FGN EOSにレインボートーン改造をした話
最近FGNのEOS-ASH-Mというモデルのギターを買った。
昔から明るい色の指板のストラトモデルが欲しく、よさげなモデルだったので買ってしまった。(あとアッシュボディという希少性に惹かれた)(音の違いはわからないのにね)
今回はこのギターにレインボートーンというピックアップセレクターの自由度を高める改造をした話。
レインボートーンについて
基本的にストラトキャスターは3つのピックアップ(フロント、センター、リア)があり、5Wayスイッチで以下のパターンを選択できる。
フロント
フロント+センター
センター
センター+リア
リア
しかし5Wayスイッチだと、フロント+センター+リア, フロント+リアの組み合わせが実現できない。レインボートーンというのはこの2パターンを実現できる配線方式となる。(厳密な定義は知らない)
最近だとFender American Professional IIには実装されていたりする。リンク先ではレインボートーンではなくプッシュ/プッシュスイッチングという表現をおり、ポットをプル?orプッシュ?するとフロントピックアップが接続されるような配線になるらしい。
多くの2ピックアップのギターはフロント,リアの3Wayスイッチでフロント, フロント+リア, リアの3つパターンが実現できる。ストラトはピックアップが3つもあってスイッチが5Wayもあるのにフロント+リアが再現できないという悲しみを背負っている。レインボートーンはこの悲しみから脱却をする救いとなるはず。
改造の内容
FGNのEOSにはデフォルトでリアダイレクトスイッチと、コイルタップスイッチが入っている。
リアダイレクトスイッチはリアのピックアップがボリュームやトーンを通らずにダイレクトに接続されるスイッチで、コイルタップスイッチはリアのピックアップのハムとシングルを切り替えるスイッチとなっている。
今回の改造を行うあたり実際の配線から配線図と回路図を起こした。
以下が起こした配線図。(電気工学とか専攻してなかったのでざっくり)
リアダイレクトスイッチは図中のS2で、コイルタップスイッチは図中のS1。このモデルにはNKK M-2032 L/S(9pinトグルスイッチ)とNKK M-2021 L/S(3pinトグルスイッチ)が使われていた。
上記の配線図をそのまま回路図として起こすと複雑だが、S2(リアダイレクトスイッチ)のON/OFFで場合分けするとだいぶわかりやすくなる。S2がONの場合は以下の通りにリアのPUがダイレクトで接続され、
S2がOFFの場合は一般的な1ボリュームと1トーンのストラトの配線になる。
レインボートーンを実現するにあたりフロントピックアップのバイパススイッチ(以下の図中のS3)を実現すればよさそう。
配線図としては以下の通り。
同じ3pinのトグルスイッチを買ってきて、スイッチ類がある場所に配置して配線した。
感想
フロント+リアの構成で鳴らすことができたので満足。5Wayスイッチを外して、それぞれにトグルスイッチつけたらいいんじゃない?とか思ったりもしたがそれはストラトモデルとは言えなくなるのではという気持ちが芽生えた。
リアダイレクトスイッチとかコイルタップの原理が知れたのでよかった。今後の人生には全く役には立たないと思う。
回路とか電気的にあっているかは不明なのでなんか間違っているとかあったら教えてください。
余談と注意点
トグルスイッチを買う際にすでについているスイッチに"M-2012"と記載されていたので"M-2012"を買った。実はこれは間違いでM-2012 L/Sを買わないといけなかった。(スイッチにも"L/S"の記載が小さくあった)
L/Sがついていないモデルはスイッチのバー(カチカチするところ)が微妙に長く他のスイッチと並べると高さが合わなくだいぶ不格好になる。こういうところに自分の詰めの甘さを感じる。
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