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Deeper learningの研修会に参加しました。

8/5-8/6@東京赤坂・University of Tokyoで開催された
『第1回deeper learning JAPAN2024 in TOKYO「美しい作品 beautiful work」』という研修に参加しました!個人的には、これまで過ごしてきた5年間の自分自身の取り組みを、認めてもらい、かつもっとやらねば、と思うような研修でした。忘備録として、レポートしますね。

知識を詰め込むテストのための勉強・そして終われば忘れるというのが「浅い学び」。世界に貢献するために、ワークするなかで、知識を身につけ、つなげて、創造していく「深い学び」。これを、どうすれば生み出していけるのだろうか。

そのような学びを、アメリカで長年実践し、その考え・方法を普及してきた方が、今回のメイン講師のロン・バーガーさん。実際の子どもたちの作品や姿を紹介をしてくれました。

美しい作品を作ることで、
・子どもたちが自分自身への見方を変える機会になること
・教科の学びの追究の文脈を与えてくれること
・批評しより良いものを作り出すスキルを身につけられること
・誠実であることといった人格を磨く機会になっているということ

などを、お話してくださいました。

また、作品づくりを通した学びを、親やコミュニティに伝えることの大切さを教えてくれました。さまざまな事例を見せてもらいました。

・子どもが主導する三者面談(子ども、親、先生)
・コミュニティに開いた小さめの学習発表会(20名〜30名程度?)
・コミュニティに開いた大きな学習発表会(100名を超えるような規模)

どれも、子の成長を、子ども自身、親、コミュニティが、受け止めていく機会となっていました。子どもたちが自分自身の困難を乗り越えていたり、地域の方たちをエンパワメントしていたり、そういう関わり合いがあったことが推察されました。学びは人との関わり合いのなかで生まれていくものですが、ただ機会的に起こるわけではなく、さまざまな物語がそこにはあり、その困難さを乗り越えただろうところが、単なる教育活動を超えたものがある感じがします。

ロンさんからの学びを、一言で言うならば、美しい作品づくりとそのシェアは、人と世界・社会を繋げること、それらをより良くしていけるよ、ということだったかなと思います。元々本で読んでいたり、他の研修でも学んだことではあったのですが、改めて、ロンさんから、それを聞くことで、なんだか、じんわりと腑に落ちていく感覚がありました。

そして、もうお一人、書道家のシャーロットさん。今回の研修では、参加者が美しい作品づくりに取り組むうえでのワークを進めてくれるファシリテーターです。まずはご自身の作品づくりを実践。参加者の目の前で、書道パフォーマンスを見せてくれました。最初、失礼ながら、私は書かれた文字がわからなかったのですが、「夢」という文字を書かれました。様々な試行錯誤の末に、生まれた字体とのこと。ダイナミックであり、優しさもあって、かっこいい「夢」でした!

そして、その後、今回のお題が「夢」であり、書道という方法で、皆さん自身の表現で、作品づくりに取り組んでもらう、ということが伝えられます。(今回の研修の持ち物は、筆と文鎮!)

6人グループを組んで、それぞれが「夢」を書くのですが、「伝統的な書道のスタイルでなくても良い」とのことで、頭を悩ませます。さて、どんな風に、書こうか。私は、「自分の住む町で、子どもとともに関わり合いながら、お互い、夢を育てていく」みたいなものを表現したいなと思いました。そして出来た作品がこちら。

山と田んぼのなかで育まれる夢。

絵のように書いたり、字体をオリジナルなものにしたり、伝統的なものにしたり、本当に色々な表現がありました。

作った後には、展示があります。グループごとに展示のコンセプトを考え、会場を舞台にして展示します。

会場がそもそもクリエイティブな場所なので、さまざまな展示に使えそうな素材があります。布、紙、植物、鏡、本、照明・・・などなど。これらを組み合わせて展示を作成します。(制限時間は1時間)

どのグループも、話し合ったり、手を動かしながら、ゾーンに入って、集中して取り組んでいます。限られた時間、素材のなかで、自分達が生み出した作品を、より良く伝えたい。そういうモチベーションが共有されていました。

どのグループもとても創造的な展示を完成させていて、刺激を受けました。作品そのものも、本当にイキイキとしています。普段、こういった創作活動は縁遠いですが、やってみると自分達自身にも出来るのだ、という感動もあったような気がします。

最後、リフレクションがあり、2日間の学びを共有し、閉会となりました。

個人的なまとめとしては、
・大崎海星高校で取り組んできた5年間を思い出し、価値づけが出来たこと。それはつまり、地域と協働したカリキュラムと発表会を実現するなかで、深い学びも生めてきたなという確かな手ごたえがあった。
・小さな学校と関わる機会が多いのですが、小さいからこそ、美しい作品づくりや、コミュニティと繋がる学びを展開できる環境があると、今一度気づけたこと。
・志和町で、やってきた学習支援の活動を、改めて、つくる学びを中心にしながら、展開したいと思ったこと。

の3点です。

運営チームの皆さんに、本当に感謝です。ありがとうございました!

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