人生第2ステージの最終年だった2023年。
2023年もあっという間に過ぎていきました。
関わってくださった皆さん、ありがとうございました。
今年ほど「ご縁で生かされているなぁ」「導かれているなぁ」と感じた1年はなかったように思います。これまでもそうだったし、これからもずっとそうなのだろうけれど、今年は人生の大きな節目だったので、なおさら強く感じたのかもしれません。
年末にこれまでの人生を振り返っていた時に、俯瞰すると「9年」でステージが変わっていることに気づきました。
(中村は早生まれなので2024年2月に27歳になります)
さらに細かく見ていくと、9年間という1ステージは、3年×3ステップになっているような気がしました。
2015年から2023年の9年間は、自分の内面に向き合う時間が長かったです。
浪人をしていた2015年は、初めてと言っていいほど野球から離れた1年で、本を読み漁るようになり「自分は何も知らないんだ」と痛感した1年でした。その後の2016〜2017年は成長欲求の任せるままに、動き回っていました。
その限界が来たのが2018年。空っぽになった自分を見て愕然とし、途轍もない虚無感に苛まれていました。メンタルダウンをしては復帰し、またメンタルダウンをする…という繰り返し。頑張るのも怖かったし、でも頑張らないと認めてもらえない、そんな狭間にいた気がします。率直に言って、生きていける気がしなかった。
そんな中でも、自分の人生を生きたかった…その気持ちが強くあって、2020年に大学を中退するという決断に至りました。理由とか理性ではなく、自分のこころに素直に初めて決断した出来事だったように思います。直後にコロナが来ました。
それからは仕事に没頭する日々でした。実家を出て、仕事でできることも広がっていき、ようやく「自分の足で生きている」感が生まれ始めました。この時に2人目社員として事業立ち上げの機会をいただけたのは(結果は伴いませんでしたが)本当に貴重な経験で、感謝してもしきれません。
けれども、事業が、仕事が社会とつながっていない感覚が強くあって、走っては息切れを起こし、「なんのためにやっているんだろう?」と自問していました。
そんな自分に意味を与えてくれたのが、2022年の秩父への移住だったのかもしれません。
もちろん、住む場所を変えただけでうまくいくはずがなくて、初めはやはり苦しかったです。走り過ぎて、息切れする時期もありました。
それでも、自然に癒されながら、以前よりも「人と人」で仕事をしている、「生きること」と「働くこと」がつながっている人たちに巡り合い、徐々に自分もそうなっていったような気がします。
内面的には、世界を概念で綺麗に整理することに執着していた自分と決別することができたと思います。正しさや善悪、二元論的に世界を認知しようとしていたことが、翻って自分を世界から分離させていたことに気づきました。
世界は矛盾に満ちていて、混沌としている。そんな世界と向き合うのは怖い。けれども、その怖れを乗り越えて、現実に飛び込んでいけるのか。言葉では表しきれないグラデーションを受け容れ、評論家ではなく「当事者」でいられるのか。
…自分に問い続けていくことで、少しずつ道が開けていった感覚があります。
兎にも角にも、僕は秩父の「自然」に感性を開いてもらい、「人」に助けられてここまで生きてこられたと、心から思っています。感謝です。
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2023年の後半、導かれるように、いただいた仕事が3つの領域に収斂されていきました。
3つの領域は、それぞれが重なり合ってグラデーションを成しています。それぞれは手段でしかなく、向かいたい先は「持続可能な調和された世界をつくる」ことだと思っています。
既存のシステム内でキャッシュや快楽を得るだけではなく、
を持続していくために必要なことに焦点を当てて、選択していきたいと思います。
セクターや既存の枠組みを超えて、創りたい未来に向けてどう協働・共創していくか、が大事だと感じます。そのためにまずは、さまざまな領域を自分の中に内在化させ、創発を起こしていきたいと思っています。
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2024年からの3年間は、人生第3ステージの9年間の最初の3年。
図らずも、年末にとある方から「35歳までに自分の生きる道を決めなさい」という言葉をいただきました。自分の人生の9年間のサイクルに気づいた直後だったので、驚きました。36歳から第4ステージに突入するからです。
「次の9年は使命の探索期になるということだな」と、腑に落ちました。
確実に「点」をつくっていきながら、その先に自分がなすべき使命は何なのか、探索する時期になるのだと思います。この世界にとって自分が最も活きる場所はどこなのか。自分が最も満たされる場所はどこなのか。探していきたいです。まだまだできることは少ないですが、一歩一歩。
2023年は、自分の見えているものや直感を信じられるようになった1年でした。目に見える成果や変化を生み出せたから、というのもありますが、関わってくださった皆さんが暖かい言葉で背中を押してくれたから、というのが大きいです。本当にありがとうございました!
2024年も、余白を持ちつつ、頑張ります。
まずは2026年末に、この文章がどう見えているのか、楽しみです。
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