3月19日の新聞歌壇スペースについて

こんにちは。永汐れいと申します。

本稿でお話ししたいことについては以下の目次をご覧ください。

以降、「記事」という言葉はこちらの記事のことを指します。未読の方で、もしご興味のある方がいらっしゃれば、ご一読いただければと思います。


スペースから日が経ち、この文章を公開するべきか随分悩みました。わたしの目的はスペースのホストの方を追い詰めることでは決してないのですが、この文章を公開すればおそらくそうならざるを得ないからです。このまま文章を公開せず、簡略的な声明のみをX上で出すことも勿論考えました。しかし、今回はあまりにも事が大きくなりすぎており、また現状憶測のみが広がり続ける一方であることから、当事者であるわたしには説明責任があり、事の経緯についての文章を公開せざるを得ないと判断しました。この判断へのご批判は受ける覚悟でおります。

本稿で詳述する一連の出来事について、今後わたしが言及することはありません。また、一連の出来事で心身ともに消耗しておりますが、決してそれを言い訳にすることなく、できるかぎり主観的になりすぎず、公平な状況説明を試みたいと思います。長い文章ですが、一部のみをお読みいただいて誤解されることのないよう、かならず最後までお読みいただきますようお願い申し上げます。

本稿の執筆にあたり、スペースをお聞きくださっていた複数の方々(その方々にご迷惑をお掛けしてしまうため、氏名は出しません)に、事前に内容をご確認いただいております。しかし、もし誤情報や、第三者の視点から公平でないと思われる記述がありましたら、お手数ですが本稿末に記載するメールアドレスまでご連絡いただければ、と思います。おひとりおひとりに真摯に対応させていただきます。


1 主要な出来事の時系列

おそらくこの件の詳細をご存知の方は多くないと思いますので、可能なかぎり詳細に何が起こったのかについて記述していきます。先述の通り、客観性担保のため、本稿は事前にスペースをお聞きくださっていた複数の方に目を通していただいております。とはいえわたしが当事者である以上、記述が主観的になってしまうことはやはり避けがたいため、まずは本章で一連の出来事(3月14日~3月21日)の時系列を箇条書きで記述したのちに、次章以降で各出来事について詳述したいと思います。


3月14日(木)

・記事公開

3月16日(土)
・先方から、XのDMにて記事をスペースで取り上げたい旨のご連絡を頂く。また同時に、発言者としてのご招待を頂く。
・そのときのDMのやりとりからは(記事に対して)好意的な印象を受けたため、スペースの開催を承諾。
・しかし、発言者としての参加はお断りさせて頂き、傍聴者として参加することを申し入れる。

3月19日(火)
・ スペース当日
・途中まで拝聴していたものの、先方にDMで申し入れ、急遽発言者として参加させていただく(2章で後述します)。
・スペース終了後、先方にDMでお礼をお伝えしてやり取りを終える(4章で後述します)。

3月20日(水)
・  スペースの内容についてXのポストで言及。
・先方からDMがあり、相互フォローを解除(5章で後述します)。

3月21日(木)
・スペースの内容についてXのポストで再度言及。
・ 先方にブロックされる。以降誹謗中傷が始まる(5章で後述します)。

2 スペースの開催経緯・参加経緯について

前章では主要な出来事の時系列を確認しました。本章ではスペースが開催された経緯と、わたしが発言者(スピーカー)として参加することになった経緯を詳述いたします。時系列の記述と被る部分もありますがご容赦ください。

そもそもこのスペースは、とある方が新聞歌壇のお話をされるために開催されたものでした。わたしはそのホストの方から「先日の記事を称賛しつつ、関連したことをお話ししたい」という旨のお話を事前に伺っており、恐れ多くはありましたが心から嬉しく思いましたので、スペースを拝聴させていただく旨をお伝えしました(このとき、発言者としてお誘いを受けていたのですが、発言者としてではなく傍聴者として参加させて頂くことにしたのです。わたしは人前でお話しすることが得意であるとは言い難く、ホストの方にご迷惑をお掛けしてはいけないと思ったためです)。しかし、いざ拝聴してみると、その方がスペースの序盤から、記事の印象を変えてしまう可能性のあるご発言をなさっておりましたので、このまま口を噤んでいては、スペースをお聞きくださっている方々に誤解を与えてしまうかもしれないと思い、ホストの方にDMをお送りし、急遽発言者として参加させて頂くことにしました。もちろんその方にとっては想定外のことであろうことは重々承知しており、多大なるご迷惑をお掛けしてしまうだろうとも思ったのですが、やはり引用されている記事の書き手として、ホストの方のご発言を補足説明する責任があると考えたためです。しかし、わたしはその場で発言の機会をほとんどいただけませんでした(これに関しては4章でも記述します)。

