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リアル

StayHomeで、世界中のミュージシャンが自宅での演奏をUPしているのを聴いて、
21世紀後半の音楽のあり方が一瞬ピカッと見えた気がしたのでシェアします。

ちょっとした録音設備を持っていて、いわゆる良い音で録音するミュージシャンもいるし、
iphoneで一発録り、というミュージシャンもいます。
iphoneでラフに録った音の方が、生の音が分かるのが良いなと思ったのです。

海外の好きなドラマーをinstagramでフォローしているんですが、
彼らがたまにアップするiphoneで撮影した演奏動画は、
どういう部屋にいて、他の人がどのくらいの大きさの音を出していて、
その上でどんな叩き方で、どんな音色を出しているか、
ということがとてもよく分かるなと思っていました。

逆にマイクが立っていて綺麗な音だとそれが分からないので、
結局リアルに感じられなくて、良い音のやつはスルーしちゃったりしているんです。

特に不思議には思ってなかったんですけれど、あらためて考えると不思議ですよね。

特に海外のドラマーの動画に関しては、ぼくは、「良い音が聴きたい」よりも「臨場感を感じたい」ことに気付いた。

でも、なぜ臨場感が感じられるかというと、
ぼくらが普段聞き慣れているiphoneではすでに、「iphoneで録った音ってことは、実際にはこういう音だな」
という人間の脳が行う補正の訓練ができているんだと思う。

逆に良い録音で録った音は色んなマイクがあったり、そこから色んなものを経由しているので、
臨場感というよりも、それらを味わうという芸術だ。

野に生えている野草を手で採って食べるのと、それを録ってきて皿に盛り付けるみたいなことだ。
野草自体の味わいを感じたければその場で食べるのに限る。土の味、森の香り、それらが大事な要素だ。
(たとえが全然違う気がする。)

といっても、iphoneで「録ってる」音だから、脳内で勝手に補完された錯覚なわけだ。

面白い匂いが漂ってきた。

そう、21世紀後半の音楽は、
この人間の脳に備わる補正機能がかなり鍵になってくる気がしている。

リバーブはそもそもは大きな空間や広がりを錯覚させるものだったはずだけれど、
それが、もはや人は「リバーブという調味料がかかっている」としか認識できなくなっている。

ステレオもそうだ、左右があって真ん中に歌手がいる、という錯覚だし。

この補正と錯覚で、なにか、最高に孤独になれて、最高に共感があるような、
音楽を越えていくもの。ふと、そういう時代になってゆくんじゃないかなと思ったんです。
関われたら楽しそうだな、なんていうのを夜に甲州街道の山道を運転しながら思った、一瞬の出来事でした。

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