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恋と深空「半透明な占有」ホムラ・溺れるままに 〜前半ネタバレなし、後半ネタバレあり感想〜

私の中でホムホムは紳士でプラトニック代表だったから、Rな二次創作もあまり読めなかったんだけど、この新思念の内容によっては私自身のホムラに対する解釈内容の更新が急がれるわ!!
と、告知を見てからは、推しのえっちなシーン供給に対して「特別厳戒体制」をしく日々だった。

が、しかし!!!結果的に全然警戒してない方面から砲撃をもろにくらって、予想の斜め上をいく形で情緒がズタボロになった!!!

待ってよ!!!しんどいのはメンストだけじゃなかったんですか!?!デートストーリーはほのぼのイチャイチャじゃなかったんですか!?!メンストでズタボロになった心を癒すのがデートの役割じゃなかったんか!?人の心とかないんか?!?

風呂シーン以前に、それ以外のシーンがしんどすぎてそれどころじゃなかったヨ。
というのが率直な感想。さすが恋と深空、またの名をオタクの情緒破壊ゲーム(?)

いや〜シナリオの余白がすごかったね!
様々な解釈が可能なセリフが多くて考察厨歓喜の内容だった。
ホムラ推しなら絶対読んだ方がいい。必須科目レベル説まである。

私は恋と深空初めて一か月も経たない新参者なので、ちょうど「メンスト」と「秘話」と「世界の深層」と「伝説(金砂)」を一通り読み終えたところだった。

その状態でこのイベストを叩き込まれたもんだから、良い感じの連続コンボになって、クリティカルヒットで、見事にノックアウト。ほんとに頭がおかしくなるかと思った。情報量多すぎるて。しんどすぎるて。

まあ、私が都合の良いように解釈して、しんどさを増長させてる可能性はある。
でも私にとっては【ホムラのしんどいとこ詰め合わせパック】みたいなお話だったよ……。
ホムラさんよ……どうか幸せになっておくれ……。

ってことで、イベストを振り返ってみよう₍₍ (ง ˘ω˘ )ว ⁾⁾

(以下ネタバレありです。イベスト以外にも本編など様々なネタバレ注意)(あと無駄に長いし、妄想もたくさん入ってる)(ほんとうに長いです。ネタバレしかない)













あらすじを読んだ時点で嫌な予感はしていた。

「もし嵐の夜に、リモリア人と出会ったら……」

セイヤのイベストのあらすじはもっと文量あったのに、ホムホムのはこれだけ(笑)極端に短い(笑)

でも、この簡潔な文章でも「警鐘」を鳴らすには十分だ。

たしか前世主人公と海神さんが出会った日も嵐の夜だったんだよね。
もうそれって嫌な予感しかせんやん(真顔)

(1)謎のおじいさん登場

まず最初『カムフラージュ』とか『私と同じくらいの歳の人を探している主人公』とか『天気予報晴れなのに雨予言してくるおじいさん』とか「これってどういう意味だ?」ってワードのオンパレード。

おじいさんが雨予言してきた時点で「この人リモリア人じゃね?」って思った。
予想は当たりで、読み進めると彼はホムラの執事だったということが明らかになる。
(年上っぽい人から『あなた様』って呼ばれるホムラ、高貴なる身分の人感あって大変に良い。)

ここでの特筆点は三つ。
▼執事に対してツンなホムラ
▼なぜホムラは話題を逸らそうとしたか
▼「彼女は僕のことを理解していない」の真意

まずはホムラ、執事に対して終始つっけんどんな態度取っていたの良かった~~!!さすがツンデレ〜〜!!

