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[CL2020東京 77位]ただのパチンカスアニオタが初めてのCLで完走した話(レシリザデッキ解説+対戦レポート)

初めまして。トマトピーマン(@555_metal)と申します。

普段は実験に追われつつ暇を見つけてはジムバトルに参加しつつパチンコを打つ大学院生です。よくジムバトルは「赤犬」というハンネで参加しているため紛らわしいですがツイッターはこの通り「トマトピーマン」というハンネを用いています。以降、お見知り置きを。

この度は初めてのCLでデッキ「レシラム&リザードンgx」を用いて7勝3敗で完走できたため記事を書こうと思います。本記事はデッキ解説と個人的なCLの振り返りについて記そうと思います。少々長くなりますが少しでも目を通していただけたら幸いです。

正直レシラム&リザードンデッキの解説は自分よりさらに成績の良い方たちが山ほど書いているとは思いますが、自分がオルタージェネシス環境のCLにおいてどのようなところを重く見たか、それを踏まえてどのようにデッキに反映させたか、また今からレシラム&リザードンデッキを握ろうと考えている方たちに少しでも参考にしていただけたら幸いです。

ちなみにこの記事は有料記事となっていますが投げ銭ですので全部無料で読めます。ちなみに投げ銭は全て自分のパチンコ代に当てられます(冗談です)

前置きが長くなっちゃいましたが本項へと移ります!

1.今までの実績

無いです。


シティリーグはおろかトレリすら出た事が無く、ジムバトルで数回優勝したことがある程度です。本当に今回のCLが初の大型大会参加となりました。ポケカを本格的に始めたのは3月のダブルブレイズ発売時期からになりますが、そこから半年後ようやくの大型大会デビューとなりました。

というわけで今回は自分が全国から強者が集まる大会でどこまで通用するのか、という腕試し的な意味合いが強かったです。

そしてそんな経験が全くない自分でも完走できたのは自分の握ったレシラム&リザードンというアーキタイプのデッキがいかに強力なパワーを持ち、クオリティの高いデッキだからだと思います。

2.環境予想及びデッキ選択

個人的な環境予想は次のようになります。

Tier1 レシリザ レッドパーフェクション 三神

Tier2 うねりケルディオ メルカリ 他のパーフェクション

Tier3 カラマネロ系統 グランブル レシゼク ゾロアーク 化石

オルタージェネシスが発売されたことにより、うねりによるケルディオ、ミュウミュウの強化、タッグコール及び、タッグサポートによるメルカリの強化、三神による非gx軸デッキの減少、ミミプリによるgxポケモン展開の抑制が考えられました。今回握ったレシラム&リザードンは非gxポケモン相手には不利を取りやすいため、三神による非gxポケモンの減少は環境的に追い風でした。また三神相手にもそこそこ強くNの覚悟やパッチ付け替えのギミックがない限り先行を取ればオルタージェネシスを打つ前に、また後攻でもオルタージェネシスは許してもアルティメットレイで後続を育てられる前に6エネダブルブレイズgxで討ち取ることが可能です(逆にアルティメットレイを許してケルディオを育てられでもするとかなり絶望的)。また先行を取られると絶望的だったレッドパーフェクションに対してもメガミミプリンにより後攻からでも捲るプランが立てやすくなりました。さらに前述の通り非gxの減少すなわちgx主体のデッキが増えると予想され元から高いパワーでgx同士の殴り合いに強いレシラム&リザードンが環境的に合っていると判断しました。個人的にレシラム&リザードンデッキを使い慣れていることもデッキ選択において大きかったです。

3.デッキレシピ

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デッキレシピはいたってシンプルなジラーチ型のレシラム&リザードンとなります。

その中でも自分が環境を考慮して工夫した点が何点かあるので以下のデッキ説明で説明します。

4.デッキ説明

・ポケモン

レシラム&リザードンgx 3枚

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現環境最強かつ常に環境のトップメタに君臨する説明不要の炎tag。

書いてあることが全て強い。特にダブルブレイズgx追加効果のバフ無視300点本当に強力でケルディオgxやメットを貼った3神などなど問答無用で燃やし尽くします。この問答無用の300点は本当に強力で常に相手にプレッシャーをかけることができます。またフレアストライクが連発できないなど意外と繊細なカードで何も考えずに使っていると泣く泣くげきりんを打つハメになります。本デッキのメインアタッカーで2枚使うこと多いのでサイド落ちを考慮して3枚。

