行政書士を受験するのに。ある雨の日(改題)

行政書士試験は11月の第二週にある。

そして、ある夏の雨の日、私は大事なことに気がついてしまった。

「このペースで勉強していても、全部学習が終わらない」

ということを……

願書は手に入れた。

汽車で隣町の合同庁舎まで行って、行くのに慣れてないからさんざん道に迷って。

なんとか手に入れた。

というか、もう願書を出してしまっていた。

行政書士の試験には「過去問題」をどれだけ解くか、が大切だそうだけど、まだ過去問に入れる状況じゃない。

間に合わない!時間が足りない!

焦った…焦ったあまりに復習した。学習した範囲なのにボロボロだった。

行くやいなや、不合格な未来が見えてた。

それでも、私は受験に行くことにした。

「雰囲気をつかむため」

試験会場までは家からそれなりに遠く、一度いっておいた方が、来年来た時に迷わずに済むだろうから。

この時は、「今年はダメでも来年は絶対!」くらいの気力があったんだと思う。