インボイス制度。消費税はなぜ悪税と言われるのか?

【インボイス制度とは】

「インボイス制度」とは何かを簡単にまとめてみます。国税庁ホームページより
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/zeimokubetsu/shohi/keigenzeiritsu/invoice_about.htm
「インボイス」は正式には「適格請求書」と言うものです。売手が買手に対して、正確な適用税率や消費税額等を伝えるものです。具体的には、現行の「区分記載請求書」に「登録番号」、「適用税率」及び「消費税額等」の記載が追加された書類やデータをいいます。
「インボイス制度」とは、
<売手側>
 売手である登録事業者は、買手である取引相手(課税事業者)から求められたときは、インボイスを交付しなければなりません(また、交付したインボイスの写しを保存しておく必要があります)。
<買手側>
 買手は仕入税額控除の適用を受けるために、原則として、取引相手(売手)である登録事業者から交付を受けたインボイス(※)の保存等が必要となります。
 (※)買手は、自らが作成した仕入明細書等の
    うち、一定の事項(インボイスに記載が
    必要な事項)が記載され取引相手の確認
    を受けたものを保存することで、仕入税額
    控除の適用を受けることもできます。

インボイス制度とは、納税業者の登録が前提となるので、消費税の徴税をする為に行うものです。現状、課税売上額が1000万円以下の企業は非課税です。売り手側が非課税企業の場合、買い手側が消費税を負担することになります。納税業者を登録制にするということは、非課税企業に不利になる可能性があります。つまり、自社の節税を考える時、納税業者を前提に取引する事を選択しやすくなる。インボイス登録業者を選択しやすくすることになります特にフリーランスの方や小さい劇団、個人事業主等は廃業の危機になる可能性がある深刻な問題です消費税は赤字でも納税する必要がありますから

私は、インボイス制度に反対です!

【消費税の何が問題】

れいわ新選組が「消費税」を廃止することを主張しています。三橋貴明さんや森井じゅんさんも廃止を訴えています。一般生活者にとっては消費税は無い方が良いですね。だけど、平成元年に消費税3%が導入されて、30年以上経過しているので「消費税廃止なんてできるの?」という方がほとんどですね。
では、消費税の何が問題なのでしょう?幾つか箇条書きにします。
①消費税の納税者は企業です。消費者じゃない。
 したがって、消費税は直接税、第二法人税です。

 消費税法より

②消費税は政府による物価上昇である。企業は
 消費税分の値上げができない場合もある。
 立場が弱い下請けは値上げ出来ない。
 ※コストプッシュインフレなのに何故減税
  しない?

③消費税は赤字でも支払う必要がある。
 ※赤字であれば消費税倒産もあり得る。
④消費税の節税になる「非正規雇用化が進む」
 ※非正規雇用の人件費は、仕入れに計上される。
  自社の消費税からは控除される。

⑤消費税によって、可処分所得が減少する。
 結果的に景気悪化につながる。
⑥法人税や所得税減税のために消費税収があてら
 れる。社会保障のための消費税ではない。

つまり、消費税は景気悪化のや非正規雇用化、賃金低下の要因になっています。廃止すべきです。

【消費税は何のために?】

では、消費税は何のために徴収するんでしょうか?
整理してみます。
①財務省にとっての安定税収
 ※赤字でも税金の徴収をしますから、黒字の節税 
  で設備導入や臨時賞与なんてできません。
②大企業の法人税減税、お金持ちの所得税減税
 ※特に輸出が多い大企業には消費税免税措置が
  あります。国内の中小企業に厳しい税金です。

どうですか?消費税廃止、インボイス制度反対の意味がわかりますか?

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