データから見るマッチプレビュー FC岐阜対アビスパ福岡
福岡は、1か月前にホームで敗れた岐阜とアウェーで対戦します。岐阜は18節を終えて監督が交代しました。新しく就任した北野監督が指揮した7試合のデータと岐阜の今シーズの平均データを比べてみます。
ボール支配率 47.9%→39.3% 攻撃回数123回→106回 30メートルライン侵入数32回→23回 ペナルティエリア侵入数9回→8回 パス数488本→344本 シュート数9本→7本
攻撃の数値は減少減しています。しかし、1ゲーム平均のシュート数は減りましたが、枠内シュート数は3本と変わっていません。さらに、北野監督が指揮した7試合で枠内シュート率50%以上の試合は4ゲームあります。ゴール数を見ても、18試合で14ゴールだった得点数が直近7試合で9ゴールです。1試合平均で0.7から1.2点に増えています。少ない決定機をゴールにつなげる狙いが見えます。直近3試合を観ても、相手にボールを持たれているときは守備ブロックを作り、ボールを奪ったら素早く敵陣に攻めるシーンが多く見られました。
岐阜の直近3試合を観て最も印象に残ったのは、MF川西の動きです。守備陣のビルドアップ時には自陣まで下がり、攻撃時には味方FWを追い越してチャンスを作ります。福岡は前回の対戦で1-3で敗れていますが、川西にシュート4本を打たれそのうち2本がゴールを割りました。この試合で川西は左ウイングでしたが、京都戦以降はトップ下に位置しています。川西は前節長崎戦でもシュート5本で2得点をあげています。福岡は川西を抑えることが守備のポイントになると思います。
福岡は、前節横浜FCに黒星を喫しました。相手の前からのプレスに苦戦しボールを前に動かせていませんでした。しかし、後半25分にセカンドボールを拾いバイタルエリアから鈴木がシュートを放った場面は得点には至りませんでしたが、中央を固めた相手に対してサイドからの崩したのは有効だと思いました。
大木元監督が率いていたときの岐阜は、ボールを保持して自分たちが主導権を握るサッカーを志向していました。しかし、北野監督になってからは相手にボールを持たれる時間が多くなってしまっても失点しないことを優先しているように感じました。現在、岐阜は最下位ですが横浜と同様に堅い守備を崩すのは簡単でないと思います。サイドチェンジを繰り返してスペースを作るなどして決定機を作ってほしいです。
下位どうしの試合のため、お互いミスをしないように試合の序盤は慎重な展開になると思います。どのような結果になるのか楽しみです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?