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ハウロBTから読み解く、勝手にキドソウゴ分析

キャストインタビューなどから「キドソウゴ回になるのではないか!?」と噂されていた本作。
今回も大変良いキドソウゴでしたので、
思うままに感想と考察を書き散らしてみようと思います。

※「DIG-ROCK -BREAK TIME 3rd Season- Type:HR」のネタバレをしています。未視聴の方は、CDを聞いてから本記事を読むことをお勧めします。

・メンバーの前で猫を被るのをやめたソウゴ

前回のシリーズにて、ショウマの前でタバコを吸い、取り繕うこともせずに「俺は不愉快だったよ」と言い放ったソウゴ。どうやらその一件がまだ尾を引いていたようで、しょっぱなからトウヤにつっかかるソウゴ。でもトウヤは挑発にのることはなく、ソウゴの毒吐きは不発(笑)弟との問題にきちんと向き合って、少しずつ前を向いて歩けるようになったトウヤに対して、ソウゴは何ひとつ変ってないな~相変わらずこじらせてんな~という印象。

しかも、これまで何かとソウゴの肩を持っていたショウマが、ソウゴを止めにかかるという珍しい事態。ソウゴとショウマの関係性が少しずつ変わってきたよね。物語初期ではソウゴ一筋って感じで、ショウマがハウロにいる理由はソウゴって言ってたほどなのに。でも、よく考えるとショウマってソウゴの苦手なタイプだと思うから、これまでがいびつな関係性だったのかなという気がする。それが矯正されて、健全な方向へ向かうならば、良いことなのかもしれない。まあ一歩間違えば、ショウマとソウゴの関係値の崩れが、バンド解散へ近づく一歩になるかもしれないけどね!頑張って同じバンドにいる最長記録は更新してほしいけども!

それにしても気になるのは、急に猫被るのをやめた理由。以前から嘘はつきたくないし、隠してるつもりもない、とは言っていたけど、なぜこのタイミングなのか。

ソウゴがハウロにいる理由って「居心地のいい場所で、そこそこ楽に、面白く生きてければそれでいい」だったはず。それで言うと、解散危機はあったにせよ、ハウロは順調に売れているし、メンバー同士も本音で語り合えるようになって関係値が進んでいるし、悪くない環境に思える。でもソウゴにとっては気にくわない"何か"があるらしい。そしてこの男、”何が”気にくわないのかは一切口にしない。態度には出すのに、口では言わない、そう彼は非常にめんどくさい男!!!(笑)察してコミュニケーションを取ってくる人って、ちょっとずるいし、女々しいなと思う。公式プロフィールには男らしいだとか、真っ直ぐすぎる性格だとか書いてあるけど、全部虚偽広告だからそろそろ書き直した方が良いと思う。

・ソウゴの腕っ節の強さについて

ソウゴの腕っ節の強さは、シリーズ初期から描写があった。ショウマがシオンに対してガン飛ばした際に、仕置きとしてソウゴがショウマの耳を引っ張ってたけど、ショウマの痛がりようから「あ、この人喧嘩強い人なんだな」って思ってた。温厚な性格なのに力強いとか「こんなの伏線だろ…。絶対隠してる経歴あるだろ、元ヤンとか…」って妄想を巡らせていたが、今回新たな伏線が。

ショウマが開けられないドアを簡単に開けるソウゴの馬鹿力もそうだけど、倒れてる人に躊躇なく触れているシーンで私は思った。ソウゴはそういう世界に生きてきた人なのでは…、ガチヤ○ザとか…。ソウゴはいい人ぶってるけど「ケツポケ」とか言っちゃうあたり、育ちが良い感じはしないんだよな。デビュー時にちゃんとした服を着て「落ち着かない」とも言っていたし。しかも趣味が酒・タバコ・パチンコだし…。でも金に困ってる感じはしないからヤバい商売で金稼いでたのかなあ、とか…。まあ、やましい過去があるなら、一定のところにとどまっていたくないソウゴのたゆたう生き方もすごくわかる。すべては私の妄想だから、キドソウゴ編で過去が明かされる日を楽しみに待ってますわ。

・一ノ宮さんに怒られソウゴ、逆ギレソウゴ

「名前は?」
「キドソウゴです」
「いや、犬だよ」
「あっ、リッキーです」
天然炸裂キドソウゴwwちょっとこの場面はかわいかった。
おそらくソウゴは誰もいないと見越して、朝早くからリッキーの散歩に出掛けようとしたら、苦手な一ノ宮さんにばったり会っちゃったから動揺したんだと思う。こういうとこ、ソウゴって意外とちょろいなと思う。図星を突かれたり、予想外のことを言われると、固まるし、即座に反論できなかったりするし。余裕ぶって振る舞うけど、ついてまわる諸刃の剣感。

一ノ宮さんに「演奏パートは?」って聞かれて「どこに見えます?」って質問に質問で返しちゃうのも、自分のことを語ることが苦手すぎて、無意識にはぐらかす癖がついてるんだなと思った。彼にとっての防御反応なんだなと。それで咄嗟にやってしまった。ソウゴは一体何を恐れているんだろうか…。

