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#3 Rugby World Cup ‐ マッターホルン編

今回は標高 4,478 mのマッターホルン (Matterhorn) です。アルプス三大北壁に数えられるマッターホルンですが、他の二大北壁であるアイガーやグランド・ジョラスに比べると、あまり高度な登山技術が無くとも登頂が可能かもしれません(勿論アイゼンは必須だと思いますし、高山病や滑落などの危険はあるが、垂壁には固定ロープが常設されているようです)。とはいえ、私は登頂を目指したわけではなく、目指したのはマッターホルンを目の前に仰ぎ見ることができる展望台です。マッターホルン麓の町ツェルマット(Zermatt) 周辺には、いくつかの展望台(見晴台)があるのですが、今回は半日しか観光時間がなかったことから、ゴルナーグラート鉄道 (Gornergratbahn) に乗車し、最も人気のある ゴルナーグラート (Gornergrat) 展望台からの眺望だけを楽しみました。ツェルマットの町の標高は 1,604 m、終着駅のゴルナーグラートは 3,089 m の高さに位置しています。

ツェルマット周辺に聳える山々の中では、マッターホルンが最も標高の高い山だと思っていたのですが、それは誤りでした。ゴルナーグラート展望台の目の前に聳えるモンテ・ローザ (Monte Rosa) の標高は 4,634 m もありました。モンテ・ローザは名前こそ知っていましたが、こんなに高い山だとは知りませんでした。しかも、モンテ・ローザはアルプスで2番目に高い、スイスの最高峰でした!

ゴルナーグラート展望台へ向かうゴルナーグラート鉄道の車窓から。
荒ぶる氷河!
標高 4,634 m、スイスの最高峰モンテ・ローザ
ゴルナーグラート鉄道とマッターホルン
帰りは、ゴルナーグラート展望台から2つ先にある駅まで楽しいハイキング。
この日も靄が出ていて残念でした。この小さな湖は下山の最中にありました。
朝焼けに包まれたマッターホルン。ホテル目の前の通りより。
差し込む朝陽

次回はフランスの名峰モンブランです。
過去の Rugby World Cup 旅行記はこちらです。

余談:グリンデルワルドからツェルマットの道中や食べ物、その他

10月11日、グリンデルワルド(Grindelwald)を発ち、次の目的地であるマッターホルン (Matterhorn) 麓の町ツェルマット(Zermatt) へと3時間ほど車を走らせます。勿論、頼りにするのは Google Mapです。

道中ちょっと焦ったのは、一部区間は車の運転ができず、なんと自動車運搬列車のようなものに乗車する必要があったことです。その情報を持っていなかったので、なんか変な料金所にて料金を支払うと、その先にちょっとした車の行列ができていました。その列に並ぶこと5分くらい、ぞろぞろと車を貨車のようなものに載せていくわけです。そうこうしていると列車が出発し、直ぐに真っ暗なトンネル内を走ること約20分で向こう側に抜け、今度はぞろぞろと降車です。乗車する前は、この列車の降車駅が Google Map のルートに沿ったものなのか心配はしましたが、結果、面白い体験ができました。ちなみにこの列車には一般乗客は乗れず、乗客は車のエンジンを止めて、車の中で待機です。

ツェルマットの町にはガソリン車が入ることできません。従って、殆の人は ツェルマットの一つ手前の Täsch という駅に隣接した駐車場に車を停め、電車でツェルマットに向かいます (一応、電気自動車はツェルマットに入れるようなのですが、少なくとも私は一台も目にしませんでした) 。

前日に楽しんだユングフラウヨッホと比べ、ゴルナーグラートからの眺望を楽しむ観光客が少ないことが意外でした。てっきりユングフラウヨッホを訪れる団体ツアーは、こちらも楽しむものばかりだと思っていました。それと、絵葉書を買おうと入ったツェルマットのお土産屋の店員さん (オーナー?) は日本人でした。30年近く前から住んでいるそうです。コロナや最近の円安で日本人観光客が少ないことを残念がっていました。そして、つい先程、数年前に大学ラグビー部の監督をしていたときに教えていた選手がツェルマットに住んでいることが判明。私が訪れた時は彼も休暇で町を離れていたそうですが、再会できなかったのは残念です (彼はスロバキア人で、化け物じみたカウンターラックを得意としていました)。

それと前日滞在していたグリンデルワルドのレストランで夕食にチーズフォンデュを食べたのですが、お酒 (ワイン?) の味の強いチーズフォンデュで、なんだかいまいちだったなと思い、ツェルマットでの夕食もチーズフォンデュにしました。こちらはお酒は入っていなかったのですが、代わりにトリュフやポルチーニでチーズに味付けがされていました。取り敢えず、トリュフよりポルチーニ味のフォンデュのほうが絶対に美味しかっと思います。ただ、『え?!?!』と思ったのは、フォンデュで食べる食材が一口サイズに切られたパンだけだったことです。てっきりチーズフォンデュにはソーセージ、カリフラワー、セロリなど様々な付け合せをチーズにひたして食べるものだと思っていたので拍子抜けしました。それと本場スイスのチーズフォンデュは洋梨をチーズにつけて食べるのですかね。グリンデルワルドのレストランもでしたが、ツェルマットの他のレストランのチーズフォンデュには洋梨が付いていたようです(あとの付け合せとしてはジャガイモくらいであった)。ちなみにフランスやスイスにある殆のレストランは入り口にメニューを出していたので、入店前にどんな料理があるのか確認できます。


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