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REICOのひとり言 No12

奈良 興福寺

 昨日、急に秋めいて涼しくなった気候に誘われ、友人と興福寺に行きました。
 そして、令和4年度から「令和大修理」に入る興福寺の国宝・五重塔の初層の十二躰の仏像が公開されていたので、拝観してきました。修理が始まると、五重塔全体が建屋に覆われてしまいます。奈良に住みながら、普段は公開されていないので、なかなか見る機会のなかった五重塔の初層を、ついに見ることができました。
 また、五重塔の御朱印もいただけました。
 西側から入ると、心柱を中心に、各面背中合わせに、仏像が3体ずつ(中央に各如来像、その両脇に2体の菩薩像)配されていました。
  西:阿弥陀如来の両脇に観音菩薩・勢至菩薩、
  北:弥勒如来の両脇に法苑林菩薩・大妙相菩薩、
  東:薬師如来の両脇に日光菩薩・月光菩薩、
  南:釈迦如来の両脇に文殊菩薩・普賢菩薩
 普通、弥勒といえば、菩薩と続くと思っていたのに、弥勒如来というのがあることに少し驚きました。また薬師如来というのは手に薬壺など持っているものだと思っていましたが、この薬師如来は手には何も持っていなかったです。不思議に思っていると、ちょうど同じ時に見ていた方が、係の方に質問されてましたが、「元々持ってたかどうかは分からない」というお返事でした。また、薬師如来の向かって左の菩薩の両腕が無くなっているのが少し痛々しく見えました。また普賢菩薩と文殊菩薩は動物に乗っておられましたが、普賢菩薩が乗ってらしたのは象のようでしたが、耳がぺらぺらしていて、なんかちょっと普通の象とは違う 感じでした。友人は昔の人(像を作った人)は象を実際に見たことがなかったんでしょうね、と言っていました。文殊菩薩が乗ってらした動物は、獅子かなあと思いましたが、よくわかりませんでした。
 (調べてみると、普賢菩薩が白象に乗っており、文殊菩薩が青獅子に乗っておられるそうです。実物の色はさすがに判別できませんでしたが・・・)
 全体に、こじんまりした仏さまたちでしたが、どのお顔も荘厳で、歴史を感じました。
 また、北側の須弥壇の下が空いていて、中が見えるようになっていましたが、本当に心柱が石の上にちょこんと乗っている様子に少し驚きました。
 拝観料は一人1,000円で、少し高いなあと感じましたが、これから修理にお金もかかるし、やはり国宝級の寺宝を見るには、妥当な金額かと思いました。(除災招福の護符がついていました)

 また、平成30年(2018)に再建落慶を迎え復元された中金堂ですが、近くで(といっても柵越しですが)じっくり見るのは初めてでした。
 平城宮跡の朱雀門や薬師寺で、いろいろ復元された建物を見ましたが、赤と緑、そして瓦の色のコントラストが美しいなあと思いました。

この五重塔の令和の大修理前の御開帳は、10月16日(日)までです。

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