「愛想笑いばっかりしてると、てめえのことがどんどん嫌いになる」
「何だあのおっさん」
そして一ノ宮さんに図星をつかれて逆ギレソウゴ。
無駄に干渉されたから「うざっ」って思ったんだろうけど、それソウゴが他人に対してよくやってることだよ。自分のことは棚にあげて、自分がされたらやなことを人には平気でやるソウゴ。やはり最低だなと思った(笑)

・のらりくらりソウゴ

ショウマは本気でバンド解散にならないか心配しているのに、それに対してテキトーに返すソウゴに、思わずブチギレるショウマ。懸念していた事態が起こってしまった!!!!!ショウマとソウゴ初めての衝突!!!!!でもショウマは良いやつだから「頭冷やしてきます」ってその場はいったん休戦状態に。でもでも、そんなショウマになんて返したと思います??「めんどくせ」ですよ!!!!!ほんと最低だなキドソウゴ!!!!!

ソウゴ以外のメンバーは少しずつ自分のことを曝け出したり、本音で話せるようになってるのに、ソウゴだけ取り残されてる感じがする。取り残されてるというか、一人だけ逃げてばかりで、問題に面と向かって取り組もうとしない。というか問題と向き合わないことで、問題自体がないことにしてる。これまではバンド解散の危機に直面しても、ソウゴは外から見てるばかりで、自分が関係ありませーんって顔してたけど、逃げ続けてるうちに、バンドメンバーに置いて行かれちゃわないか心配。

・一軒家で犬を飼いながら一人暮らしをしている理由

「一軒家で犬を飼いながら一人暮らしをしている」という情報はシリーズ初期から明かされていた。なぜ一軒家に住んでいるのかという理由は長らくの間謎だったが、今回の巻で少しヒントが出てきた。

どうやら一軒家で犬を飼って暮らせば、俺も少しはマシになれると思ったらしい。うーん、これは家庭環境が複雑そう。両親が健在で、大きな家に住んで、いわゆる普通の幸せな家庭で暮らす、ということへの強い憧れが「一軒家で一人暮らし」という結果につながったのかもしれない。

それにしてもびっくりしたのは、ソウゴはひとりぼっちになっちゃうんじゃないかとヒヤヒヤしてたけど、当たらずも遠からずだったこと。トウヤからは完全に人間性の部分は見限られているし、あんなに慕われていたショウマとも衝突し始めてるし、シオンとの間に壁ができるのも時間の問題な気がする。でも置いて行かれるわけじゃなかった。「ソウゴとは全然友達じゃない」って言い切ってたヒビキが手を差し伸べるなんて、どういう心境の変化?ってちょっと驚いた。

でも、そうか、ヒビキはソウゴの友達じゃないからあれができるんだ。友達じゃないから。それが鍵だったのかって思った。メンバーって友達じゃないけど、単なる友達以上の関係性だよね。だって、ソウゴの立ち居振る舞いが、ハウロの継続に影響すんだから。バンド成功のために、ヒビキとしては放っておくわけにはいかない。ビジネスの関係と割り切っているヒビキだから、いくらソウゴが人間的にクズでもそれができるし、それがわかっているからこそソウゴもヒビキと付き合っていられる。ヒビキは必要以上に無遠慮に踏み込んでこないとわかっているから。ショウマはちょっと踏み込みすぎた。ソウゴ攻略のカギはやはりヒビキだった。

それにしても、リッキーがいて良かったね。ヒビキの前でいつも以上に繕えなかったのはリッキーが心配でイライラしてたから。余裕がなかったから。それだけ本気でリッキーを心配してたってことだよな。ソウゴにも人の心は残されていたのかと一縷の望みが見えた。

・鹿騒動の後、なぜ気分が良いのか

これは単純にリッキーが無事に戻ってきたからかなと思った。
それだけリッキーに愛情を注いでいたこと、つまりソウゴって誰かのこと愛せたんだ(たとえそれが愛犬だとしても)という結構重大な指標になっている気がする。
まあソウゴが何に対して不愉快に思っていて、その理由が明かされていないから、結局そっちの問題は解決したのかよくわからないんだけどさ。
それにしても鹿の説得を試みるソウゴ可愛かったね。

・総括:キドソウゴ回はお預けか

まあ今回は「BREAK TIME」ですからね。それにしても彼らのオフ描いてるはずなのに、なんでこんなに不穏なんだよってね。

抱えていた問題を解決するも、不穏さが垣間見える「HOUND ROAR」。

この不穏さってソウゴのことじゃーん~~~って感じだけど、結局ソウゴの抱えている闇は明らかにはならなかった。頭出しはいっぱいあったけど。なんだかソウゴ以外は着実に前に進んでいて、ソウゴだけいつまでたっても停滞している感じはある。でもヒビキが置いてかない。なんだそこの関係値は。やっぱりハウロは面白い。一ノ宮さんとはるちゃんがした交換条件もあるから、一ノ宮さんは今後も登場しそうだし、ソウゴとどう関わっていくことになるのか、楽しみである。


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