ジラーチ 3枚

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本デッキのメインエンジン。オルタージェネシスでメガミミロップ&プリンgxが出たことにより容易にテテフデデンネに頼ることができなくなったため、最近このカードに頼るデッキは多いと思います。なるべくジラーチスタートの確率を上げたいため3枚。

メガミミロップ&プリンgx 1枚

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最新弾のオルタージェネシスに収録された問題のカード。色々壊れてる。60×ではなく60+なのがマジでおかしい。タッグチーム1体とテテフorデデンネが1体並んでいるだけでテテフデデンネは吹っ飛びます。このカードのおかげでレッドパーフェクションの先1カキに対する回答を得ることができるなど、オルタージェネシス環境でより柔軟性を得ることができました。しかしながら、デッキの大部分をgxポケモンに頼るレシラム&リザードンにとってもこのカードは驚異であり、何も考えずにgxポケモンを並べると痛い目に合います。全てのマッチで使うわけでもなく、スタートも負け筋になり弱いため1枚。

ヒードランgx 1枚

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本デッキの潤滑油的存在であり、小回りの効くスーパー便利カード。特性が特に強くやむなくジラーチに貼ったエネなどを吸って有効活用できます。またレシラム&リザードンというデッキは性質上4〜6エネ貼ったレシラム&リザードンを落とされるとかなりリカバリーが難しくなります。そこで中打点もらったレシリザのエネを分散させることで一気に場からエネルギーが無くなることを防ぐ事ができます。中打点もらったレシリザはげきりんで2エネでそこそこの打点を出すことが出来ますし、ヒードランもgx技によりタッグをワンパンできる火力を出すことができます。実際にCLでも残りのサイド3枚をヒードランでタッグをワンパンしてゲームエンドとなった試合が何回かありました。そのプランも見据えてエネを分散して貼る、またエネ加速に余裕がある時にはテテフに貼るといった事も非常に大事となります。

デデンネgx 1枚

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本デッキのエンジンの一つ。サポ権を切らず6枚ドローできる壊れカード。プレシャスボールの登場によりアクセスしやすくなりさらに強いカードとなっています。しかし現環境においては前述の通りメガミミプリンの存在のため容易に使いずらいカードとなりました。よってこのカードはどうしようもない時、またどうしても触りたいカードがある時に使うカードだと考えています。デデンネを温存しておくことで後半の安心感がまるで違います。前述の通りあまり並べれないのと枠の都合上1枚。

カプ・テテフgx 2枚

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本デッキのメインエンジンかつサブアタッカー。もう一度言います、本デッキのサブアタッカーです。直接サポートに触れる強さについてはもはやいう必要はないと思いますが、現環境においてはカプ・テテフgxで殴ることもとても重要な選択の1つとなります。例えばレッドパーフェクションに先行を取られて相手がバトル場のミュウミュウにエネを手張りしてカキを使い5エネ貼ったとします。ここまで書くと割と絶望的な状況に思えませんがここでテテフを使うことで形成逆転とは言いませんが今後の展開をだいぶ楽にしてくれます。具体的には後攻1ターン目で溶接工を用いてテテフに2エネ貼ることでたったの2エネで140点出すことが出来ます。溶接工もカプテテフgxで確定サーチできるためハードルも高くありません。さらに手貼り権を後続のレシリザに用いることが出来ればもう完璧です。CLではタッグを2体のテテフでツーパンしてゲームエンドなどほぼ半分の試合でテテフで殴りました。サポ確定サーチ権が2回になることもありますがコイツで殴りたい場面が現環境に多々存在するため2枚。

マーシャドー 1枚

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「やぶれカキ」などのワードを生み出した問題児。大型大会はコイツが飛び交う環境だと聞いていましたがまさにその通りでした。上手な人ほどこちらのハンドを伺い流してくる、そういった印象です。さてこちらのカードですが個人的にレシラム&リザードンが一番強く使えると思っており、盤面を作る上でカードが枚数が少ないためバトル場にジラーチが立っていればほとんど自分の首を締めることはありません。JCS決勝では先行やぶれかぶれカキが決まり、自分は「はぁ〜運ゲーかよ〜」とか言っちゃいましたが愚かな事で今はあれは立派な戦術でもあると思っておりカラマネロ系統のような盤面を作るのにカードの枚数が必要なデッキは先行やぶれかぶれがよく刺さります。このようにまともに殴りあいたくない非gx相手でも動きを鈍らせることで強引にこちらのペースへと持っていく事が可能です。また、後半にどうしても引きたいカードがある時に使うなど色々便利なカード。1枚使えればいいのと枠が無いため1枚。

