レート杯出場は"現実的な目標"ではない

 
 レート杯出場がいかに難しいか、そして弱い人間が出場するチャンスを得るためにはどんな心の持ちようをしたらいいかの話をしたいと思います。

 ※投げ銭方式なので無料で全部読めます。
 ※4000字弱で一般的に長い部類にあたるようですが、1つ目の見出しだけでも読んでいってください。

 ということでreina(@reina__sv)です。レート杯1回です。

 Ratings for shadowverseの話をするので自己紹介の代わりにレートの戦績を貼っておきます。

ratingsまとめ

 
 自分より勝率が高く、自分よりメンタルが強い人間には全く参考にならないと思います。また、プレイ面の話はせずメンタルとチャンスの話しかしないので、そういったことに興味ない人は閉じていいです。

レート杯出場は多くのプレイヤーにとって”現実的な目標”ではない

 自分はレートという場で毎期勝っているプレイヤーに憧れました。そのため、弱いときからレート杯出場、あわよくば連続出場できるようなプレイヤーを目指していました。
 結果として、運よく一度の出場を果たすことはできましたが、自分が目指していた成績に達したかというとそうではありません。

 私がレートを本格的に取り組み始めてからちょうど10期間が経過しました。直近6期間の勝率は約58%と、上位層からしてみれば鼻で笑われるような勝率ですが、瞬間的にであれば60%以上が出せる勝率帯なので、レート杯出場のチャンスが多少はあります。

 実際にレート杯に出場するチャンス、いわゆる”魂の一戦”(これを勝てばレート杯が確定する試合)を、自分はこれまで3回経験しました。同じ期間に2回の”魂の一戦”を経験したことはありません。結果としては1勝2敗だから、レート杯1回なわけです。

 これを読んでるプレイヤーの勝率がどれくらいのものかは分かりませんが、自分レベルの勝率を出せる人間に与えられるチャンスの回数はこんなものです。

 ただ、自分が魂の一戦を経験した3回のうち2回は、前後半で分かれておらず、枠が32人あり、比較的勝率が低い人間でもチャンスのあった3期間(OJA、第10期、第11期)の間での経験でした。

 現状の前後半戦で分かれているレートは条件が非常に厳しいです。
 12期~14期の16位以内96人のうち、公に判明している64人の成績を見ると、

60%未満でレート杯に出場したものは1人のみ(試合数418)
60%以上、63%未満でレート杯に出場したものは7/64
・全員の試合数を合計して、全体の勝率を計算すると66.06%
      (勝率を試合数による差異無くただ平均すると68.81%)
・100試合以下でレート杯に出場したプレイヤーの最低勝率は70%

 どうやってレート杯に出るのこれ?????

 自身が第14期前半戦で魂の一戦に進んだ際も、56-23(勝率70.89%)と100試合以下の条件に合致していました。(上記で分かる通り負けました。)

画像2

 勝率が低い人間が戦績を公開していないという可能性がなくはないですが、公の情報を整理すると、

・時間のない人間は最低でも勝率を70%出す。(さらに、平均して70%勝つのではなく、終盤瞬間的に8割を出す必要がある。)
・時間のある人間であっても、63%出せるレベルじゃないと話にならない。

 こうなります。
 
 記事を書くためになんとなく調べた結果、想定していた以上にいばらの道で自分の心を折る結果になりました。
 現在のロジックで、上手な人の総数が増えたRatings for シャドウバースにおいてレート杯に出ることがどれほど難しいことか分かったと思います。

 これまでに一度もレート杯に出場していないプレイヤーは、「今年中に1回レート杯に出る」くらいが現実的なラインだと思います。実際それでも難易度が高いです。
 ただ、実現しないにしろ「毎期レート杯出る」という目標のほうが心持ちとしてはいいのかな思っています。その話は最後のほうにします。


レート杯に出場するチャンスを増やすために

 
 勝率がそこまで高くない人間はチャンスが少ないからこそ、チャンスを掴む術と心の持ちようを知ってなければならないと思います。自分が心掛けてることを書きます。

  Ⅰ.レートの上下に一喜一憂しない。

 この記事を書くきっかけになった記事で、「レートを1900から300溶かしてメンタルがやられた」みたいな一文がありました。

 時間がなく、レートを300減らした経験がない人間なら、落ち込むのは普通だと思います。しかし、レートが300減るのはもっと普通です。序盤で1900あった人間がそのまま維持することなんて2割もないと思います。さらにいえば、昨日1900あった人間が1600まで落ちたなんて日常茶飯事です。今もどこかで戦争が起きていることくらい普通です。

