京都の舞鶴での3日間の研修を終えて

はじめに

京都の舞鶴で3日間「豊さ」とは何か?というテーマに取り組みました。私自身は地方から東京にヤンキーインターンで上京しました。そんな私の視点から地方その中で今回は舞鶴の地域にフォーカスして生活や職業体験を通して学習させて頂きました。

1日目

まず初めに舞鶴市役所の方とのご挨拶そして何故今回舞鶴研修に参加したのか?という自己紹介をさせて頂きました。その後杉山のカフェで天ぷらや栗ご飯などご当地野菜をふんだんに使った料理を頂きました。舞鶴は本当に自然に囲まれていて、東京とは違った人々の静けさ、リラックスした空間に相応しい環境だと感じました。また杉山のカフェは、ボラティアで運営されており利益を求めず地域活性化に努める姿勢に感銘を受けました。フィールドワークでは、樹齢800年の大樹、乳岩、熊野神社などを見させて頂きました。どれも幻想的で自然に恵まれた舞鶴だからこその魅力だと思います。水路に流れた水が飲めるところなど、美しい自然だからこその魅力だと思いました。1日目から多くの舞鶴の神秘的な部分を感じる事が出来ました。引揚記念館では、若くして過酷な環境で労働を強いられた方、劣悪な環境で生活された方などの悲しい現実を目の当たりにして、私自身は選択が出来る有り難さを実感しました。情報過多でSNSで他人の煌びやかな部分を気軽に見れる現代だからこそ、いま得ているものに対して感謝の気持ちが薄れてしまいます。そんな自分を俯瞰的に見れる非常に良い機会となりました。

2日目

最初は海上自衛隊航空基地で、自衛隊の設備や航空機等を見させて頂きました。自衛隊員の方は民間企業の方に比べて顔つきから違っており誇りや正義感に溢れた表情をされていた印象を受けました。私自身も高校を卒業したタイミングで、公務員になれる。また精神的にも鍛えられる。という意味合いで自衛隊を志した時期がありました。なので、普段は知れない自衛隊の内部を見させて頂き非常に貴重な時間を過ごす事が出来ました。ヘリコプターやレスキュー車の試乗体験をしたり、自衛隊の方々の入隊された経緯やプライベートな面までお話しすることが出来ました。次に有限会社ウッディーハウスの社長さんである志摩さんからお話を聞きました。ウッディーハウスさんは、「地方にも本物を」というコンセプトで、洋服から雑貨まで幅広く手がけていらっしゃる会社さんです。志摩さんが非常に腰が低い努力家の方で私が理想とする人物像だったので、思わず話に聴き入ってしまいました。起業された背景や舞鶴にこだわる理由など詳しくお話しして頂きました。その中で、個人的に印象に残ったお話が2つあります。1つ目は「現状維持では続かない。下りのエスカレーターだと思え。」という言葉です。これは営業でも使える言葉で、上手くいっている時ほど、上手くいっている理由や要因を言語化する必要があります。それが出来なければ、時代はどんどん変わっていくので、淘汰されていく一方なのだと感じました。2つ目はECサイトで信頼を得るためにお客様1人1人に手書きのメッセージを送られているというお話です。インスタや自動化ツールなどの新しい媒体を取り入れながらも大切な本質を忘れず信頼関係を大切にしている点がウッディーハウスさんがレビューで高評価を頂ける要因だと感じています。これを私は普段の営業、これからの仕事や人生でも大切にしていきたいと思います。

3日目


まず早朝に漁業の体験をさせて頂きました。私自身は酪農の経験があったので、生き物相手の仕事は、親近感があります。船にも乗らせて頂き定置網で、魚を捕まえて回収する一連の流れを見させて頂きました。漁業はまず設備に対する投資で、何千万、もしくは何億円かかるというお話を聞きました。ただ、取れる魚の単価によっては、日によって利益も違いますし、労働時間も短い場合が多く+αで飲食店経営をされていたりといった働き方が出来るので、非常に魅力的な仕事だと感じました。私の住んでいた地域では同じ地方でも漁業が盛んではなかったので、非常に良い経験となりました。次に、舞鶴市長さんに自己紹介、質問などの時間を設けて頂きました。市長さんに私の経緯、伝えたい事をお話しする事が出来たので、私は満足のいく結果だったと思います。ただ、プレゼンではまだまだ課題があるので、インターンの残り3ヶ月間のうちに試行錯誤して改善していきたいと思います。舞鶴市長さんのお話で印象に残った部分が2つあって1つ目が「自分のことばかり考えている奴は続かない。人や社会の役に立つ事をすると困った時に助けてくれる」という言葉です。これは本やハッシャダイでも学んでいる言葉で、本質的で大切な事だと市長さんがおっしゃられていたのを聴いて改めて実感しました。2つ目が、若い時は体を動かす事が大切だという点です。市長さんは休みが嫌いでとにかく仕事をやってきたとおっしゃられていました。私自身も仕事が好きで、共感できる部分がありました。ただ、市長さんは現在の仕事に誇り持って取り組まれている反面、私自身はこれから就職活動という段階です。なので市長さんのように自分の仕事に誇りを持ってこういう世の中にしたいというビジョンを持った社会人を目指そうと思いました。最後に農業のお話を聴かせて頂きました。システムエンジニアから舞鶴で農業をされている武田さんのお話を聞いて、生き方の多様性を感じました。農業は、外的要因の影響を受けやすくハイリスクローリターンな仕事だとおっしゃられていて舞鶴に来る前では、農家さんのビジネスの事を考えたこともなかったので、漁業体験も含め今回の舞鶴研修は、職業そして生活の選択肢を広げる大変良い機会となりました。

3日間の研修を通してのまとめ


今回のテーマは、人生の「豊さ」とは何か?ということで、3日間舞鶴で働かれている方からお話を伺い私が感じた事は、「豊さ」=「選択肢の多さ」だと思います。私は舞鶴へ来るまで「豊さ」=「お金」だと思っていました。ウッディーハウスの志摩さん、舞鶴市長さんがおっしゃられていたように「お金」はあくまで手段でありそこに幸せを感じる事は出来ません。だからこそ「お金」を使って「知識」や「経験」を得る必要があると思います。私自身は、ヤンキーインターンで地方から上京して東京で多くの刺激や学びを受けてきました。地方に住んでいた時より確実に多くの「知識」と「経験」を得られています。だからこそ今回、地方から東京そして舞鶴の街の魅力を発見する事で、東京を知った上での地方の魅力を再発見する事が出来ました。なので、3日前の自分にはなかった地方での就職、起業、自給自足での生活などの考えが生まれました。なので結論として将来自分がなりたい理想像は別として「選択肢」が増えた現在の状況は、「豊さ」に繋がるという考えに至りました。舞鶴は住民の仲がいいので、買い物に行けなかったら「ついでに買ってこようか?」と言って下さる近所の仲の良さや第一次産業を中心とした多様な職業また特産物を使った美味しい料理など東京にはない魅力が沢山ありました。なのでまた舞鶴に訪れたいと思いますし色んなところに足を運んで移動体験を重ねたいと思います。私はこれから就職活動をする立場なので、これからの人生設計の上で非常に今回の舞鶴での研修は、ターニングポイントになると思います。勝山さんにもメモの取り方、プレゼンでは過去を否定的に話すななど、多くの事を学びました。そういった点も踏まえて、既存のハッシャダイのメンバーやこれから出会う人に舞鶴の魅力を発信していきたいと思いました。非常に有意義な3日間の研修ありがとうございました。