Sugarpractice、日々の写真と徒然_光を探す
こんにちは、Redsugarです。
2019年10月からtwitter上で行っているsugarpractice、今週はニューカラー的な勉強から、後半光の階段を探すという問題に戻ります。
気持ちが少し暗かったことと、縦構図のほうが勉強しやすいことをやっていたので縦構図が多めです。
今週も基本的に撮って出しです、あとから思うことがあればNX-Dで調整をしますが、基本的にピクチャーコントロールのパラメーターの振り直しで写真をしばらくは作成することとしています、なので、ここに載っている写真は撮影段階で同じものを作ることが理論上可能です。
週初めから70-200f4を使用し撮影をしていました、最近D850に14-24をつける機会がほぼなく、標準~望遠までを利用して撮影しています。前ボケがこれは少し強すぎますね。
高コントラストでドンシャリな画よりも、こういう繊細な画のほうが好きです、繊細な光のボリュームを捉えられるようになりたい。これは光の階段がなく、スポットライト的な見た目という一枚で、背景を整理するという原則のもとに練習をしていました。
こちらも上記と同じタイミング、日暮れ寸前で傾いた光が入ると、高低差的に背が高いものに光が当たり、あたりは影になるという状況が生まれます、この状況では背景を整理しやすく、ハイライトとその他を中間調として中間調のボリュームを出すということに専念できそうです。
この日の最後は逆光気味なこの一枚、光がとてもきれいだった。なおかつ70-200f4で初めてちゃんとした写真が撮れたんじゃないかなと思うくらい好きな写真です。
逆光時は太陽にレンズを向けるのではなく、太陽の光が生み出すその他の光に目を向けていきたいです。
連休だったこともあり、みやっちさんと共に鉢伏山へ。山頂は平たんで展望が良く、北アルプス側は大雲海というコンディションでした。
鉢伏山から見る南アルプスや富士山、中央アルプスは不思議です、普段見る位置とは全然違うので、どこに何があるのか一瞬わからなくなる。諏訪湖もこれ本当に諏訪湖か?と思うくらい。
出勤日に戻ると忙しい毎日がやってきて、写真を考えることが出来なくなる、そのためモノクロ開放をベースとした練習で、光を探します。
僕は奥行きのある写真を撮りたいという願望がありますが、デザインと漫画の絵で育ってきたのでどうしても平たんな画作りをしてしまいます。それらにあがなうために、写真では立体的にものを見る目と技法を養いたいのです。
在宅勤務の日は田んぼに撮影に、練習にいまいち身が入らず。
ここでニューカラー的な色の使い方を意識することから、好きだった彩度をを落とす使い方で写真を撮ることにしました、すると今までとは全然違う感じに取れてびっくり、1週回って帰ってきたような感動を覚えました。
その後山の天候が優れないと判断し写真を撮りに、うまい人に教えてもらうこととなり、構図や光の考え方を享受してもらう一日を作りました。
でも、教えてくれる人のレベルが高すぎて何を言っているのか正直理解するまで時間がかかる……、ナショジオ本とかそういうレベルの話ではない。
低いコントラストやかすかな光を捉えていく、繊細な作業です。設定は都度変えるためD850のRAW現像画面をフルに使います。撮影したらすぐに現像して設定を反映していきます。
今までのような山の上での高コントラスト以外の、影を見れば光がわかるというような、しっかりとした写真の世界を数時間堪能させていただきました。
その後、光を探すということを意識して自主練習。日曜日は久々に近所の公園にやってきました。光を探すためには日陰がある場所のほうがやりやすいです。画面内に黒白黒白という感じで光を重ねていくような、まずはそういうイメージで撮影をします。
画面中に大きな日本のハイライトのラインがあり、下のラインにピントが合った花。画面下から影光影光影と重ねることを意識しています。
ニコンでも銀残しのようなことはできます、ピクチャーコントロールがあれば。D850でもD7200でもできます。あとからライトルームなんかでいじる必要はありません。現場でこれは撮れます。
これは足元の草を見ていて、上面のハイライトと側面の影が重なる立ち位置を見つけ、画面手前からハイライトの面が奥に向かって4本、その間に影が入るように考えました。これはかなりわかりやすいラインを積んでいったものですが、うまい人は地面のわずかな起伏の生み出す光の差異を捉えて奥行き感にするらしい。
ちなみに露出を切り詰めると、カメラは人間の目と違って68:75位の黒の差を明確に書き出すような動きをします、本当にすごい微妙な光の差を捉えれるようになると、一気に中間調が豊かになるんだなと感じました。
早くそういう光が見れるようになりたいです。
画面手前の影の斜面、濡れた上面が光る面、枯葉の黄色い面(明度の高い色)、看板手前の明るい草原、暗い木々、霧の向こうの明るい木々。といった感じで異なる強さの光を交互に積み重ねると、奥行き感が出るのではないか、光の階段を自分なりに理解しようと努めます。
これも同じ論法ですが、どちらかというと僕っぽい。記号的なの好きなんです。
これは24㎜付近で撮影した一枚、画面下部のZ型の木道の影の面が4回左上に向かって入ります、上面は明るい色で、影が目立つコントラスト。それを画面下部1/3に配置し、残りは高く伸びる木々です。
木々は奥に行くにつれて霞んでいくことを強調するためにグレーになるよう色温度を調節し、ピクチャーコントロールで彩度を押さえました。
空気感を意識して撮影した一枚。画面右下から黒、反射面白、地面黒、枯草がグレー、水面が少し明るくて、その奥は木と空でコントラストを発生させながら明るく、という感じで平面内に微妙に違う明るさを何段も重ねるということを意識しました。それで距離感が出るんじゃないだろうか。
僕の光の階段の理解の仕方は、デッサンではなくナショナルジオグラフィックの構図を極める、構図の法則に出てくるフィボナッチ数列の法則などにやはり近いんですね。景色を見たときにモノクロのデッサンに変換して光の強弱が見えるという人間ではまだないので(その内なってやる……)
どちらかというと僕の場合色の明るさです、色自体が持っている明度を考えて、それを何段も重ねるという方法で今は見ています。
ただ、この方法はデッサンではないので、空間描写力としては非常に作用しずらいと考えています。数年単位で目を養って、デッサン力をつけなくてはならないかもしれない、そんなことを考えた1週間でした。
僕も光の階段を、見つけれるようになりたい。
登山ブログを書いたり、山で写真を撮っています、登山写真で気が付いた技術をひたすらつぶやきます。