このスペースはホストの方のご意向で録音されておりません。ですので当然のことながら、わたしはスペースの内容のすべてを正確に記憶しているわけではない、ということを予めご了承ください。しかし、繰り返しになりますが、本稿を執筆するにあたり、スペースを聞いてくださっていた複数の方々に確認をとっておりますので、わたしは決して虚言を並べているわけではない、ということも併せて述べておきます。次章では、スペースの内容のうち、わたしが特に補足説明させていただく必要性を感じた事柄について、「新聞歌壇の話をします」という記事の形式に則り、あらためてQ&Aを作成してみようと思います。

※尚、ご本人からは文字記録として残さない前提でお話しした・録音もないので証拠もない、スペースについては何も書かないでもらいたい旨のお話を伺いました。しかしわたしは、他者が覚悟と責任感を持ち、決して少なくはない時間と労力をかけて執筆した文章に対する、公的な場でのご自身のご発言には、その影響力も鑑みて、執筆者と同等の覚悟と責任感をお持ちになるべきであると考えております。また、スペース内で発言の機会をほとんどいただけなかったとはいえ、引用されていた記事の書き手である以上わたしにも発言する権利はあるはずだと考えておりますので、文章という形式で述べさせていただくことにしました(尚、口頭で意思を表明する、或いはご本人にのみ本稿の内容をお伝えするのではなく、noteという公的な場で、文章として書き残すという選択をしたことには理由があります。すでにX上でも述べておりますが、この点には4・5章で言及します)。

3 スペースの内容についての補足説明(Q&A)

前章後段で述べた通り、本章はスペースの内容をもとにした、記事の補足説明になります。記事ではQ&Aという形式をとっておりましたので、こちらでもその形式で書かせて頂きますが、この「Q」では、先日のスペースを一部のみ聞いておられた方々が抱いた可能性のある疑問をとりあげています。また「A」は、スペースで頂いたご意見も参考にしつつ執筆いたしました。スペースを聞いておられなかった方々も、先日の記事の続きである、と思ってお読みくださったら幸いです。

Q 新聞歌壇において、毎週掲載を目標とすることは無謀なことなのでしょうか。

A まったく無謀なことではありません(しかし、投稿先の選者の採用方針による部分もあります。少なくとも東京歌壇や毎日歌壇の場合は、ということです)。わたしの場合、毎週投稿している時期は毎週掲載を目標としております。

Q 新聞を定期購読していない・諸事情により購入が難しい場合があるのですが、その新聞の投歌欄に短歌を投稿しても良いのでしょうか。

A 投稿しても大丈夫です。もちろん新聞社はボランティアで新聞を発行しているわけではありませんし、投歌欄を継続してくださっている新聞社の方々への敬意を忘れずにいることは、投稿者として非常に大切なことです。とはいえ経済的な事情や思想的な事情など、個人や家庭の様々な事情によっては定期購読ができない場合もあると思います(ちなみにわたしは定期購読ができなかったため、歌壇が掲載されている曜日の新聞を取り寄せる、もしくはコンビニで新聞を購入していました)。できるかぎり購入するのが望ましいであろうと思いますが、何らかの事情によってどうしても新聞の購入ができないが短歌を投稿したい、という方につきましては、詳しい方法を先日の記事でご紹介しておりますのでそちらをご覧ください。

Q 新聞歌壇に投稿したいのですが、短歌をはじめたばかりなので、質の高い短歌を送ることができる自信がありません。選者の先生方のご迷惑になってしまうなら、送らないほうがいいのでしょうか。

A 選者の先生によってお考えはまったく異なることと思いますので、ここでわたしが確答することはできません。しかし、個人的な経験をお話しさせていただくと、わたしはまったくの初心者のころから、沢山の短歌を新聞歌壇に投稿してきました。投稿歌はずっと記録してあるのですが、いま見返してみると、投稿初期の短歌は、とても質が高いとは言えないようなものばかりです。しかしそれでも、落選と掲載を繰り返してしだいに上達していき、昨年にはひとつの目標としていた東京歌壇の年間賞を受賞することができました。はじめから質の高い短歌を作ることのできる方も勿論いらっしゃるでしょうが、わたしも含めて大多数の方は決してそうではありません。これは完全に推測ですが、おそらく大多数の選者の先生方は、短歌を通して投稿者の成長を温かく見守ってくださっているのではないかと思います(繰り返しになりますが、これに関しては完全に推測ですので確答はできません)。個人的には初心者の方であれば尚更、選を受けることが上達の近道ではないかと思います。送らないほうがいい、などということは決してありません。無論作った短歌を片っ端から送るのではなく、提出する短歌はしっかり吟味・厳選して送るのがよいと思います。

