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競馬に向き合うこと

 先週からの3場開催は、関東が年末の「5回中山」からの「1回中山」を1開催7日施行、そして続いて「1回東京」を8日施行し再び「2回中山」に戻して「皐月賞」を施行し、先週から「2回東京」のロングラン12日開催を施行する。つまり、この開催の最終日が「東京優駿」となる。この編成は、2011年の開催途中の4日目に施行した「東京優駿」を受けて翌2012年から稼働したシステムで、一般やビギナーらは全く意識しないものであるのは、大まかな日程は大きく変化しないからである。

 しかし、それは、1年の競馬を3分割し、1:2に仕訳ける本来の方式に準じて施行される点で、ロングラン開催を正規でなく特例だと言っていた部類とは異なる見解を持っている我々には、普通のものである。

 それに伴い春季競馬番組所属なのに、3歳上で施行される「安田記念」も所属を「夏季」に変更になる事で、ルールに準じたものとなることで、判り易くなったのである。この辺りの事情は、判る人だけ判れば良い。

 「競馬」は自己主張の吹き溜まりであり、それによってプラス側とマイナス側に分断されるのだから、プラスの陰には必ずマイナスが必要になるように構成されている。誰もがプラス側に傾倒したいと思っているだろうが、そうは問屋は卸してくれない。それは、向かい合っているものが「ゲーム」では無く「ギャンブル」であるから当然の話で、ネットで拾い読んだだけの頭でっかちには、どうにも太刀打ち出来ないことは直ぐに解る。

 それは「必勝法」なんぞは、この空間には存在し得ないことを言っているので「必らず勝つ競馬ではなく負けない競馬をする」だとかを偉そうに謳ったとしても、いつの間には自然消滅、フェードアウトしてしまう。

 外れても腐らずに、我が道を信じて戦い続ける事が「必要且つ重要」であり、その点は只の精神論を言っている訳では無いのは言うまでも無いから、頑張れは報われるものでも無い。ある程度の犠牲を払う覚悟も無いのにハマってしまう人は、逃げるが恥でもいいから中途半端な武装で、勝てる程、勝負の世界は甘くないのである。

 相変わらず、逸脱しているから戻そう。関東に比して、1回京都が2開催連続する関西主場とローカルが併用されるのが春季編成で、先週から稼働しているのは既に2開催を消化している「京都競馬」による12日間ロングランである。

 さて芝コースは、「東京」と「京都」はどちらが荒れているでしょうか?などというビギナーに出すような命題は出さない。だから「春天」は今週の3回4日目に施行されるのである。しかも2012年からはCコースでの施行に変更されている。

 ここでは「春天」は曜日に関わらず「4月29日」に施行されていただとか言う古い話はしないが、Cコースになった2012年春天馬となったのは14番人気のビートブラックであった。しかし、それはその年の「第145回春天」が「近代競馬150周年記念」であったことでも、Cコースに変更なったことも主たる原因では無い。しかし、7mの仮柵移動によって01番ゲートはエクステンションを走ることになるから、それを原因だというロジックは、それに基づきアプローチすれば良い、実際に、その後の6年間には1枠01番馬が2頭も春天馬になっているのだから。

 データは再現性に依存していることを知らねばならない。単勝1番人気馬は、どのクラスであっても、規定の割合で勝つし負けるのである。支持率50%以上の馬の勝率は高いような過去は存在するが、それは、1番人気馬の能力によって示された訳ではなく、その時の大衆判断の値であり、それに影響を与えたメディアのアナウンスの結果でしかないのである。

 通常、芝コースの方がダートコースよりも馬場差が大きいと言われるしA.ベイヤーも、それを信じていましたし、貴方もひよっこビギナーで無いのであれば、そんなイメージがあると思います。では、JRAのダートコースはいつから今のクッション砂厚9.0cmになったのでしょうか?たった0.5mmですが、されど0.5mmです。

 今の時期の話なので凍結防止剤の話はしませんが、雨の影響は著しく受けます。それは、施行日当日の雨ではなく中間の雨量も含みます。そうなると、馬場構造まで考慮しなければならなくなりますし、実際に馬場に出て実際の砂厚を測らなければならない。主催者が発表する含水量などを信じる人はそうしてください。否定も肯定も致しません。

 先週の府中のダート戦は、埃が舞い上がるレースが多かったのは前半だけでしょうか?
 埃が舞い上がる馬場とは、どんな馬場なのでしょうか?風の影響はないのでしょうか?

 まぁ、どちらにしても馬場もオッズもレース直前にならなければ、何の根拠材料も無いのです。あるのは過去の現象データだけで、それも、細かいデータは残っていません。そんな中で、今週も競馬と向き合わねばならないのです。



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