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5年ぶりにEd Sheeranを見た

京セラドームでEd Sheeranを見た。

5年ぶりのEd Sheeran。前のステージから5年も開いたのかと驚きもありつつ、でもやっぱり長い期間だった。
前回のツアーは『÷』のツアーだったので、それから『No.6 Collaborations Project』『=』『-』『Autumn Variations』と4枚のアルバムをリリースしていて、コロナ禍があったとはいえ、5年の月日は長かった。
でもその5年分を総括するような、いや、これまでのEdの歴史をまとめるようなライブだった。

前回と違って今回はドームのど真ん中にセンターステージが作られて映像もすごく豪華。その大きなステージを少年のように歩きながら、時に歌い時に弾く。ラップも改めて抜群に上手い。
端にドラマーはいるけれど、あくまでもステージ上はEd1人ですべてを作り上げる。
ギター1本で代名詞であるループペダルを使って音を作り上げていく。
そして、オーディエンスにもパートに分けて歌わせ、一緒にステージを作り上げたいんだという意思が感じれたのもすごく嬉しかった。

上に書いたように、この5年間にできた曲たちを1曲ごとに丁寧にこれはどんなタイミングで作った曲だとか込めた思いだとかを語ってくれて、Justin Bieberに提供した“Love Yourself”までやってくれるサービスっぷり
そんな中でも特に痺れたのはアンコールだった。
ピースフルな空間からヒリヒリさせる空間まで、曲ごとにその場の空間が変わるんだけど、アンコールの“You Need Me, I Don't Need You” “Shape Of You” “Bad Habits”という3曲は特にヒリヒリさせて、その渦から抜け出せないまま終わる完璧さ
たぶんしばらくこの渦からは抜け出せないだろうな

どれだけ世界的なアーティストになっても、田舎町で歌っていた頃とマインドは何一つ変わっていなくて、それは5年経っても変わっていなかった。それを確かめられたことが嬉しかった。
この5年の間にEdは友人の死や奥さんの病気、もちろん世界的なコロナ流行もあった、でもそれらをすべて乗り越えて大阪にかえってきてくれた。
いいことばかりではないし、辛いことの方が多い世の中だとしても、またEd Sheeranが作り出す魔法の空間に戻れるなら、その日を楽しみに頑張れるなと思える、そんなライブだった。

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