4 なぜスペース内におけるホストの方の振る舞いを「容認できない」と感じたのか

記事を公開した時点で、様々なご意見を頂くことになるであろうことはある程度想定・覚悟しておりました。実践的な面に特化した、かつ個人の事情や投稿先によって異なるような部分もかなり多い記事であったためです(但し、お読みいただいた方はおわかりのことと思いますが、記事にはその旨の注釈も複数回記載しておりました)。とはいえ、決して悪意ではないにせよ、記事の一部のみを切り取り、記事の印象を変えてしまう可能性のある複数のご発言を、書き手本人が参加しているスペースという公的な場で、書き手の発言をほとんど聞き入れることもないままされてしまう、ということまでは流石に想定しておりませんでした。無論あの場はホストの方がご自分の見解をお話しされるための場であり、わたしとの対話のために設けられた場ではなかったことは重々承知しております。そもそも記事の中で、書き手であるわたしの意図を、おそらく読み手の方に正確にお伝えすることができなかったのであろうわたしの力不足も痛感しております。ホストの方が「スペース内での出来事をnoteにまで持ち出さないでほしい」旨のことをX上で主張されておられましたが、わたしとしても可能であれば当日スペース内で補足説明をさせていただきたかったのです。しかし何度かホストの方のご発言に対して補足説明させていただく意図で行おうとした発言を最後までお聞きいただけず、ほとんど途中で遮られてしまう・記事の揚げ足取りに近いご発言を複数回なさるなど、わたしの記事を引用しながらお話しされているにもかかわらず、記事のことも書き手のことも、あまりにも尊重していただけていないように感じてしまい、非常にショックを受けました。ただ、おそらくホストの方はまったく無意識のうちにそのように振る舞っておられたのであって、悪意がおありであったわけでは決してないのだろう、むしろ善意でわたしの記事の補足をしようとしてくださったのだろう、とわたしは思いたかったです(し、実際そうだったのだろうと思います)。ですから当日、スペースの直後にはDMでお礼のご連絡をさせていただきました。しかし、その後何度もスペース内におけるホストの方の言動を思い返しているうちに、丁寧に作成した記事や、書き手であるわたしは果たしてあの場で尊重されていたのだろうか?記事をお読みでない方があのスペースだけをお聞きになった場合、果たして記事の趣旨を正しくお伝えできていたのだろうか?などと非常に悩むようになり、後日X上でスペースの内容に言及するに至ったのです。

5 なぜわたしが誹謗中傷を受けることになったのか

心を守るためになるべく見ないようにしてはおりますが、わたしはスペースのホストの方にX上で過激な誹謗中傷を受けております(これに関してはおそらくこのnoteをお読みいただいている方々の殆どがご存知のことと思います。また、すでに消されたポストも複数あるようですが、スクリーンショットを保持されている方が複数人おられます)。当初は4章までの内容をメインにした原稿を書いておりましたが、状況があまりにも深刻なものになってしまった以上、当事者として事態の鎮静をはかるため、そしてわたしを信頼して擁護してくださっている方々の尊厳と名誉を守るため、この場で言及せざるを得ないと強く感じました。したがって、前置きが長くなりましたが、本章ではこの件について取り上げたいと思います。なぜわたしがこれほどまでに過激な誹謗中傷を受けることになったのか、という点についてです。結論から書けば、正確な理由につきましては、実のところわたしにもよくわかっておりません。わたしの感知し得ないところで(例えばわたしを擁護してくださっていた方々との間でのトラブルなど)何らかの決定的な出来事が起こっていた可能性もありますが、ここでは確実性の高い(と推測される)理由を4つ記述しようと思います。

