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【インタビューライティング】失敗を乗り越えて辿り着いた!新規事業を引っ張るための私らしいマネジメント法

これはキャリアスクールSHElikesのWebライティングコースLESSON1
のインタビューライティングの課題で提出した記事です。

要件は以下の通り
・テーマ:「仕事をするうえで大事にしていること」
・想定媒体:Woman type
・想定読者:Woman type の既存読者・潜在読者
・字数:2,000〜3,000字程度
・与えたい読後感:明日からまた仕事を頑張ろう、私も何か挑戦したい

全国から累計2万人が受講する女性向けキャリアスクール「SHElikes(シーライクス)」を運営するSHE株式会社(以下SHE)。
今後ライフコーチングカンパニーとしてあらゆる領域で事業展開を目指す同社が、2021年8月にスタートさせたのが女性向けマネースクール「SHEmoney」。
「いかに稼ぐか」を目的にしたスクールとは異なり、SHEmoneyが大切にしていることは「自分らしい資産形成ができるようになる」こと。
コーチングを通して自分にとっての豊かさを明確にし、そのために必要な資産形成を学んでいく。

そんな新スタイルのマネースクールのブランド責任者を務めるのは松尾真里さん(以下まつまりさん)。リクルート出身の彼女がなぜSHEに転職し新規事業に携わることになったのか?

新規事業を引っ張るためのマネジメント法や挫折や失敗を通して行き着いた彼女なりのリーダー像を聞いてみた。


 画像はイメージです

アメリカ留学をきっかけに新規事業開発できる人材を目指す

ーー元々リクルート出身なんですよね。リクルートに入ったきっかけを教えてください。

きっかけは大学生の時に行ったアメリカ留学です。シリコンバレーにあるGoogleをはじめとしたスタートアップ企業を訪問し、そこでIT技術やプロダクト開発への憧れを抱くようになりました。

帰国後にプログラミングを学び、とある人材会社にリソースの出資していただいて実際にプロダクト開発に挑戦したのですが、マネタイズ出来ずに頓挫してしまいました。
振り返ると当時は絶対にやりたい分野というのがなかったんですよね。

そういった経験から、まずはリクルートで新規事業開発できる人材になるべく、入社を決めました。

20代のうちに作りたかったキャリアの「紋所」

ーーずっとリクルートにいたら安泰だと思うのですが、なぜSHEへの転職を決断されたのでしょうか。

もともと20代のうちに結果を出したいと思っていました。私は結婚しているのですが、これから出産をして一度キャリアを離れたとしても、仕事でこれだけはやったという「紋所」が欲しかったんです。

モヤモヤした時は内省と目的に立ち返る!メンタル的に辛い時の乗り越え方

ーーSHEmoneyを立ち上げる時は本当に大変だったというお話がありました。

私自身、金融についてそんなに詳しいわけでなかったし、業界にツテがなかったため仲間集めに苦労しました。特定の機関や企業ではなく中立的な立場の方にお願いしたかったので検索してもヒットしない。
HPで「独立 FP 事務所」と調べて何百件もメールを送って、ようやくアポがとれて事業内容の説明をするんですが、なかなか協力してくれる方はいらっしゃいませんでした。
今となっては有難い話なのですが、「新参者がくる領域ではない」と2時間ほどお説教を受けることもありました。

ーーそれは辛い体験だと思うのですが、どうやって乗り越えているのでしょうか。

心が折れそうなときは、目的に立ち返るようにしています。目的を達成するために必要であればやらない理由がなくなるので、内省して奮い立たせていますね。
それでも辛いときは、メンバーにストレートに話しちゃいます。けっこう明るい感じで「もうまじつらい!」みたいな感じです。
そうするとメンバーが助けてくれるので、1人で抱えずに周りにシェアすることで困難を乗り越えてきました。