言葉はツンだけど、わざわざ会いに来たところとか、行動や言葉の端々に執事のことを気に掛けていることが現れていて、家族みたいな関係性であることが伺える。ホムラの身の回りに、おばのタンレイさん以外にもホムラを心配してくれる人がいるんだなってわかって安心した。

ただ執事が言った『あなた様に苦労させられてきた』の言葉は想像以上に重たそう。ホムラ海神時代を含めて、現代まで色々あったんだろう。それこそおしゃべりなホムラが反論できなかったほどに。この部分は今後のストーリー展開で補完されるといいな。

執事が彼女の話題を振ったとき、ホムラが逸らそうとしたのは、相手がいくら親しい人でも、リモリア人の前で彼女の話をするのがはばかられる理由があるんだなと思った。

もし彼女が海を欺く理由だったとしたら、リモリア人にとって彼女は故郷を追われた元凶になるわけだし、よく思わないリモリア人も多いはず。

裏を返せばホムラにとってそこまでの覚悟(何があっても彼女をそばで守り抜くということ)が決まっていないようにも見えてはがゆい。

そして、ここで超重要ワード「彼女は僕のことを理解していない」(!)

もうね~しょっぱなからびっくりしちゃった。
なんでそんな悲しいこと言うのホムラ~~~!!!

これをどう扱うかだけど、まず大前提として、彼女が知らないホムラの情報はめちゃくちゃある。現在のホムラと出会う前のことはすっかり忘れているし、リモリアに起きた悲劇とそれによってホムラがどう変わったか、何をしてきたか(人間への復讐)も知らない。

でも知らないことと、理解できないことはイコールではないと思う。相手のことを全部知っているからといって、理解していることにはならない。逆もしかり。ホムラは「彼女は何も知らない」とか「覚えてない」じゃなくて「理解していない」って言った。そこがポイントだと思う。

じゃあなにを理解していないのか?
私はホムラの彼女への気持ちが「純粋な好きの気持ちだけじゃないこと」かなって思ってる。愛だけじゃなくて愛憎いりまじってるってこと。100%の純度の好きじゃないってこと。

800年ホムラップとか読むとわかるけど、ホムラは彼女が忘れてしまったことを結構根に持ってると思う。『彼女のせいだ、彼女が何もわかっていないから……』みたいなことを言う。

でもそりゃそうだ。彼女はホムラの歴史を知らないんだから。リモリアと人類の歴史を知らないんだから。理解できなくて当然なんだ。

だから理解しようとして、彼女はこの旅行中に、ホムラに対してアプローチを仕掛けている。なんども、なんども。彼女は「ホムラのことをすべて理解できてないこと」を理解しているように思う。

でも彼女の問いかけに対して、ホムラは一見すると答えているようで、肝心なことはなにひとつ答えていない。ここをイベスト本編で「真偽のわからない幻影」って表現してるのは秀逸過ぎた。すり抜けていく。知れば知るほどわからなくなっていくもどかしさ。このもどかしさが限界点に達して風呂シーンへ突入することになったんだなと思う。

ちょっと話がすっ飛んでしまったので、順を追ってホムラとワクドキ半島旅行を見ていこう。

(2)明かされるホムラの過去の断片

旅行の最終日、次はどこへ行こうかと悩んでいる彼女に対して「ここはどう?あそこも良さそうだね。でもここは難しいかもしれない(意訳)」って相変わらずぺらぺらよく喋りますわねあなたwって思っていたら、
なんと!!ここはホムラの住んでいた街だった!?!?それ早く教えて!?!?

ホムラの住んでた街なら、ホムラが過ごした家とか、行きつけのお店とか、観光名所よりもホムラのゆかりの地に足を運びたいと思うよね。でもそうすると、必然的にホムラは過去の話をしなくちゃならなくなる。だから隠してはないけど、旅の最終日まであえて教えることもしなかった。(物語序盤からホムラとの間に壁を感じて、寂しい🥲🥲🥲)

でも、彼女はそんなホムラの意図に気づいている。だから『自分の過去についてほとんど話してくれないよね?』って素直に聞いた。それでも、ホムラははぐらかす。でもでも、彼女も諦めない。あの手この手でホムラから答えを引きだそうとしていたのが物語の前半戦の内容。