 レート値1800を超えた状態で、ランキング内を右往左往できるプレイヤーは期間内勝率において66%を出してるようなプレイヤーです。60%のプレイヤーでも300落として、300戻しての往復をします。

 レートを取り組むには300減ることに慣れなければなりません。これは何も感じなくなることではなく、萎え方を小さくするという意味の慣れです。すぐ立ち直ってレートに再度潜れるプレイヤーでないと、レートで勝とうとするのは厳しいと思います。

 

 Ⅱ.勝ってるときほど止まらない

 書いておきながら、自分は今でもこれが苦手です。

 同じチームのいつも勝ってる人は、勝ってる時は楽しいから潜り続けれるみたいな話をしていたのですが、自分は今のロジックでいう1900くらいのレート値までいくと、「このレート値減らしたくないな」って思って躊躇してしまいます。

 レートは環境が一瞬で変わります。1日で環境が変わることなんてザラです。今勝ってるデッキが勝ち続ける可能性のほうが低いと言っても過言ではなく、勝ってるときに潜らないと一瞬で負ける時が来ます。自分にしては高いな、嬉しいな~ ってレート値を眺めてる時間はありません。

 自分は勝っている時、相手の入力が終わるまでに次の試合にチェックインするくらいの躊躇のなさを心がけていました。なんかリミットを決めないとためらってしまう人は、条件を決めると良いと思います。


Ⅲ.ランクインでやめるか、レート杯を目指すか

 これはレート杯を目標と公言しているものの、ランクインをしたことがない、または数回しかしたことがない人に向けてです。

 レート杯出場しか価値がないという人は多くいます。しかし、私は状況によって嘘だと思っています。
 例えば、チームに入るために実績が欲しい人はランクインであっても価値があります。レート杯出場以外に価値がないと主張する人の大概は、「レート杯にたくさん出てるからランクインなんて誤差な人」と、「ある程度のレベルのチームか窓に所属していて、周りにレート杯経験者がいるから意識が高い人」です。

 なんとかランクインしたい人は状況が全く違うと思います。それを手土産にチームに所属することが出来れば、次に勝つ可能性が高くなるかもしれません。

 ただ、一つ言えるのはレート杯に出るチャンスがあるのは、最低でもランクインできるレベルの実力があるシーズンだということです。ランクイン出来ている時は、シンプルに得意な環境という可能性があります。

 先ほどから言ってる通り、チャンスはそんなに転がってません。ランクインもできないシーズンにレート杯の可能性があるわけはなく、ランクインをできるシーズンはレート杯の可能性があります。今期はランクインでやめてそれをステップに次はレート杯を目指すのは中々うまくいきません。次のシーズンはランクインできないというオチが大概です。

 これが先ほど言った、「実現しないにしろ「毎期レート杯出る」という目標のほうが心持ちとしてはいいのかな思っています。」の答えです。

 レート杯にしか価値がないわけではないですが、レート杯を目指すチャンスもそんなにありません。
 自分の状況を鑑みてランクインでやめるかは考えてみてください。
 

最後に

 現在のShadowverseは狙って勝つのが非常に難しいです。
 だから、上手くなることを目標にすべきだと何人かの人に言われました。上手くなった結果、勝ちがついてくるのだと。

 一理あると思います。

 ただ、自分はそんな段階すっ飛ばして勝ちたかった。勝つためにShadowverseをやってきました。
 まだやめるわけではないですが、モラトリアムも終わりに差し掛かり、時間が無限ではなくなりました。14期もなんとか時間を捻りだした結果、チャンスまでは辿り着いたので、これからも勝つためのチャレンジはします。しかし、しがみつくほどこのゲームが好きかは不明です。

 ただ、これまでレートで出会った後悔を自分の中で放置しておくのももったいなかったので、活かせる人がいるなら使ってもらおうということで記事を書きました。

 「毎期たくさんやって、人にプレイを見てもらって、リプレイを見て…」とかくそ当たり前のこと言っててもつまらないのでこういう記事になりました。あなたにとってこの記事がくそ当たり前のことの集合体であったならごめんなさい。

 まだまだ未熟だけど成長してレート杯を目指す人、時間がないけどなんとかチャンスを捻りだそうとしてる人、その他様々なプレイヤーがいると思いますが、Ratings for シャドウバースにおいて本気で勝とうとしている全てのプレイヤーに幸あれ。







 まあ、レート杯に出るという幸は毎期32人にしか訪れないんですけどね。

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