ながく
リハ医療の独特さはそのながさにあると思う.
そして, そのながさを持ってしても完治しない, 成果の見えづらいという難しさがある.
小さな変化をポジティブに捉えて, ただただそれに寄り添うしかない時期もある. その中でいろんな対立が起こる. 医療チーム内でも, 患者とでも.
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昔から「リハ医に必要な素質は?」と聞かれて, 悩んできたけど, 最近は「ネガティブケイパビリティ」なんじゃないかなと思う.
答えのない状況でふらふらと漂う.
常に周りを見て「機を見るに敏」の心がけ.
しかし, 答えなんてないし, ふらふらしてると「大丈夫ですか?」と声を掛けられる.
回復期リハの数ヶ月の入院を担当するのはとても気を遣う.
療法士の中にも回復期を嫌がる人も多いと聞く.
医者は持久力がもともとない. 医療で求められるのは瞬発力であり, OSCEでは何分間でどれだけの手技を(マニュアル通りに)こなせるかを課される. 初期研修もそれに近い. ゆっくり考えて悩むことなんか求められていない.
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回復期リハの医師を見てるとほとんどは集中力・持久力に欠けているように思える. その場その場のビジョンでは難しい. 人間なんてどんどん変わる.
そのテンションの維持はどうやったら身につくのか?それとも生得的なものなのか?
そもそもこれは指導でどうにかなるものなのか?
最近はそんなことを考えながらレジデントを眺めている.
集中力の欠ける医師はマクロで見てても目立つ.
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