明らかにいつもより強さを感じるメンツになりましたね。
4amが中国代表全体で見たときにハッキリと劣って見えるのは今回が初かも知れません。

THM、PJSは時間の関係上出来ませんでした…申し訳無いです。
SADESもGEXも相当強いと聞きますし、E36は難しいメンツではありますが今度こそ左側を、サンシスも新たなロスターでcharityの時よりも良い方向で変化しているみたいなので一矢報いて欲しいなと思います。












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