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大自然奥之院へ、、?


0324休日日記

Instagram をぼーっと見ていると「奥之院」という自然あふれる寺を発見し、自然パワー
欲しいなということで千葉県船橋市へ行ってみた。 結論から言うと、 私が思っていた奥之院
とは違うお寺だった。が、これはこれでとても良い出会いになった。 私が Instagram でみた
お寺は和歌山県の「奥之院」 で同じ名前で全く違う場所にあるという、お寺あるあるのミス
だった。本命の奥之院は次の機会に行こうと泣く泣く決心した。
電車に揺られていると色々な景色が目に映る。 地下鉄東西線を利用したため、 途中までは
地下だったが、 途中からは地上に上がり東京の街並みを堪能しながら向かった。 背の高いビ
ルやマンションが立ち並ぶ街並みから徐々に一軒家が並ぶ街へ、グラデーションのように
変化する景色をなんとなしに眺めるのも、職業柄楽しかった。
降車駅は西船橋駅で、そこからお寺までは徒歩 30 分ほどの距離があった。進めど進めど
迷路のような住宅街から抜けず、大自然を想像していたために、 「あれ、まったく壮大な自
然ではない」と不安になっていった。 しかし、ここまで来て歩みを止めてはいけないと思い、
違うよなと 100 回は心で思いながら 30 分歩き続けた。ほっぺが落ちそうなほど垂れ下がっ
た男の子を乗せた電動自転車が通り過ぎ、 細い道で四苦八苦している車を追い越し、 何とも
言えない西条感(大学時代の居住地)を感じつつ奥之院へ到着。
まずお寺を見て思ったのが、 和尚さんの像大きすぎ。 大きな目で上から見下ろしている和
尚さんを前に、 悪いことはしませんとなぜか焦っている自分がいた。と同時に、この和尚さ
んは何百人何千人の人を上から見てきたのだろう、そして幾の人の心を覗いてきたのだろ
うと思った。
大きな和尚の目の前にはこれまた大量の子地蔵が、 200 体くらいはありそうだ。その間を
抜けて奥に進むと、このお寺のメインである滝がお出迎えしてくれる。こんな住宅街にと思
うようなしっかりとした滝で、 竜の喉から大量の水が噴き出している。 水の音を聞いている
と不思議なもので、徐々に心が落ち着いてくるのが分かる。心に黒い靄がかかっていても、
じっと音を聞いているといつしか靄が消えている。 水の神様には感謝しなければ。 滝が落ち
てくる途中には3体の地蔵が寒そうに並んでいた。ずっと水に打たれ心も体もきついだろう
なと思っていたが、その地蔵のなんてことありませんよと言いたげな顔を見ると、 余計な心
配をしてすみませんでしたと謝りたくなった。物事は本人の捉え方次第で大変にも何もな
いことにもなるのだなと、深そうで浅いことを考えてしまった。
最後は変な着地点ではあったが、 心がスッキリするような緩い休日を過ごした。 運命のよ
うな新たな寺との出会いに感謝しつつ今回の日記は終わろうと思う。

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