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REICOのひとり言 No13

忍辱山 円成寺

 昨日、秋の日差しに誘われて、紅葉を見に「忍辱山 円成寺」(にんにくせん えんじょうじ)に行きました。
 駐車場には奈良ナンバーのほか、大阪ナンバーや京都ナンバーも同じくらい見られました。
 奈良公園は色づき始めでしたが、こちらは山間で少し寒いせいか、すっかり色づいて、一番見頃でした 。
 写真の楼門の前には、平安時代末期に作られたという、円城寺庭園がありました。寝殿造系庭園と言われる、池を巡る美しい庭園で、周囲に植えられている紅葉が青空の下、本当にきれいでした。
 楼門の奥に見える本堂は、修復工事をために大きな建屋に覆われていました。ホームページによると雨漏りがしたため、クラウドファウンディングで修理しているそうです。コロナで拝観者が減ったのも大きな痛手だったようですが、それで拝観料が500円は安いなあと思いました。
 建屋に覆われながらも、本堂にある本尊、阿弥陀如来坐像(重要文化)は見ることができました。電気のろうそく2本に照らされた阿弥陀様は、ちょっとふくよかなおすまし顔の仏様でした。
 境内には他に多宝塔、護摩堂、鐘楼のほか、鎮守社 春日堂・白山堂などがありました。この春日堂・白山堂は、なんだかお寺らしくないなあと思って、説明を見ると、奈良の春日大社御造営の際、当時の大社神主藤原時定卿が旧社殿を寄進したもので、全国で最も古い春日造社殿だそうで、国宝になっているそうです。春日大社から来たからお寺というより神社のような感じだったんだなと納得しました。
 多宝塔の本尊は、大日如来坐像ということですが、今は相應殿と言う新しい建物に安置されていました。運慶の最初期の作ということで、表面があっちこっち剥がれていて痛々しいでしたが、厳かな雰囲気を感じました。
 本堂が建屋に覆われていて少し残念でしたが、境内のもみじや庭園の美しさには目を見張るものがあり、良い時に見に来れたなあと思いました。
 一緒に来た母も喜んでくれたようでよかったです。

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 先週の金曜日は午前中に東大寺から二月堂を友人と回って、奈良に観光客が戻ってきたなーと感じました。
(この日は半日で1万歩以上あるきました!)
 円城寺も小さな駐車場ですが、いっぱいになるくらい人が来ていました。
(それでも、山里の落ち着いた雰囲気がもとても良かったです。)
 少しずつですが、コロナ前の賑わいが戻ってきたのが本当に嬉しいです。




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