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DNS 基礎理論③

スポーツパフォーマンス

○スポーツパフォーマンスに必要な要素

・身体的コンディショニング:パワー/ 筋力/ スピード/ 持久力
・スポーツテクニック:最適な姿勢 / 動作・協調の質 / 皮質機能の質

筋力もパワーもスピードも持久力ももちろん大事です!!
しかし、いくら身体的コンディショニングが整っていてもそれを思うように動かせなければなんの意味もないですよね?
姿勢緊張が高い状態で運動をしようと思っても、思うように動きませんよね?そこで重要になってくるのがスポーツテクニックです

このスポーツテクニックを鍛えていくのがDNSエクササイズです。

機能的閾値

運動時に、自分の限界値を超える音を必要とされるケースがあります。
その閾値を超えない範囲では、自分の運動をコントロールすることができます。
しかしこの閾値を超えた場合…
 より原始的なレベルでの安定制御機構が働きます。
 (例:脊柱の過伸展・肩甲骨の外転挙上・骨盤の前後傾など)
これは呼吸においても同じことが言えます。

なので、トレーニングによってこの閾値を拡大していくことが大事になります。(当たり前のことですが重要です)

閾値を拡大できずに代償動作パターンを続けていると、その動作が脳にプログラミングされ改善が難しくなってしまいます。
早い段階で、閾値の拡大と正しい動作獲得が必要です。

姿勢とパフォーマンス

一般的に赤ちゃんの頃の姿勢や関節可動域はほとんど皆共通しています。

しゃがめてましたよね?
ハイハイできてましたよね?
寝返り打ててましたよね?

そこから生活や環境などによって人それぞれ姿勢や関節可動域は変化していきました。

人の動作の中で関節の運動は単関節で行われるものは少なく、複合的な関節の動きが合わさって運動が成り立っています。
⇨1つの関節がずれると、力が入りにくくなり怪我も起こします。

ここで一つ実験です!次の動作をしてみてください!

膝リラックスして骨盤を動かす
or
膝過伸展して骨盤動かす、頭動かす
Knee-in で肩関節屈曲の可動域
or
膝ニュートラルで肩関節屈曲の可動域
腹部ドローインの状態で前から押される
or
腹部を膨らませた状態で前から押される

どうでしょうか? 違いは感じられましたか?
先ほどいった意味がわかったでしょうか?
身体は複合的に連動しているんです!

人の発達・成熟の順序は

中枢神経系 ⇨ 筋肉 ⇨ 骨格系(関節)

であり中枢神経系が筋緊張を支配し、骨の形成に影響を与えています。そして、関節の動きに影響を与えます。

姿勢制御機能

姿勢制御機能とは随意的な運動に対して、体幹が制御される機能のことです。この姿勢制御は私たちが日常的にしている動作すべてに付随して起きています。
そして、この姿勢制御機能の質は乳幼児期の運動発達の質に左右されます。

姿勢の基本

理想的な姿勢とはなんでしょう??
ここでは、全ての関節がニュートラルの位置にある状態を理想的な姿勢とします。

DNSでは関節がニュートラルな位置にある状態を、関節のセントレーション(中心化)と言い、ニュートラルではない状態を関節のディセントレーションと言っています。

では、セントレーションされた関節とはどのような状態でしょうか?

・筋肉の協調性が生まれる
・関節の骨どうしの接触面が最大となっている
 ⇨最適な荷重が関節面及び運動連鎖に沿って起こる
・最大の筋力発揮と関節構造の保護を実現する
・靭帯、軟骨、など軟部組織への負担が少ない

このような状態が理想的であり、このセントレーションされた関節位置は運動発達の過程で確立されていくため、発達段階での異常が後の姿勢に影響を及ぼしてしまいます。



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