ちょっとだけ奇妙な話 ♯3
地元でバイトしていた時のお話。
ここのバイトに入ってから2ヶ月。いつも通り、レジを打っていると、ご高齢の男性の方がレジに来た。言うべきことだけを言ってレジをこなしていく。もちろん、レジを打っている間は沈黙の時間が続く。
合計金額をつげ、お金を出してもらい、商品を渡す。
いつも通り、「ありがとうございました!」と言おうとすると
その男性は突然真顔でこう告げた。
「俺はここの常連だ。君は次僕が来る時にはいないと思うね。」
それだけ言って帰って行った。全く冗談っぽい言い方ではなかった。
他の人は気味悪がっていたが、私は爆笑していた。
それから3ヶ月が経ち、それまでの間、あの男性とは会うことはなかった。
もちろん、私がシフトに入っていない日もあるし、その間に来たのであろう。
そんなことを思っていたら、とうとうその時が来た。
あの時の男性らしき人が、私のレジに来た。
そして、衝撃の一言を告げる。
「君は、新人さんだねぇ。」
ねぇ、それはずるいって。私辞めなかったよ???
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