それにしてもホムラが人間の世界の学校に通ったことがあるというのは驚いた。あんな自由人が学校に通うとかできるんだってマジでびっくりした。(←失礼)

てか『もうずいぶん前のことだし』って言うてるけど、ずいぶん前って一体何年前のことよ!?と突っ込みたくなった。下手したら100年前とか普通にあり得そうだけど、そう言われてもたいして驚かないわ。

そして、ここでの特筆点は
▼ホムラにとって、ここでの学生時代はそんなに楽しいものじゃなかった
ということ。

彼女は『本当に楽しかった時のあなたとは違う』ってめざとく指摘していたけれど「本当に楽しかった時のホムラ」といえば、真っ先に思いついたのは、星4思念「迷える思考」で『海の中では雨が降らないんだ!』って水たまりをバシャバシャ蹴飛ばしながらはしゃぐホムラだった。

ホムラは人間にとっては何気ない日常に輝きを見つけることができて、それが天才芸術家たるゆえんの一つだと思うけど、当時はそれを理解して、一緒にはしゃいでくれる人がいなかったということだと思う。

まあでもホムラに人間の友達がいないのはなんとなく予想通りだった。そしてセイヤとは真逆だなって思った。

セイヤは長命種なので、一つの場所にとどまることができず、一見すると孤独に見えるけど、秘話とか読むと、色んな人の心に残っていて、その人の心の中にずっと生き続けてることがわかる。そして彼の存在が次の世代に語り継がれてもいる。

それに対して、ホムラは執事とかおばさんの話は出てくるけど、昔の友達の話が出てこない。彼も結構長いこと生きていそうなのに。ホムラは周りに人はたくさんいるけど、本質的には孤独なおさかなだと思う。

(3)ホムラの孤独

相変わらず自転車をこぐのが下手っぴホムラ(笑)
初めて星4思念「危険な距離」読んだときに、自転車でスピード出しすぎて『うわああ』って絶叫しながら芝生に突っ込むシーンで盛大に笑ったんだけど、まさかその絶叫を再び聞ける日が来るとは思わなかった(笑)

人間にとって自転車に乗ることは簡単かもしれないけど、ホムラにとっては難しいことのひとつ。

転んだホムラが孤独に見えたのは、ホムラは人間ではなく、リモリア人であるということを改めて思い起こさせたからではないかなと思う。私たちとは違う種族なんだってことを。

そしてこのあとの彼女とホムラの会話がこれまた難解で何回も読み直したんだが、要は「ホムラを理解したい主人公と逃げるホムラの攻防戦」なんだと思う。

>初めてここに座って行き交う人達を見た時は、かなり嫉妬した
>僕からすれば不思議な景色や食べ物が、彼らにとっては、目をとめるほどの価値のないものだから
>それらが存在することが当たり前だから、きっと見向きもしないんだろう

海の中で暮らしていたホムラにとって、陸の景色はすべてが新鮮に見えたはず。不思議で、面白くてたまらなくて、それなのに陸の人間たちはまるでその価値に気付いていない。

このシナリオを読んだとき、最初は陸には素晴らしい物が、当たり前に、たくさんあることに嫉妬しているのかと思った。
でも多分そうじゃない。ホムラは陸の環境じゃなくて、彼ら(人間)に対してうらやんでいるみたい。

人間にとっては普通でありふれた光景に、驚きと感動を見出すことができるホムラ。
それに対して、そこに何のありがたみも感じていない人間。

彼ら(人間)に嫉妬したということは、ホムラも彼ら(人間)みたいになりたかった、という事だと思う。
なぜかというと、リモリア人でいることは孤独だから。
陸の世界の光景に価値を見出せるのは自分しかいない。つまり共感してくれる人がいない。

