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コーチとして学んできたこと。

皆さんこんにちは!週一投稿を頑張っている小池です。
先日、三遠ネオフェニックスのホームゲームのボランティアにお邪魔しました。
皆さん温かい人ばかりでとても楽しかったです。

さて今回は、僕が高校バスケを引退してからフェニックスのアカデミーにコーチとしてお世話になった中で、「子供たちとの接し方」だったり「話し方や伝え方」について話そうと思います。

なかなか子供達との会話って伝わらないことや難しいことばっかで最初は苦戦しますよね。
ですが、これだけは抑えとけ!ということだけ簡単に伝えていきたいと思います。
ぜひ最後までご覧ください。

小学生に「なんでできないの」は絶対ダメ!

よりプレイヤー目線で教えていく中で、ピックアンドロールのクリエイトの仕方や、あわせの動きについて行うことがあります。

もちろんミニバスのカテゴリーでこういったことを事細かに遂行しているチームなんて数少ないですし、みんなが「初めて」行うことです。

だから「自分ができるからと言って、子供達が完璧にできる訳ではないです。」

もちろんチームでやっているところもあるので、一人一人の理解度にはある程度の個人差が生まれます。
男女で適応度も違いますし、飛ばせるパスだって限界があります。

上手い子はある程度言わなくても上手にやってくれます。なので僕は口うるさく言わないです。

だけどわからない子が間違いなく存在するので、プレーが止まったりする子には必ず

「どこがわからない?」と聞くようにします。

自主的に聞きにくるようにと子供達には最初に伝えますが、やっぱり恥ずかしがったりする子もいるので聞きに来る子はほとんどいないです。

なので、わからない子には自分から話すようにしましょう。
そして細かく何個も伝えるのではなく「大まかに一個だけ」を意識しましょう。

一気に何個も理論的に話を展開されては子供達にはわからないです。
なので、ひとつだけ絶対に行って欲しいことを言うのです。
まずはそれができるまでです。段階を踏んで何度も教えることで体に染み込ませるように促しましょう。

IQが高い子や適応能力が高い子にはそれなりに難しいことや細かいことを追求してもいいですね。

「中学生へのコミュニケーションの取り方」

これってすごい難しいんですよね。「思春期」特有の壁が存在します。

最初はこちらが話しかけても会釈程度でコミュニケーションを終わらせられることがいくつかあったのでとても大変でした。

そこで僕が気づいたことがあります。

「名前で呼んであげること」です。 

なぜそれがよいのか?

人間は自分の名前に「意識」を向ける時があるからです。

例えばですが

大きい夢と書いて大夢(ひろむ)と呼んだり、大きい志とかいて大志(たいし)と呼んだり。

人の名前にはそれなりの意味があります。

子供は両親が一生懸命考えてくれた名前に誇りを持っています。
それは僕たちが大人になっても無くなることのない意識でしょう。

逆に、「漢字が難しい」とか「一回で正しく呼ばれたことがない」などといったように悪い意味でも意識を向ける時もあります。

良くも悪くも人は「自分の名前」を意識します。

なので名前を覚えて、呼んであげることが大事です。

第一にそこから入ることが大切です。

次は中学生への教え方について話します。

中学生はある程度のスキルを備えているため、大抵のことはこなしてしまいます。

ですが、先にもいったように「喋ること」ができない子が多いのが現状です。

前にカバーダウンの練習を行った時に、スイッチを想定したディフェンスを行うことがありました。

簡単に声を出してコミュニケーションをとれば問題ないことも声を出さなかった故の連携ミスが生まれてしまうことがありました。

僕はこの場合、「ディフェンスの連携ミス」について言うのではなく、「声を出していないこと」について言及します。
バスケットをプレイしていく中で、声を出さない瞬間は存在しません。
「トークする」と言う部分に対しては口うるさく何度でも伝えます。
そして、良いプレーができたときは素直に褒めることまでが必要です。

中学生の年代は怒って反骨心を育てるのではなく、褒めて褒めて伸ばすことを重視した方がいいです。

中学生はとても素直なので、褒めればその分頑張るし、怒られたらへこみます。

ですが褒めてばっかだとその環境に慣れてしまうので、怒る時と褒める時の使い分けがとても大事になってきますね。

「自分が伝えたいことを簡潔に具現化すること」

スクールは現在50分間という短い時間で行っています。アップの時間を除けば練習自体は40分弱です。

2時間くらいあれば一回一回練習を止めて細かい説明を施せるのですが、短い練習時間のさらにプレーを待っている数十秒の間に伝えたいことを伝えるとなると相当難しいです。

頭の中ではある程度の言葉が作れていても、実際に話すとなると難しい。それも子供たちが理解できるように簡潔に。

長ったらしくダラダラ喋ることは誰でもできます。ですが、短く簡潔にというのはなかなか難しいです。

しかも子供たち相手なので、先にも述べた通り論理的に会話を展開してはいけません。

やって欲しいこと
練習の意図
わからなかったところに対しての助言

この3つのうちのどれかを伝えるようにしてください。

指導者は正解をそのまま与えてはいけません。
ある程度考えさせ、答えに導く言葉遣いを意識しなければなりせん。

考えさせることは全カテゴリーに共通する課題の一つです。

正解をそのまま教えることは子供たちの成長を阻害してしまいます。
考えさせ、行動し、答えに自らたどり着ける力を養わなければなりません。

ある意味「やらされてる感覚」に陥るかもしれません。

なので僕は「自主性」「主体性」などを求めるときがあります。

もちろん初めてきた子やまだバスケットを始めたばかりの子もいるのでそういった子にはつきっきりで指導にあたるケースもあります。

基本的には「教えすぎない」を意識するように心がけてます。

子供に対する接し方ってすごく難しいと気づきました。素直な分繊細なので、言いすぎたり、言わなさすぎたりもNGです。

なので、「伝える」ではなく「分かってもらえる」を意識して欲しいなと思ってます。


今回はこの辺で。ではまた。

次回

チームスポーツにおける「犠牲心」


お楽しみに!

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