「ダイヤのA The LIVE」ビジュアル
講談社週刊少年マガジンの大人気作品の舞台化にあたり、
脚本・演出を務める浅沼晋太郎くんからオファーを受けて、
ビジュアルデザインを担当させていただきました。
撮影のディレクターとして、
バック紙やライティング、露出を決めるところからスタートし、
ポーズ&表情のリード、セットごとの構図の決定をし、
デザイナーとして、写真を選び、グラフィックを施し、
パンフレットや生写真にデザインして入稿する。ここまでが私の仕事です。
撮影の際、私はディレクションをしているだけで、
シャッターを切っているのは敏腕カメラマンの渡辺慎一さん。
ここ数年の舞台作品では「花咲ける青少年」や「戦国BASARA」シリーズ、「ダンガンロンパ THE STAGE」などを一緒に撮ってきた、
阿吽の呼吸で現場をこなせるパートナーです。
小劇場の現場では、スタジオ代などのコストカットは重要なので、
1日にできるだけ大勢の役者を撮ってしまおうとする傾向にあり、
過去には、最大で1日に28人撮ったこともあります。
1日で28人も撮ったら、後半ほとんどピントが来なくなります。
原作のキャラに寄せた表情を撮る使命に加えて、
グッズなどが単調にならないようなポーズ数をクリアせねばならないのに、
一人あたり1時間ない。結果、この2人体制に辿り着きました。
私が表情やポーズなどの「課題のクリア」に集中し、
渡辺さんは「ピントと画角」に集中するという分担で、
スタートから最後の一人まで、同じクオリティで撮ることができるのです。
教室やロッカールームなどのアザーショットを撮ることで、
絵変わりが出来たことは、今回のビジュアルを担当する上で、
挑戦したいことだったので、実現できて嬉しく思っています。
(戦国BASARAをやっていたころは、いつも「そろそろロケ行きましょうよ。馬に乗せましょうよ」とずっと提案していて実現しなかったのでw)
何か1つ、新しいことを取り入れたいなといつも考えています。
それは撮影技法だったり、グラフィックのテクニックだったり、
グッズプランだったり、色々ですが、
けして安くない値段で展開するグッズを買ってくださるファンの方が、
心の底から満足してくださることが、私の一番の目標です。
終演後のロビーで、パンフレットや生写真を、
大切そうに抱えてくださってるファンのみなさまの表情が、
なによりのご褒美でした。
千秋楽おめでとうございます。
キャスト・スタッフのみなさまお疲れさまでした。
↓テスト撮影中の図です(笑)
「こういう絵が撮りたい」は、やってみせるのが早いので。
これは栄純くんと春市くんの撮影ポジションチェック用。
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