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絵本とおとなの美しい関係

こんにちは、Reiraです。今日はしとしと雨模様。
『雨の降る日は考える日にしよう』(柳田邦男/平凡社)のタイトル通り、これからやっていきたいことをボンヤリ考えていました。そのうちのひとつが、大人が絵本を楽しむ会。大人と絵本、深くて美しい関係だと私は感じています。

絵本について考えるとき、必ず思い出す言葉があります。

"絵本には 何万語を費やす小説に劣らない心に染みる語りかけがある" 

「大人が絵本に涙する時」柳田邦男

子どもが生まれてからもずっと、絵本は子供のものだと思っていました。絵本講師の先輩が、大人を対象とした絵本の読み聞かせに誘ってくれて、絵本への向き合い方が変わりました。

子供のために買い集めていた絵本を手に取り、ひとり黙読する時間が増えてきたある日。急に声に出して読んでみたい、と思いました。読み聞かせの練習のつもりで、ひとりだけど声に出して読もうと。

そのとき手にしていた絵本は
『おおきな木』シェル・シルヴァスタイン 村上春樹訳

それまで何度も、黙読したことのある絵本でした。

2枚目をめくり、木の少年への思いの部分を読んだ瞬間に、不思議なことに、涙が溢れて読めなくなってしまったのです。

涙の先には、幼い頃過ごした実家の庭の、1本の木が浮かんでいました。そしてその瞬間に、全身で「わかった」ことがありました。

その木が、私がこの世に生まれたときから、歩き出し、走れるようになり、木の下で友達と遊ぶようになるまで、幼い私を、ずっと見守ってくれていたこと。

思春期に入り、庭の木のことなど気にもとめなくなり、うつむくことが多くなった私のこと。

大学に通うため、さよならも言わずに家を出ていく私の後ろ姿も。

ずっと、木は見守ってくれていたのだと。

この年になるまで気づかなかったけれど、私はずっとその木から、優しくそっと届けられるような愛を、いつも受け取っていたのだと思います。


様々な経験・人生の風景を通り過ぎてきた大人だからこそ、
同じ絵本を手に取ったとしても、それぞれに絵と言葉の響き方は違う。

・・・1枚の絵と、短い言葉のつらなり。
それをその人固有の声にのせて響かせたとき、
やっぱり、何かが起こるのです。

そのような訳で(説明になっていないけど^^;)
来月から「いのち」をテーマにした絵本の読み聞かせ会を月1回、Zoomでゆる~くやりたいと思います。もちろん、無料です。

詳細はまだこれからですが、アロマと組み合わせようかなと思っています。読ませていただく絵本は、すべて許諾が取れたものになりますので、ご安心ください ^^

ご興味のある方はぜひご一緒しましょう ♪

今日もお読み頂きありがとうございました。
絵本を通して、皆さまにあたたかく豊かな時間が流れますように。


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