(3/4) 広島旅行 2023/11/15-17 大聖院、ボートレース宮島、穴子、カキフライ、キング軒
散策
厳島神社後は特に目的もなく宮島を徘徊。ここで初めて、巡ったほうがよさそうな場所が島全体で広がっているっぽいことを知り、マップを確認しました。
地図でみる右上のほうに、宮島で最も古い空海が開いた大聖院があるとのことで、とりあえずそれを見に行くことにしました。右下のほうには水族館や神社もあるようでしたが、じっくり見すぎてその他を回る体力が残るか、時間読みもできないってことでパス。
仮に時間が余ったって戻ってもやることはあるでしょ、きっと。
大聖院を見たあとは、ぐるっと回ってうぐいす歩道を歩き、フェリーに乗って帰る。場合によってはのりば近くの食堂でなにか食べてもいいし、混んでたら駅や紙屋町に戻ってからでもいい。それやってたら多分もう夕方ではなかろうか。
ところで、観光地というものは、果たして見ればそれだけで楽しいもんなんだろうかというようなことも考えておりました。
毎度、表示のものが確かにあるってことを確認したあとは、「どう感じたか」ということをひねり出す作業のほうが時間かかってる気がする。例えば連れがいて旅行していたときに、「そこにたどり着いた人間たちはどうだったのか」に対して「何もなかった」となったら、旅行自体苦しみになったりせんのかね。
少し前三四郎のオールナイトニッポンでバスツアーが行われたらしいのですが、番組にまつわる都内のスポットを見て回ったそうです。しかし実際見て「見た!」ってなってからは、本当にコミュニケーション能力というか、何かを楽しむための己の能力(あるいは何かを楽しもうとしてこなかったその人生の足跡)と対峙するという、わりと残酷な時間が訪れたりせんだろうかと気になりました。三四郎のご両人が同乗されていたそうので、つまらんということはないとは思うんだけど。
僕は、多分何かを楽しむためにそれなりの努力が常に必要で、ときどきはそういう努力を疲れて放棄してしまうので、こうやって一人で頑張らなくていい旅行に行くのだと思います。旅行に限らんが。
大聖院
大聖院なんて名前、全国にいくらでもありそうな寺院なのに、「大聖院」で検索すれば宮島のそれがトップに出てくるしウィキペディアも出てきます。「山田太郎」という名前は意外と日本に3人しかいない、みたいな話ですね。知らんけど。
中は意外と広くて、1つ目の門をくぐってから先、更に建造物がいくつもあり、一応片っ端から手を合わせていたら、財布から10円玉も百円玉もなくなってしまいました。
堺の出雲大社の分祠で、大広間に上がって拝んだことを思い出します。畳落ち着くし、ちょっと歩いて血の集まった足を曲げるのって、どうしてこう気持ちいいんだろうな。朝青龍の写真飾ってました。
勅願堂は豊臣秀吉が朝鮮出兵の際に必勝祈願をしたそうな。出兵するときあったらよろしくな。
敷地内には日本人も外国人もたくさんいて、仏像を前に「フムゥ…」みたいな顔で感じ入っているようでありました。そんな場所にもWi-Fiは飛んでおりました。
パワースポットという言葉に対して、「もう俺は、人の信仰に水を差すような行為はやらないんだ」「成長するんだ」と心の決めたので、本当に何も思わなくなってきたのですが、歴史や建造物の多さ、観光に人が引き寄せられている事実と合わせて考えると、宮島をパワースポットと呼ばずしてどこを呼ぶのだ、という気がするくらい説得力あるのではないでしょうか。
散歩道巡ってフェリーへ
うぐいす歩道というピクニックコースを歩きました。多少アップダウンがある程度の整備された山道は、途中何箇所かの分かれ道で、~寺とか~堂という看板が見えました。その間は、鹿とわずかな観光客、整備だか工事だかの人がうろついている程度で、静かで涼しく、かといって歩いているうちに軽く汗もかけるしで、とても気持ちよかったです。
