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2022年夏。秩父に移住しました。

またひとつ、節目を迎えたので、書き残しておきます。

2022年7月、秩父に移住しました。

リトリートができる自然公園「Mahora稲穂山」の運営と、新しい事業づくりに関わらせていただいています。

いまの率直な気持ち

今年の1月末でスモールキッチンズを離れてから、

「次どうしようか…」

と、悶々とした気持ちを抱えていました。

「今回もまた途中で投げ出してしまったなぁ…」という自己嫌悪と「もう今年で26歳だ…」という焦燥感に、押しつぶされてしまいそうで。

スモールキッチンズでの1年半は、目の前のことに必死に喰らいついていたつもりだったけれども、いったい何ができるようになったのかも分からず。

転機になったのは、4月に訪れた加賀と安曇野でした。

「こころを閉じて生きていたんだなぁ…」

初対面でもグイグイ入り込んでくれた人たち。豊かな自然に囲まれた場所。ただひとり、凝り固まった自分を嫌というほど痛感して。そしてそれが解けていく感覚が、なんだか嬉しくて。

「東京を離れたいな」という気持ちは、その時に決まった気がします。

この時に、自分の人生のきっかけをくれた方々には、本当に感謝しています。

(余談ですが、この時に初めて人前で歌いました)

そして、加賀・安曇野から帰ってきたタイミングで、秩父でのプロジェクトへのお誘いが。

4月に初めてMahora稲穂山を訪れた時の写真。秩父を一望できる稲穂山の頂上。

人生には、必要な時に、必要な機会が立ち現れる。

本当にそう思います。

6月は東京と秩父の二拠点だったのですが、もっとプロジェクトに集中したいという気持ちが湧き出てきて、7月からほぼ完全移住です。

まだ1ヶ月しか経っていないのに、自然と「ただいま」と言える、そして「おかえり」と言ってくれる人がいる。

そんな不思議な親しみを感じながら、日々を過ごしています。

秩父のシンボル「武甲山」。稜線に架かる夕焼けを眺める時間が好き。

秩父でなにするの?

さて「移住してあなたは何をするの?」というところ。

ひとつは、リトリートフィールドMahora稲穂山の運営に携わらせていただいています。

「自然との共生」を第一に考え、過度に観光地化・コンテンツ化することなく、可能な限りの「ありのままの自然」を味わえる場所です。

「癒される」とも「リラックス」できるとも違う。

より自分の深い場所に立ち還ることができる。そんな場所です。

園内の散策やキャンプができ、美術館や音楽ホール、オーガニックカフェなどがあります。

そして、なんといっても頂上からの眺め。何にも代え難い。

秩父盆地を一望できる絶景。車で頂上近くまで5分、そこから頂上まで徒歩10分。

たった15分でこの絶景に出会えるのは、本当に稀有なのでは?と思っています。みんなに見てほしい。

秩父盆地を一望できるMahoraの頂上

そして、そのMahora稲穂山の新規事業として、秩父の地域資源を活用した商品開発プロジェクトを進めています。その一歩目として「桑」を使った商品を開発しています。

かつて秩父は、養蚕がさかんな地域でした。蚕(かいこ)です。繭から取れる絹を使った「秩父銘仙」は国の伝統工芸品に指定されています。

今年少しだけ養蚕も体験しました

蚕(かいこ)は「桑の葉」を食べて育ちます。養蚕が主要産業だった名残りで、秩父には町中に桑が点在しています。

しかし今や、養蚕農家さんは4つにまで減少。桑の葉は剪定されるのみか放置され、抜根に補助金が出てしまうような状態。ただし桑は栄養価が高く、活用の幅があります。

「桑」の次も描いているのですが、長くなるので、またおいおい。

さらに「家業×地方創生」の文脈で毎日新聞さんが立ち上げた「Refalover(リファラバ)」という新規事業にも、ライターとして関わらせていただいています。大学時代からお世話になっていた方が発起人となっており、ご一緒できることが本当に嬉しい。

秩父という「点」に軸足を置きながら、さまざまな点との「線」を生み出していきたいです。

最近ワクワクしていること

前職のスモールキッチンズでは、自社の事業を伸ばすことにフォーカスしていました。

結果が出せたかは置いといて、事業拡大のために思考を巡らせた経験は、間違いなく自分の財産になりました。

一方で、そこにワクワクしていたか?と言われると、葛藤があったことは否定できません。

事業拡大は手段であるにも関わらず、目的化してしまうジレンマに直面していたように思います。

いまは、新しい事業を軌道に乗せることに取り組みつつ、

「秩父にどんなインパクトを生み出したいのか?」

という問いに向き合っています。

そんな中で、ワクワクしていること・挑戦したいことは、「共創」すること。よく言われますが「競争」から「共創」みたいなことです。

秩父の中の事業者さんはもちろん、秩父の外の方も繋げて、新しい価値を生み出したい。いろんな方とお話しするなかで生まれる「それ面白いね!」を、スピード感持って形にするプロセスが、楽しいです(もちろん全ては形にならないけれども)。

実際に、少しずつ形になっている動きもあります。

僕からご相談もさせていただきますし、お声がけもぜひお待ちしています!

「みずから」を取り戻す時期に来ている

相変わらず、先のことなんて考えていないし、目の前に没頭しかできないことに、諦めがついてきました。笑

ここ半年で大きな変化だったのは「能力的なキャリア志向」を手放せたこと。

自分の存在価値にビクビク怯える自分とは、さっさと ”おさらば” したい。

損得や意味に固執しすぎることなく、こころの赴くままに没頭すること。

そして最後は「自分」で決める。

言うは易しだけれども、これに尽きる。

最近で一番の学びだったのは「自」はダブルミーニングだということ。

「みずから」に偏りすぎて苦しかった大学時代。その後「おのずから」に偏りすぎて、地に足がつかないフワフワとした感覚も味わった。

「みずから」と「おのずから」のバランスを取りながら、前に進んでいきたい。いまは「みずから」を取り戻す時期に来ている。そう思う。

うだうだと書きましたが、言いたかったことは、

「秩父に遊びに来て!」

ということです!笑 お待ちしてます🤲


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