ネコ師匠の教え

こんにちは、三井です。

大きな台風が来ていますが、
どこにも大きな被害が出なければいいなと
心から願っています。

そして同時に、

こんな台風の時、
「あの子大丈夫かな」と、
ふと頭に浮かぶ1匹のネコがいます。

今日はそのネコについてのお話です。

そのネコは、
高田馬場にある事務所の直ぐ近く、
神田川沿いの細い道に住んでいる野良ネコで、

いつもゴロンと横たわって
のんびり気ままな暮らしをしています。

ちょっとゴツい顔つきで、
お世辞にもハンサムさんとは言い難いのですが
一声鳴けば鈴のような美声を持っていて
そのギャップに心を奪われました。ｗ

そのネコは、全く人に媚びることがなく、
気分が乗らなければ、人間をガン無視します。

どんなにこちらが必死になって
あの手この手で気を引こうとしても、

「見えていないのかな」と不安になるくらいに
無視を決め込み、動じない様は、

かなりの貫禄を醸し出すと共に、
ふてぶてしささえ感じる程です。w

そんな憎いあんちくしょうですが、
気づけば、その道を通る度に、

「今日はあの子いるかなー」と
存在を探すようになった自分がいました。

それで、
いなかったら、しょんぼり。

姿を見かけた時は

「おー、よく寝てる w」
「そうか、今日はアンニュイな気分なのね w」

なーんて心の中で挨拶をして

運良く一言「ニャー」が聞けたら、
メロメロ＆小躍り ww

もう、完全に心の拠り所になってました。

そして、
毎日通るうちに気づいたのですが
私のように心をワシ掴みされた人たちが、
あちこちにw

結局、そのネコは
何か特別なことをしている訳でもなく
媚びへつらう訳でもなく

＜ただそこに居るだけ＞なのに
沢山の人の心にオアシスを提供している。

こんなネコの在り様を見ているうちに、

【存在しているだけで価値がある】って
このことだな。

と思うようになりました。

恐らくの想像ですが、
お子さんをお持ちの方は、そのような感覚、
すごくわかるのかもしれませんね。

いつしか人間って、

【何かしないと価値がない】

なんてことを思いがちだけど、

もともとは、

【ただそこにいるだけで価値がある】

そんな存在だったはず。

大人になると
いろんなことが複雑に絡まるけれど

これを思い出せることで、
少しは心が軽くなる人はいるんじゃないかな。

そんなシンプルで基本的なことを
教えてくれる、ネコ師匠のお話でした。

今頃、どこで雨宿りしてるのかな。

なーんて、
今なおガッチリ心つかまれてます。w

今日も徒然コラム、
最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。

三井れいな