だから、ホムラはつまらなかった。楽しくなかった。
(ちなみに英語版の方がニュアンスを捉えやすいと思ったが「つまらなさ=unhappiness」と書かれている。)

>その後、僕は君が言った「つまらなさ」を忘れて、人間の世界の生活に慣れた

共感者がいないのはしんどい。でも、共感してくれる人はいないから、一旦そのことは忘れて、人間の世界に馴染んでいるふりをした。つまらないとも思いつつも、その感情には蓋をして暮らしてきたということだと思う。

ホムラはすげー回りくどい表現をしているが、つまるところ彼は寂しかったんだと思う。

>そんなに私のことを信用しない方がいい(主人公)
>もしかしたら君を騙すために作った嘘かもしれないよ(ホムラ)

彼女があえて突き放すような言葉を放った真意は、
ホムラの孤独の深さに気づいてしまって、そんなこと軽率に言わない方がいいよってことなのかな、と思った。もっと自分を大切にしてほしいって。

それに対して、ホムラはまた逃げようとする。しかも、こちらを試すような台詞をはいて、優位に立とうとする。でもここで主導権を取り戻す主人公が強い。

>この違う世界を見て、孤独を感じなかったの?(主人公)

すげー直球で聞くじゃんって思ったけど、今度はホムラは言葉を詰まらせる。おしゃべりが専売特許のホムラにしては珍しい。彼ならいくらでもごまかせたはず。真面目に答えなくても茶化すことだってできた。でもそれをしなかったのは、迷いがあったからだと思ってる。

結局「彼女は僕を理解してない」なんて言ってるが、ホムラが理解されることから逃げてるだけだと思う。いつまでも彼女のせいにしてるけど、逃げてるのはホムラの方。彼女の方はとっくにホムラを受け入れる覚悟はできてるし、知ろうとしているのに。

もう~~~!!!もどかしいねホムホム~~~!
歩み寄りを続けても、勝手に孤独になろうとするホムラに心が折れそうだよ!!!!
なんで!!!自らしんどくなりにいってるの!!ちゃんと彼女が差し出してる手を取って!?!?

とまあこんな感じで、風呂シーンより前にすでに情緒が崩壊。
前半だけで切なすぎて泣きそうだし、ホムホム800年の孤独に頭を抱えてますよ。

(4)強行突破する主人公(風呂シーン)

で、雨に降られたので、ホテルに帰ってきて一緒に風呂へGO。

主人公めげずにさっきの質問掘り返す。強い。

それに対して『リモリア人の飼い方マニュアルを書いてあげようか』って発言するホムラが最高にホムラだった。でも、減らず口叩くってことは、答える気がないのかなーーと思っていたら、ここで一句。

>……本当に罠にかかったのは誰なのか、わかっていないみたいだね

ここね~~~潮汐の章を思い出すよね~~~。
ホムラはことあるごとに彼女を遠ざけようとしてる気がする。潮汐の章でも『僕のプライバシーに干渉しないでよ』とか『罠かもしれない』とか言ってたし。『全てのおとぎ話がハッピーエンドを迎えるわけじゃない』って言ってるのが怖いんだよな。

そう、今のところ二人の結末はハッピーになりそうもないし、ホムラもそれはわかってる。彼女にとって必ずしも自分が良い存在になるとは思ってない。だって彼女は海神の心を持っているせいで、変な研究に巻き込まれたり、王宮に閉じ込められたりしているんだよね?なにより、いずれはホムラが彼女の心臓をえぐり取る可能性もあるわけだし。

世界の深層で『自分の結婚は考えてない』って言ってたのは、彼女と一緒になることがイコール幸せとは考えてないからかなと思っている。
それでも彼女を探して800年待ってるんだよなあ。壮大な矛盾だよ。ホム主はそんな複雑な関係性の上に成り立っている。
だから、また遠ざけられちゃうかなと思った訳よ。

>僕を飼いたいならそれでもいいし、千夜一夜物語を聞かせてあげるのも構わない
>なんでもいいんだ……

なんでもいいの!?!?
つまり一緒にいられればなんでもいいってこと!?

