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瑠璃の部屋77

マットを上げたら、その下に敷いたシーツが冷たかった。
そうか、エマージェンシーシートの金色を上にしていたからか。

床にプチプチシートを敷き、その上にガサガサ鳴るエマージェンシート、そこに厚手のシーツ(汗を吸うため)。ようやく、西川のAIRを敷いて薄いシーツを被せて寝ている。ベッドは引っ越す際に手狭になるので手放した。エマージェンシートは裏表が金銀になっていて、銀だと熱を反射し、金だと熱を吸収する。シングルベッド?シャ乱q?どこぞの夢の話ですか?
女っ気のない、これからも見込みのない独身男の部屋なんぞ、そんなもんだ。部屋にスナック菓子の袋やら、カップヌードルが転がってないだけましだろう。何故なら、小麦アレルギーだからだ。どうだ。恐れ入ったか。がははは。
 女性の訪問は、玄関のドアの修繕で不動産から気の強そうな気の利きそうな社員が事前チェックに来たのと、2人組の女性が「聖書は読みますか?」と、音程に癖のある声で訪問してくれた。不動産の女性は若かったけど、その後、高齢の家主と業者を連れてきたので相殺かな。その不動産にトイレの水漏れの件で連絡したが、何時にかけても「12時から14時の間、昼休みとなって・・・」。セット間違えかと思って、見に行ったら誰もいない。リモートなわけないよな、潰れたかな。家賃浮くかな。

来る途中、道路挟んだ一軒家から奥さんに誘導されて車が出てきた。Lマークが付いていた。レクサスって高級車だよなと歩いたら、駐車場にもLマークの車があった。もしかして、俺って取り残されてるのか。今日は雨。入り口でバサバサと傘を回した。これやると傘が痛むんだそうな、広げたまま乾燥させるんだって。ビニール袋に突っ込んだ。ちょっと冷たい。