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稽古休み


バイト先のレターケースに新聞の切り抜きが溜まってる。
98歳のおじいちゃんが、NHK朝の連続テレビ小説の番組紹介ページをきれいに切り抜いて、赤松さんにって毎週持ってくる。

11時を過ぎると、小言がうるさい別のおじいちゃんが
ほら、もう行く時間じゃないか、とわたしを帰らせようとする。
今日は週に一度の稽古が休みの日。
今日は行かなくていいの、と伝える。

落ち込みに落ち込んで、毎日全然うまくいかない稽古のことばかりぐるぐる考えながら
出勤した久しぶりの介護施設。

気持ちが疲れて、シフト入れなきゃよかった、と思いながら出勤した久しぶりに会う顔々。

お芝居うまくいかないの、と泣き言を吐いては、
励まされるかと思ったら
最初からうまくいく奴があるか、とか
お前でも落ち込むことがあるのか、とか。


稽古前に出勤した時には
今日はうまくいきますように!!と
おまじないをかけてくれるおばあちゃんとか。(効果はなかった)

共演者の中でお婿さん候補は見つかった??と
そればかり気にしているおばあちゃんとか。

みんな、なんなん。
優しいのか、優しくないのか。

稽古にはほんとに四苦八苦。
久々の稽古休みにバイト入れてミスったなぁ
って思ってたけど、割と元気になってるわたし。


愛おしくて憎らしい、おじいちゃんおばあちゃん達が元気なうちに、
少しでも活躍をみてもらえるように。


この稽古休みは一回も台本開かないって決めてたから、
大好きな銭湯に数ヶ月ぶりに行って
大好きな居酒屋にも数ヶ月ぶりに行って(←イマココ)
帰ってコテン、って寝よう。

おやすみ

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