歴史的な建造物をちらほらと見ながら緩やかな山道を降りる途中、海と宮島の残りの景色が違った角度から見えます。ただ観光地ってだけでなく、そこに人が暮らしているっていう景観は、いかにも旅行にやってきたという気持ちになります。もうちょっと計画立てていれば、島の更に奥へモノレールなど使って行くこともできたので、惜しいことした。
到着後あらためて港近辺のレストランやお土産屋さんを軽く見たのですが、眼の前でフェリーが来てしまったのでなんとなく宮島口へ帰りました。帰りも小学生がわんさか乗り込んできました。時刻は13:00くらい。
できるだけ人がいないタイミングで写真撮りたいんだが、この乗船数の上小学生がランダムに動き回っていてどうにもならず。ただでさえ不審者感あるのに小学生を撮影するなんてことは避けたかったぞ。
ボートレース宮島
お昼も越えたのでご飯でも、と思って駅周辺をキョロキョロしていると、ボートレース場が見えました。北海道では競馬やろうとしてことごとくタイミングが合わなかったので、ボート場の売店で買い食いしながらギャンブルやってみることにしました。MOKUMESHIとかで競馬やボートでメシ作ってる食堂を何回も見ているから予習はバッチリやで(偶然)。
ちなみに公営ギャンブルを会場で見るのは初めてです。競馬でなく、ボートが一回目になるとは思わなかった。
パルボートという施設が手前にありました。これはいわゆるWINSと同じような施設ってことでしょうか。WINSも通り抜けるくらいはあるのですけど、どういうつくりなのかは全然わかっていない。
ファミリー層(女子供を除いた形)が想像以上の人数楽しんでおられる。どんだけテレビで宣伝しても、コアは黒いアウター来た高齢男性がこの文化を支えておることがわかります。
ミーハーボートファンが色めき立つような大きめレースはこの日開催してないと思うので、おそらくはガチボート趣味の方々であり、スマホで買うなんてやってられっかという方々が集まっているのだと思われます。
施設内は綺麗で広く、厳しい顔でマークシートの置いてあるテーブルを行ったり来たりする人が大勢いました。
全国のボートレース場と開催レースをモニターでチェックできる場所、家でもできるけどゲーセンでガンダムやるんや、っていう人らがいるのと同じ感じなんだろな。人との出会いとかもあるだろうし、ガヤガヤしてるだけでちょっと楽しいのもわかる気がします。爆裂に負けたら、悔しがるところを人に見て貰うだけで癒やしになる気がします。
自分はまず、この場で何が行われているのか把握するのが大変で、初めてエクセルみたいな倍率表にかかれている意味合いを読み解いたり、予想内容をマークシートに落とす作業にジタバタしておりました。マークシートの写真も撮っておけばよかったな。
とはいえ、生のレースが近くで拝めるのになんであの狭いところで立ってモニターでレース見てるんだ、と疑問に思っていたところ、レース場への入場自体は100円必要なので、それが理由っぽい。
100円でベンチも食堂も広い空間も生レースも確保できるのに、パルで滞留するのかと思ったけど、日常的に現場来てボートやるとなったら、毎回100円負債確定してレースやるのは負け筋なのもわかるな。電車代は知らん。
いくつかのレースをモニターでチェックするうちにわかったのは、ボートというものは内側がかなり有利であり、大体1-3番が上位に複数入るということです。加えて、序盤のコーナーを曲がった時点でほぼ順位は決まるということもわかった。
例えば5とか6を一着にする予想は、普通に行けば大穴になり、有力なレーサー、エンジン、ボート場との相性と合わせてその他のレースより実現の可能性があったときならヨシ、みたいなことじゃなかろうか。
僕はモンキーターンを十年以上前に履修しておったので、レース前にエンジンがくじ引きで決まのも知っておりました。
外さない123を軸に、可能性のある456をタイミングみて予想に組み込んで、回数重ねて期待値を取っていくというのが勝ち筋になるのだと思います。どうだ。多分123(+4)のフォーメーションとかに張り続けてると負ける感じする。
もちろん人生初のボートで何もわかってないので、倍率とレーサーの直前の結果だけみて、夢も入れながら適当に舟券を買いました。
