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瑠璃の部屋89

横断歩道で、抱っこをせがむ子供の声がした、見ると肩車をしている。だが、「抱っこして」を連呼する。抱っこを叫び続ける子供と、それでも、頑なに肩車をする父親。図書館の階段を登り切っても、叫び声は聞こえていた。肩車の方が良いような気がするが、何故だろう。

昨日は、人当たりの良さそうな顔の訪問者が「電気のことで…玄関を開けてください」と言う。ちょうど、玄関の横の台所の窓が開いていたから、そこで対応した。
「なんですか?」
「…電気の明細書届いてますか?」
意外なところから声を掛けられて面食らっているようだった。
「メールで来てるけど」
「届いていれば良いです、それだけ、確認しに来ました」と立ち去ろうとする。
「ちょっと待って、名刺くれる?」
胸の名札を見せた。見たことのない社名である。
「そんな名前の電気会社じゃないよ」
「ああ、頼まれてるんです」
「委託されてんの?」
「はい」
立ち去って行った、リュックサックを背負っていた。電気会社に確認しようかと思ったが、面倒なのでやめた。どうせ嘘だ。

発表会が近づいてきた。楽員は低音弦を張り替えたと言っていた。弦の伸びが安定するまで、数日かかるから先週張ったのかな。俺は、正月に張り直すつもり。なんなら、もっと持たせようかと思ってる。

iPhoneのSafariは、モバイル通信をオフにした。使えるようにしておくと、Safariの使用時間が長くなる。ふと、あれ?大阪万博を東京万博と書き間違えたとかカルシウムチャネルのくだりとか、後から「うわーやっちまったー」な箇所が、続々と出てくるので、キリがない。それでも、温かい目で見て、スキを付けてくださる方々がいらっしゃる。notesをやっていて良かった。

発表会でもマスクするの?と他の楽員が聞かれていたので、外しといた方が良いのかなと思ったら。「緊張がほぐれるから舞台でもマスクしといた方が良いよ」と言われた。マスクをするのは、俺だけかも知れない。黒いマスクがあるからそれにする。舞台では譜面台、足台、楽譜ファイル、ズボン等、黒を基調とする。何故かは分からない。