なので、1人で仕事を抱えて仕事がうまく回っていないメンバーに対しても周りに頼る大切さを伝えています。
本当に事業成長させたい、結果を出したいという気持ちがあるのであれば「人に頼ることは悪だ」だという思考は捨てていいと思っています。
周りに頼って最終的にいいアウトプットが出来ればそちらの方がいいですよね。

たくさんの失敗した経験からみえた わたしのリーダー像

ーーまつまりさんって、リクルート出身ということで姉御肌というイメージがあったのですが、いかがでしょうか。

そんなことはありません。リクルートに入って3年目に大きなプロジェクトのリーダーに選んでいただいて10も20も年上の方をマネージメントする立場になったんですが、その時はリーダー主導で方針もやることも私が決めてしまったんです。
なんでもトップダウンでやっていたら、内部でハレーションが起きてチームが崩壊しました……。

自分の中でイメージしていたリーダー像は、戦略家として綺麗なストーリーが書けるいわゆる「引っ張っていくリーダー」だと思って頑張っていたのですが、なかなかうまくいかない状況で自分でも違和感を感じていました。
一度立ち止まって色んな人に相談してみて気づいたんですが、リーダーにも「引っ張っていくタイプ」と「フォローワーシップタイプ」の2種類いていいのではと思ったんです。

私は断然後者のタイプだったんですよね。なのでコミュニケーションの仕方を変えて「私ここ全然出来ないんだけど、助けてくれませんか」と周りを巻き込んで仕事をしたら、チームがうまく回り始めたんです。
最終的にはそのプロジェクトで史上初の全KPI達成という結果を出せました。

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ーー過去の失敗を通して今のマネジメント方法を確立しているのですね。新規事業開発となると作ったものを壊して作って……と試行錯誤の連続だと思うんですが、チーム内のコミュニケーションで気をつけていることはありますか?

まずは「心理的安全性」を大切にしています。リクルート時代のコミュニケーションは厳しいもので理詰めされる場面もあったのですが、新規事業開発は正解がないので思いつきが当たる場合もあります。なのでたくさんアイディアが出るように柔らかい、ラフな空気感を出すことを大切にしています。

また「個人のWill」も大切ですね。上から言われたからやる、ではなく「自分の意思がこうしたいから、この仕事に関わってる」という気持ちを大事にしています。
新規事業開発は仕事量も多いし、本当に「カオス」な状態。そんな大変な中、個人のWillと事業のWillが重なると頑張れると思うんです。それは社員でも業務委託や副業の方でも同じですね。

ーーこれまでのお話を伺うと、周りのことをよく見て「想像力」をもって働くことを大切にされてるのだと思いました。ターニングポイントになった出来事はありますか?

「想像力」というのは私の仕事の教訓ですね。新人の頃は「想像力」なんて持ち合わせていなくて、仕事の期日を守らないどころか勝手に伸ばして次の人に渡していました。

次の人がめちゃくちゃ短納期でやってくれたので結果間に合うのですが、周囲からの信頼はなくなります。挙句の果てには「松尾と仕事すると事故る」と言われるまでになりました……。当時の上司からは「松尾の信頼残高ゼロじゃなくてマイナスだから」とお説教されましたね。

ーーそこからどうやって挽回していったのでしょうか。

新人でスキルもないので、まずはスピードで信頼を取り返すということをしていました。
スピードで勝負しながら、スキルを身につけて早くクオリティが高いものを出すということを地道に繰り返していきました。

ーーSHEで事業開発をするまでに沢山の経験をされているのですね。貴重なお話をありがとうございました。最後にSHEmoneyの今後の展望について教えてください。

今のターゲットは働く女性ですが老若男女、特に中高生の若年層に広げていきたいです。個人的には、母校で金融教育を行うのが夢です。

数々の失敗を乗り越えて新規事業を引っ張るまつまりさん。そこには既存のリーダー像に囚われず自分らしい方法でチームを引っ張る姿があった。今後のSHEmoneyの成長にも期待だ。


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