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原発事故後の福島県漁業。調査操業について

(写真はメヒカリ)

【原発事故〜調査操業停】

2011年3月11日の東日本大震災の福島第一原発事故によって、福島県の漁業は大きな被害を受け、操業自粛となった。瓦礫回収や放射性物質調査にための魚をとるだけだった。2013年10月に調査操業を開始、放射性物質を調査しながらの漁が開始された。
調査操業停については下記資料を参照ください。

https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/374180.pdf

調査操業で行われた放射性物質調査結果が公表されている。(復興ポータルサイトより)
https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/471540.pdf
平成27年までは放射性物質が基準値100Bq/kgを超えるものが出ているが、それ以降、令和3年には1件のみである。
(※検査方法の明細を確認する必要はあるが参考データとして)
原発事故前は、44億円の水揚げがあったのが、回復傾向と言っても、令和3年は13億円程度です。その内の4億円が調査操業ですので、実質9億円の水揚げと言っても良いと思います。

データは下記に明細があります。
http://www.agriinfo.jp/pamphlet/pdf_norinsuisangyou/R4suisan.pdf
資料からもわかりますが魚の種類が豊富である事がわかります。特にメヒカリは他の地域でも取れますが、いわき市沖で取れるメヒカリは「揚げても焼いても頭から食べられる」上質のものがとれます
他に変えられない地域、漁場なのです。

【原発処理水の海洋放出が与える影響】

原発処理水の海洋放水が2023年春から夏に決まったとのことですが、少しずつ戻りつつあった漁業への影響は大きいと思います
政府は、広告等で安全性を訴えるでしょうが、反対運動も起きるでしょう。反対すれば「風評被害」と言われる。国民の分断はマイナスでしかありません。処理水放出以前に、今後どんな検査調査を行うのか?政府の代言者ではない第三者調査機関を設置して、信頼できる体制をとるべきではないでしょうか。異常が見つかったら放水がを停止するとか、慎重な方法も必要です。

ただ反対派を抑え込むだけではダメだと思います。今多くの人の目が届く対応が求められいます。

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