PGI.S出場チーム紹介(EU編)
・前書き
いつメン+DAと言った感じで、正直一番新鮮味は乏しいリージョンである事は否めない。
その代わり、これまでの大会を鑑みても好勝負が期待出来るのは間違いない。
影響は限定的とはいえ色々と何チームかにロスター問題は出てきていて、当該チームのトーンダウンは避けられないとは思っています。
・TSM
PCS charity showdown EU 6位
PCS 1 EU 優勝
PCS 2 EU 3位
PCS 3 EU 10位
昨今の情勢的にイギリスのビザ申請が困難を極めていて、fexxに代わりwookieが出場。
Wookieは大したブランクは無いとはいえ、一線級からは断続的に離れていた選手ではあります。
インファイトにおいて重要な役割を担っていたfexxとの交代なのでどうしてもある程度の戦力ダウンは考えられます。
そうでなくてもPCS3のムーブは判断のレスポンスが特に上手くいってない印象を受けていたので、正直万全とは程遠い状態なのかなと思います。
・Virtus.pro
PCS charity showdown EU 優勝
PCS 1 EU 3位
PCS 2 EU 11位
PCS 3 EU 優勝
※すべてNorthern Lights名義での成績
Northern Lightsからロシアの名門esportsチームであるvirtus.proにチームごと移籍。
非常にクレバーなマクロの立ち回りが特徴のチームだが、このチームもperfect1ksがビザ取得出来なかった為、コーチであるH1RUZENと交代での出場になる。
H1RUZENもPCS本戦に出ていた位なのでブランクは心配ではないですが、やはりperfect1ksの代打としては心許ない…
TSMもVPもタレントは揃っているのでこの交代はただただ残念です…
・Team Liquid
PCS charity showdown EU 7位
PCS 1 EU 5位
PCS 2 EU 2位
PCS 3 EU 2位
ここ1年でFaZeからmxey、tempusからclibを獲得し、kaymindが離脱した穴を着実な補強で見事に埋めてみせた。
特にclibは加入してすぐのPCSでチームを救うビッグプレイを連発し、PCS終盤のスパートの原動力となった。
基本的なムーブはLiquid伝統の先入り中心突貫で、徹底して中心意識を高めて動いています。
しかし、安地や周囲の状況によっては中心に向かうのは厳しいと判断をなされた場合は落ち着いて端から組み立ててポイントを狙う事も多くなっています。
・FaZe Clan
PCS charity showdown EU 4位
PCS 1 EU 6位
PCS 2 EU 優勝
PCS 3 EU 5位
前述した通りmxeyがliquidへ。
そこにTSMのGustavが加入し、現在のロスターに。
FaZeのオーダーは長年Fuzzfaceが務めていたが、今はGustavが担当してFuzzfaceはサブオーダーとして支えているとのこと。
基本的に全員不足なく高いレベルで何でもタフに出来るのですが、状況を見誤ってしまっているのか色々突っ込み過ぎる事が散見されるのが気になる所ではあります。
動きにメリハリを効かせてポイントメイクをしていくチームなのですが、索敵も丁寧にじっくり試合を作れる事が出来るチームだと思うのでそこがもう少し柔和にやれたら他との違いを魅せれるのかなと。
・ENCE
PCS charity showdown EU 15位
PCS 1 EU 7位
PCS 2 EU 5位
PCS 3 EU 7位
フィンランドの名門チームでPELでの圧勝劇が印象深いチーム。
QuickmathからD1gg3r1、CrowCrowdからTiikzuと着実で確実な補強が行われている。
かなり安地を引っ張る、移動のレスポンスが緩やかなムーブをする印象で、端ムーブの主流であるなるべくワイドに展開して視界を広く取ってアドバンテージを得るというよりは、割とコンパクトに隊形を作って火力を集中させてポイントを稼ぐ方法を多用します。
とにかく安地に振り回される事が多く、厳しい状況を迎える場面が多いですが、力を出し切れる状況ならばしっかり結果を出せるチームだと思います。
・Digital Athletics
PCS charity showdown EU 20位
PCS 2 EU 17位
PCS 3 EU 3位
トルコの盟主で、個人的に待望のチーム。
国際大会でDAを観られるとは。PCS3では優勝も見える位選手全員が躍動。
…中盤までは。
このチームはトルコの2代目英雄CodeMarcoに尽きます。
Etiget時代にも明らかに一人だけ違うパフォーマンスで目を引いた選手でしたが、気合いの入ったムーブを魅せるDAに入って完全に開花。
今やトルコを代表する選手になったと言っても過言では無いと思います。
ムーブは中心突貫絶対主義。
ルート取りに関してはSIXMOコーチ肝煎りの色々な意味でDAでしかなし得ない芸術品。
それでいて先入り、後入り、端ムーブまでソツなくこなす自在性も武器ではあります。
ただ中心突貫が絶対なので、リスクを取りすぎるきらいはどうしても付いて回ります。
それがDAの良いところでもあるんですけどね。
・Natus Vincere
PCS charity showdown EU 3位
PCS 1 EU 9位
PCS 2 EU 7位
PCS 3 EU 6位
オーダーであるCeh9を中心にロスターを形成。
Tornado Energyやunity等に所属していたorangeが加入。
中距離の撃ち合いを意識した補強となった。
基本的にEUリージョンの中でもロスターの入れ替えが激しいチームの一つではあったものの、PGC6位の後はロスターはある程度固定して1年チームを作ってきました。
割と中心意識は高いチームでしたが、近年は王道の端ムーブが傾向として顕著に出てきてます。
しっかりワイドに構えて盤面をコントロールする。
これはキッチリやりきっていました。
ただやはり安地に左右されてしまうというか、困難な状況の打開力というかアイデアが少し乏しく感じてしまうのは気になる所です。
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