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未来を耕すデザイン

武蔵野美術大学大学院 造形構想研究科 造形構想専攻
クリエイティブリーダーシップコース 
クリエティブリーダーシップ特論 第3ターム

 「未来を耕すデザイン」 TAKT PROJECT代表 吉泉 聡さん 2019/9/4

一期生にとって初めての夏休みが終わり、市ヶ谷キャンパスで
大学院の第3タームが9/2からスタートしました。

ゲストとして来校してくださったのが
TAKT PROJECT代表 吉泉 聡さん

デザインを他の分野とつなぐ武蔵美の存在が当時はなかったので
(あったら入りたかったというコメントも嬉しかったデス!)
工学部からデザイン系に行けなかったので桑沢デザイン研究所に
入ってすぐに、学校に来てくれた時のご縁から、すぐにnendoを
手伝うことになり、現場で学ぶのも面白いと中退したそうです。
nendoでは、もの系、空間系とわかれていた中ではもの系を担当
仕切ることになり経験を積まれたベースが、nendoにいた4人で
作られた会社での国内外の活動に色々といかされている様です。

これまでのプロジェクトは↓


クライアントさんがいない場合の自分たちのプロジェクトでは↓
別の可能性をつくる
・よりよくつくる
・新しくつくる
既存の価値軸から新しい価値軸へ 

最適設計からデザインへ(卒論でやっていたそう)
工学的に探求しているそうです。

工学部に入ったワケは
幼い頃に好きだったものたちに影響されていそうでした。
スォッチ、サイレントバイオリン(練習の為のバイオリン)、ウォークマン

出た時にはいいかどうかわからない新しい価値軸(弱い価値)
Technology ✖️ 人(心/行動/文化/文脈/歴史/・・・)

Design is " to Cultivate".
デザインスタジオ 受注スタイルだった 
自分が考えるデザインの役割みたいなものを自分たちで考えた何かを発信
R&D
点を打つデザイン
価値が生まれる

何を量産するのか? 問いかけ
マスプロダクション(いいイメージはない)
Craft ポジティブなイメージ(産地に行くのがおしゃれになってる)

Craftの価値観を埋める価値観がないかと
ある素材を使って表現した
四角い水を吸えるプラスチック(量産できる)
ひょっとしたら染まるのでは?と試してみた
小さい穴があいているから・・・すると・・・

椅子を染めてみたムービー↓

草木染めバージョンもやってみた 
テーブルも紅花や、藍染で染めたり
思い通りには染まらなくて失敗だと思っていても
水彩みたいな仕上がりになり・・・
次の日に見るとどこが失敗だったのか?と思うぐらいに。

違いを量産する
最終製品ではなくユーザーとの関係性のデザイン
(ただの例にすぎない プラスチック製品全般に応用できる)
ユーザーとどう関わりあえるかの提案

ゲリラ的な作品
COMPOSITON 複合(色々なマテリアルが混ぜられた)
家電
グーグルの画像検索で家電といれると出てくるイメージ画像
ガラスのコップとか椅子では欲しいのがあるのに・・・
この違いはなんだろう?

外装がCMF化する お弁当箱スタイル
電子部品が基盤と中身の構成は変わらない

煮こごりみたいな
アクリルの中に電子パーツが入っていて照明器具
充電が出来たり
<一つのあり方の例>
電気が通っているあり方の例
懐中電灯も作れたり(ひねるとつく)
調光もできたり
Milano Design Week 2017に出した
展示がみんなの反応をみるリサーチの一つ
(ネガティブな意見も構わない)

家電のデザイナーも、
「こういうの本当は作りたいんだよね」という意見も
最終日に買い取りたいと言われることもある
機能としては100均で買えるものが
再定義してみてもらえて
価値が高いものと魅力的になる

つくり方が変わり、存在意義が変わり、
別の可能性が生まれる

glow ⇆ grow

Anthropocene / 人新世 
デザインする人たちにはヤバイゾ!学会で認められたコトバ

制御の時代
ぬか漬け(菌にまかせて作っていて最終的にはわからない)
気仙沼で牡蠣養殖 畠山さん 
普通は海のことしかやらないけど、山とつながっているから
山もつくっている 循環

育ち方はコントロールできるけど、出来上がってくるものは
自然と対話するようなものができてくる
つららをつってる人たちに見えたのは残念だったけど・・・

ビーカの中に
鍾乳洞みたいに育っていく

均質じゃないことや制御できないことが価値になったり・・・
未完の概念 概念が変わるような

製品ではなくあり方の提案
Evoking Model 思索の試作
オブジェ化したり、
非言語のコミュニケーションができる(強い)
感じることに直接訴えかける ささる価値

「あり方」のデザイン
企業のOSに訴えかけるデザイン
社会のOSにも

20世紀型
21世紀型
カルティベート 耕していく

・よりよくつくる 1→10
・新しい価値観をつくる 0→1 ではなく
色々な概念から統合できる

既存の価値軸が何か ベクトル
既存の価値軸はたくさんあるので、どうするか

複雑系から価値の方角を”1”として提案する事
面白いと思うことから(前に進める力として)
       ↓
社会の意味になっていくか考える

直感に基づく混沌のマネージメント 
デザイン思考やアート思考と近い

矢印は ⇆ かも

Design is "
Cultivate the Future.
未来を耕すデザインを
(この学校がそのもの 中間的なもの)

未来を耕す
静岡文化芸術大学の初代学長だった木村尚三郎先生の
「耕す文化」の時代―セカンド・ルネサンスの道 にもつながると
プロジェクト例を見ていても感じました。
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784478930045

ありがとうございました。


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