限りなくホムラの本心に近い言葉が飛び出たと思う。二人の間に諸々の障害はあれど、それをすっ飛ばせるならホムラは彼女と一緒にいたい。

これを好機と受け取った彼女はバスタブにホムラを突き落として、一言。

>あなた達リモリア人は、好きっていうことをどうやって表すの?(主人公)

いやあーー逃げるホムラと執念深く追いかける主人公ちゃんの関係めちゃくちゃ良い。というか、主人公がこの性格じゃないと、この二人はあっという間に破局しそう。

こっから噂の風呂シーンに突入。すごかった。
ここから先何が行われていたかは、あえて詳しくは語らないけど、ずっと困り顔してるホムラが切なくてさ~~~。
苦しげな表情で目を逸らしたり、彼女にあとつけられてふらふらしちゃうとことか、仕草のひとつひとにぐっと引き込まれた……。

あとは気になる台詞について、いくつか考察したい。

>ホムラ、あなたの体、冷たすぎるよ(主人公)

この台詞が何を表しているのかは少し考えた。ホムラが弱ってるのかと思ったけど、潮汐逆流のときは体が熱くなったはずだし、単に種族の違いを表現しているのかな。リモリア人は暑さが苦手らしいし、あまり体温調節機能が発達してないのかも?変温動物寄りなのかな?(でも変温動物なら汗かかないか)まあ深く考えなくても、単に次のホムラの台詞への伏線かもしれない。

>でも君は温かくて、僕は好きだ

あくまで「温かいから、好きだ」という言い回しをするところ、ツンデレ発揮してくれてて助かる!!!

そして、暑さは苦手でも、彼女ならなんでも好き。離れたいのに離れられないドロドロって感じだなホム主……と思った。ホムラは彼女に完全に溺れてるもん。ここまで来たらもう後戻りするのは無理よ!?結局二人は惹かれ合うんだから!!

>今のあなたはいつもと違うみたい……(主人公)

これは、いつもは彼女との間に一線を引こうとしてきたプラトニックホムラが踏み込んできたところを指しているんだと思ってる。色々なしがらみがあって、これまではその線を越えることが難しかったけど、しがらみすっ飛ばしたらホムラがこれってこと。

>僕がどんな風になっても、好きでいてくれる?

「愛してくれる?」って好きを乞うのがホムラだよねええええ。彼は愛するよりも愛されたい男(だと思っている)。

ホムラは彼女に隠していることがたくさんあって、それでも好きでいてほしいと迫る。それって不誠実だし、傲慢だ。都合のいいところだけ切り取って見せているのに、氷山の一角しか見せてないのに、好きでいてほしいって、ものすごくずるいし、わがままだと思う。

まあでもホムラの背負っている過去を考えると、そうなるのもわかる。神様でいることにも孤独はつきまといそうだし、このシナリオで描かれているとおり現代ホムラも孤独だし、故郷を失って、なにより彼女はホムラのことを忘れてしまっているわけで、ホムラは傷つきすぎて、もうその痛みもわかなくなるほど傷ついてると思う。だから、確固たる保証を求めてしまうんだと思う。

ほんとホムラの運命がしんどすぎて毎日むせび泣いてるよ!!!
主人公はやくホムラのこと幸せにしてあげて!!!

