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息子には世界がどう見えているのかな

こんばんは。ボンベイボンボンです。
息子が2年生になってはじめて授業に少しだけ参加した。
担任の先生に「明日は面白いことをするよ。」と教えてもらい、話を聞いた息子は「面白そう!」と目を輝かせた。
先生は参加したいと思った息子の気持ちをキャッチしてくれて、押しすぎない。素敵な対応をしてくれた。
私も特に行く行かないをその時には聞かず、面白そうだね!と息子の言葉を繰り返した。

翌日、息子に「どうする?今日、行ってみる?」と聞くと「ムリ。」とのこと。「わかった。じゃ、今日はお休みかな。」と言ったら、
「おもしろそうだけど、ムリそう。」と言ってソファーに寝っ転がってジタバタ。
行きたいけど、行けないって感じ。心が締め付けられる。
ギリギリまで待つことにした。
「行きたい!ってなったら教えて。一応、間に合うために◯時になったら聞くね。」と伝えた。
時間になったのでもう一度聞いた
私:「行く?」
息:「いく・・」
私:「おう!行こう!」
息:「行きたくない・・・」
私:「うん。了解!やめよう!」
息:「いくの!!!!!」

あ、これはまずい・・・これが始まったらもう、行きたい気持ちと行きたくない気持ちでぐちゃぐちゃになった気持ちで手がつけられなくなる。本人もどうしたいのかわからないから、とりあえず、全てにNOを突きつける時間に突入する。そして、行こうとした時にはもう、行きたいと思っているのに行けなくて、時間が来て参加できなくなる。
こんな気持ちにさせる提案はしない方がいいのかと毎回この状態になると思う。はじめての場所に行く時はいつもこれがはじまる。それは、小さい時からだった。どうにか気持ちを切り替えてもらおうと頭の中で私の手札を探ったがいい方法が見つからない。
息子の行き場を失った苛立ちが私に襲ってきた。そんな時に奇跡の瞬間が訪れて、息子の動きが止まった。予想もしていなかったハプニングが起こった。私はつい、その出来事に対して笑ってしまった。
すると息子の気持ちがちょっと変わった。
「どうなったの?(笑)」と聞くと状況を話し始めた。
で、「いく!」となった(笑)
そのまま、話をしながら家を出て、教室まで行った。
参加したかった授業のスタートには遅れてしまったけれど、教室に入って仲良しのお友達と楽しんだようだ。私は別の部屋で待っていた。終わる頃に教室に行くと、とっても疲れたという感じの息子。
あぁ、あんなに楽しみにしていたし、楽しかったのに、こんなにも疲れてしまうのか・・・と心が痛くなった。
また行きたいと思っている感じには見えなかったので頑張ったんだなと思った。

家で過ごしている最近の息子は不登校になる前の息子の笑顔が戻ってきている。学校にいる息子はちょっと頑張っている。そりゃ、どの子も頑張っているんだろうけど、今の息子はまだ学校で過ごせるほど元気になっていないと思った。

息子にとって学校という場所はどんな風に見えているんだろう。
世界はどんな風に見えているんだろう。

息子の世界が見える眼鏡があったらいいいのにな。

学校に行かなくなってすぐの時に息子が
「学校は刑務所みたいなところだから」と言っていた。
何度か学校に行ってみようとするのはお友達がいるし、本当は違うのかな?と確認しに行っているのかなとも思った。
でも、毎回、やっぱりここには自由がないと思って落胆しているのかもしれない。
2年の担任がわかった時に同じクラスだった仲のいいお友達のママから優しい先生みたいだよと聞いたのでそれを伝えた時に
「ほんとかなぁ。ひとはみかけによらないから。」と言った息子。

この子、わかって使っているのか?と思う言葉のチョイスが多くて私は半信半疑だったけれど、つい最近、クイズ番組で「こい」とひらがなで書かれていて、私が「こいって、言っても色々ありすぎでこれはどの“こい”を表しているのだろう?魚の鯉とか、好きな気持ちの恋とか」っていうと、「ん?なにどういうこと?」って言われ、恋をどう説明すればいいのか悩んでいると「あー、恋愛の?」って言われ驚いた。結局クイズ番組の「こい」は「濃い」だったわけで私の思いついた「こい」はどれもはずれだったわけだけど・・・
話がずれてしまったが、この一件で、言語処理凸の息子は私より言語に対して理解しているのかもしれないと感じたので、実際に、息子にとって学校は「刑務所」であり「信じることのできない大人がたくさんいる場所」なんだろう。その考えが間違っているのかどうかを確かめに時々覗きに行っているのかもしれない。

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