すると、2レース目に当たってトータル数百円プラス。入場料も含めて元取れました。当たり舟券を自販機に突っ込んだらチャラチャラ小銭出てくるのよ。金を直で返してくれることってあんまないな。
レース場にしてもパルにしても、眼の前で行われるレースに加えて、全国で開催中のレースに継ぎ目なく賭け続けることが可能で、もうちょっと理屈わかってないと一撃で死ぬ気がしました。楽しさを得ようと思ったら100円でも賭けたほうが倍増するし「100円だったらいいか」みたいな感覚で10口を10レースとかほいほいやってると、一瞬で数万溶ける。資金管理の感覚もいるギャンブルではないでしょうか。
パチスロは機械だから怖くねえんだよ(真実)。
もみじの木 もみじ定食
ボートを数レース見て満足して駅に向かう途中、「メシ食ってないやん」と気がついて、宮島口駅近くのザ・観光地店の「もみじの木」で観光消費欲を満たすことに。
考えてみれば穴子あんまり食べてきてない気がする。うなぎと同じような見た目をしながら、白身魚のニュアンスも強くて、魚っぽさもほどよく感じます。タレもうなぎのタレほど甘みを強調してない感じ。でもぼんやりしてたらうなぎです。おいしい。
カキフライは、カキフライです。貝のくせにクリーミーで噛み切りやすく、海の香りを味わえる例のやつです。僕は好き嫌いあんまりない人間ではありますが、牡蠣の魅力はあんまりわかりません。カキフライの正体は、衣ではないかと疑っています。おいしい。僕は大体の食べ物をおいしいと感じる能力を持っています。この場合、揚げたらだいたいうまいというエンジンが働きます。
普段からカキフライを食ってたら、「いつものカキフライ」との差を感じられるかもしれんですね。
左上は魚のと南蛮漬け。甘めの味付けで食べやすい。
福山行きのバス
この旅行の目的は11/17に友人と会ってメシを食う、ということなのですが、その友人は福山市にいます。距離感が全然わからんかったが、どうやら広島市から福山市は結構離れているらしく、調べたら高速バスが出ているとのことなので、事前に買っておくことに。
路面電車沿いにチケット屋があったので、そこのお姉さんに「あのぉ福山までぇ~」と口開いたところで「ローズライナー?」と返される。
「まあ、別に限らんスけどねぇ」と、サングラスを外しながら睨みつけると、お姉さんは「何だおぉ゛!?」とテーブルを蹴り上げ、ガラス製の灰皿がひっくり返りました(無事購入)。
1時間に一本以上は発車しているようで、適当に起きて適当に乗ってもなんとかなりそう。
キング軒 汁なし担々麺
トップレベルドメインが「.world」なのがいかつい。
広島名物の一つらしい汁なし担々麺の中で、そこそこ有名なキング軒というのがホテル近くにあるのがわかったので行くことに。15:00前くらいに定食食ったものの、たくさん歩いたし、汁なし担々麺というもの、どっからどうみても麺一玉しかない食べ物に見えるので入ると判断。
なんていうか、こう、見た目は簡素です。比較するもんが思い当たらないので、この買い物が正解かどうかが全然わからん。ところで私は、まぜそばという食べ物全般の真価を疑っている生物です。
細麺で、店員さんの指示通り何回もまぜていると、麺のでんぷん質なのかタレが少しずつトロっとしてきてよく絡みます。全員に「30回くらい混ぜてください」って言ってた。
口に含むと、ホワジャオを中心にスパイスの香りが気道を満たして、本格中華料理屋の麻婆豆腐的な味わい。おいしい。ご飯を追加して食べてる人も多かったです。食べ終わるとタレが残るのよねえ。
そして、名のある地方名物チェーン店あるあるの怪談話ですが、梅田に出店してました。ギャフン。福岡で一蘭食ったし、北海道で山岡家食ったし、俺はそういう男なのだ。梅田にあったって行ってないんだから同じことだよ。
といった感じで二日目終了。明日はほぼ福山行って終わり。
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