一部既に事情をご理解いただいている方もいらっしゃるかもしれませんが、大多数の事情をご存知でない方に向けて、誤解のないよう改めて書いておきますと、まず、スペース内で言い争いがあった、というわけではありません(先述の通り、或いはスペースをお聞きくださっていた方であればおわかりいただけると思うのですが、そもそもわたしにはほとんど発言の機会がありませんでしたので……)。ただ、①お相手は何事もなく終わったと思われたのであろうスペースの後、わたしがX上でスペースの内容が気掛かりである旨のポストをしたこと、②ポストの内容を見たホストの方からの、詳細を尋ねるDMに対して、わたしがお返事をすることなく相互フォローを解除して、お相手を混乱させてしまったのであろうこと、③わたしがX上で「スペース主の方のご発言に容認できない部分があった」と申し上げたこと、そして④「スペースでは発言の機会をほとんどいただけなかったので、スペースをお聞きくださった方の人数が決して少なくなかったことを考慮し、ご発言について口頭ではなく文章という形式で、きちんと公的な場で補足説明させていただきたい」旨の発言をしたことの4点が起因となり、誹謗中傷をされるに至ったのであろうと推測しております。

①・②に関しましては確実にわたしに非があります。とはいえ、わたしがそのような行動をとるに至ったことにも理由はありますので、きちんとご説明させていただきたいと思います。これはもう率直に申し上げるほかないのですが、スペースでの言動や、その後のポストの内容等を考慮して、この方とはDMで(一対一で)直接お話しするべきではない、と判断したからです。言うまでもないことですが、DMでお話しするということは、わたしがお送りしたメッセージの一部のみをスクリーンショットなどで切り取り、X上でわたしを非難することも可能であるということです。そのようなことを決してされない方であろう、一対一での話し合いによって諸問題を解決できるであろう、という確信が、スペース後の時点でわたしには持てませんでした。そして、この判断も踏まえた上で、(繰り返しになりますが)スペースという公的な場でなされた発言内容への言及は、公的な場でなされるべきである、と思ったためです。しかし、これらのわたしの判断こそがお相手を混乱させ、攻撃的な言動をさせてしまうことになった大きな原因であるのだろう、と考えております。今でも一体どうするべきだったのかについて深く悩んでおりますが、これほどまでに混乱させてしまったことにつきましては、お相手の方に真摯に謝罪させていただきたいと思います。誠に申し訳ございませんでした。

③・④に関しましては、流石にわたしに非があるとは言い難いのではないかと思います。果たしてこれらのわたしの言説があれほどまでに過激な非難を受けるべきものであるのか、社会的妥当性・正当性を欠いたものであるのかにつきましては、大変疑問に思っております。また、念のため述べておきますと、わたしがこの文章を公開するまでの間、(こちらもフォローを解除しておりますし、お相手にも早い段階でブロックされているため)お相手とはXのDMではお話ししておらず、それ以外の手段でも一切コンタクトを取っておりません。また、インターネット以外での繋がりもありません。ですのでやはり、お相手にここまで過激な誹謗中傷をされる心当たりは、少なくともわたしにはないのです。

しかし、これ以上この件で波紋を広げることはけっして本意ではありません。確かに、お相手の誹謗中傷は度を越えており、偶然それら(暴言・ショッキングな画像等)を目にされた無関係な方々をどれほど不安にさせてしまったことであろう、ということを考えても到底許されるべきものではありませんが、上述の通りわたしにも非はあります。ですので、冒頭で述べた通り、以降この件に言及し、お相手を非難するつもりはありません。そして、先日X上で述べた通り、お相手への誹謗中傷は決してなさることのないようお願い申し上げます。

尚、わたしは自分自身があらゆる公的な場でした発言について、常にすべての責任を負う覚悟でおります。それはnoteに公開した文章であれ、XなどのSNS上でおこなった発言であれ、スペースなどの記録の残らない場でおこなった発言であれ、同じことです。このnoteに関してご意見がおありの方は、冒頭でも述べた通り、お手数ですが直接メール(hollowme2020@gmail.com宛)でご連絡いただければ、と思います。現在心身をかなり消耗しておりますので、多少お時間を頂戴することはあるかと思いますが、個別に真摯に向き合い、丁寧にご返信・対話させていただきたいと考えております。また、議論の過熱しやすさ等を考慮し、SNS上などでの議論はいたしません。

新聞歌壇のスペースについての記述は以上になります。長い文章をここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。結社等に所属せず、一人で短歌を書き続けてきたわたしにとって、何よりも大切で思い入れの深い新聞歌壇という場に深く関わった騒動を、もっと沢山の方々に新聞歌壇のすばらしさを知っていただきたいと思って執筆した記事を発端として、このような思いがけない形で引き起こしてしまったことは、本当に無念というほかありません。このたびは大勢の方にご心配並びにご迷惑をお掛けしてしまい、誠に申し訳ございませんでした。

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