(5)海神伝説の読み聞かせをするホムラ

風呂シーンが終わり、ホテルの一室でリモリア人についての本を読む主人公。

>君にリモリアの話をしたら、千と一夜で足りるのかなと思って

ここのホムラ、スゲー楽しそうだったね。「本当に楽しい時のホムラ」ってこれか。

そして、ここでの彼女の反応は、ホムラの陸の世界に対する反応と対になっているのかな、と思った。彼女が面白いと言った「音を記録できる巻き貝」や「海の祭典」は、きっとホムラにとってはありふれた普通のことなんだろう。でも、彼女にとっては不思議で、面白くて、目にとめる価値のあるものだ。

ホムラが陸の世界を見た時の喜びと同じ喜びを、彼女は海の世界に対して感じている。そう、見ている世界は違っても、二人は同じ喜びを分かち合っている。だから、ホムラは楽しかったんだと思う。孤独ではなくなったホムラ。こんなの泣いてしまうやろ。

そして突然始まるホムラの読み聞かせ。

ええええええ!?海神伝説の話してくれるの!?やばいよ。これは衝撃の問題作だよ。風呂パートなくても十分衝撃だわ。恋と深空くんどした???マジでオタクの情緒って無限だと思ってる??いや、有限なんだわ。こんなに壊されたら再起不能になってしまうよ。

これって前世主人公と海神さんの出会いの話(つまり本当にあった話)ってこと???あんなに過去を隠したがっていたホムラが自ら彼女が忘れてしまった過去の話をしてくれたってこと???

いや、泣くってこれは。運営くんホムホム推しの我らの情緒を本格的に破壊しにきてるなにこれ?????、?????

蛇足だけど、読み聞かせの前に彼女の指先にキスするホムラがとても良かった。プラトニックホムラは健在だ。安心した。

(6)気・の・せ・い・だ・よ

そして衝撃の海神伝説読み聞かせから一夜明け、物語はここで終わりかと思いきや、さらなる衝撃パート2。

>昨日、あなたがこのお店に入っていくのを見た気がするんだけど……気のせいかな?(主人公)
>気のせいだよ(ホムラ)

ううううう😭気のせいだよ😭なんでそこは本当のこと教えてくれんのん😭

ここの最後のセリフは最高に痺れた。読了後は色々と処理が追いつかなくて、頭の中がぐるぐるで、世のホムラ推しの皆様はこれを浴びて立っていられるのか???正気か???と真面目に思っていた。

裸の付き合いを経て、ホムラの心に触れて、海神の昔話までしてくれて、ようやく一歩前進したかと思いきや、相変わらずホムラの心の扉のガードは硬い。

風呂シーンより前の関係値に逆戻りした、とまでは言わないけど、やっと心の扉開けられたと思ったら、開けられたのは一番目の扉だけで、核心に触れるにはあと99の扉を開ける必要がありましたーーーズコーーーッって感じ。

もしや風呂シーンすら幻影だった???あれは一夏のマジックだったんか???と勘違いしてしまいそうなほど、いつもと変わらぬ日々に戻ってしまった二人。

まあ、根本的な問題が解決しない限り、そう簡単に二人はくっつくことはできないんだろう。好きという気持ちだけで押し切れるほど、取り巻く状況は簡単じゃないってこと。

相変わらずホムラには立ち入られたくない領域があって、でも彼女にはそばにいてほしくて、ホムラってこういうところがバブちゃんだな、と思う。

でも、彼女はホムラが嘘ついてること気付いてると思う。そしてその時が来るまで、粘り強く待ち続けるんだろうなあ。ホムラが打ち明けてくれる日が来るまで。だからこのカップルは成立するんだなーと思いました。

(7)余談

今回のイベスト、果たして本当に主人公とホムラの関係は進んだのか。
最後まではやってない気がしているんだよね。
事後がサッパリすぎるし、なにより「気のせいだよ」発言で、ホムラの心の壁はまだ壊せていなかったことが明らかになったので、私は最後まではやってない派。
あとなによりホムラ避○具持ち歩いてないと思う。
無責任とかそういう意味じゃなくて、普通に主人公に手を出すつもりがなさそう。

ただセイヤは朝チュンを見る限り、関係進んでると思います!!!

(8)あとがき

もしここまで読んでくださった方がいたら、本当に、本当にありがとうございました。深くお辞儀。

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