バクガメス 1枚

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直前に採用を決めた1枚。今環境では混沌のうねりを採用したケルディオが流行るのは火を見るよりも明らかでした。それに対してのメタカード。前までは発電所を貼る事で容易にケルディオを突破できましたが、うねりによってだいぶ突破がキツくなりました。突破方法は、うねりが貼られた場合ダブルブレイズgx追加効果を打つ、ブロアーでうねりを割った後に発電所を貼る、うねりが貼られない事を願うくらいしかなく、三神ケルディオみたいな相手にはそもそもgx権を三神に使う事が多かったり、ブロアーと発電所を同時に握るのが要求が高いなど色々と不安が残りました。リセットホールマーシャドーの採用なども考えましたがいちいち割って発電所貼るよりもそもそも殴れるやつで殴ればいいだろという考えかつtag team環境である事が予想できたので採用を決定しました。溶接工手貼りですぐ動かすことができ、ハチマキor他のポケモン1エネでも貼ってあればケルディオ吹き飛ばすことできます。何気に青天井なのも偉く、タッグチームをワンパンできる火力も出すことが出来ます。1枚使えればいいので1枚。

・サポート

トレーナーズに関しては画像を割愛させていただきます。

溶接工 4枚

説明不要のブッ壊れカード。今でこそ皆当たり前のように使ってますがやってることが色々おかしいです。炎エネが手札になければドローできないのでエネが少なくハンドが細い場合はエネを貼らず、次のターンまで温存しておく事も選択の1つとなります。まあ、4投でしょう。

グズマ 3枚

このカードについても特に説明する事はないでしょう。10月末でレギュ落ちしてしまいますがサンムーンレギュはグズマに笑い、グズマに泣く環境でしたね。最近SRを3枚揃えましたが好きなカードかつイラストも好きで全く後悔はありません。グズマ2、グレートキャッチャー2の構築があるようですがテテフ2枚採用のため3枚。

カキ 2枚

山札から4枚も炎エネを加速できるヤベーやつ。ミラクルツイン発売と同時に登場したプレシャスボールによりテテフへのアクセスが容易になり、それと同時にカキへのアクセスも勿論容易になりました。最近のレシリザは高確率で初手にカキを打ってくると考えて良いでしょう。しかし現環境では脳死で使っていいカードではなく、ルカリオ&メルメタルgxの流行が予想でき、何も考えずバトル場のポケモンにカキを打つと痛い目に合います。手貼り込みで一気に5エネ貼れますが、雷相手だとカプサンダーgxの打点が上がってしまうので3エネだけに留めておくなど余計にエネを貼らないように心がけたいです。サイド落ちを考慮して2枚。極稀にリカバリーのために2枚目を使ったりすることもあります。

ククイ博士 1枚

レシリザの微妙に足りない火力を補う事ができる1枚。ハチマキと合わせることで280点出す事ができ現環境のほとんどのタッグチームをワンパンできます。今回上記の方法でタッグチームをワンパンした事はありませんでしたがハチマキさえ握っていれば後はボール触れればそれがククイ博士へと化けるので意外とハードルは高くないと考えています。またどうしようも無い時のドロソにもなります。1枚使えればいいので1枚。

・グッズ

プレシャスボール 4枚

gxポケモンをノーコストで持ってこれる壊れカード。これにより格段にテテフデデンネにアクセスしやすくなり、初手カキの動きが容易となりました。また単純に事故率を下げれるため、スタンプにある程度耐性が付く、よりやぶれかぶれを強く使う事が可能となりました。直前までプレシャス3ネスト1にしようか迷いましたが直前でサポに触れる確率を変えたくなかったため4枚。多分プレシャス3ネスト1でも大丈夫だと思います。ここら辺の枚数調整って難しい...

ハイパーボール 3枚

2枚トラッシュのコストはありますがどんなポケモンでも触れるカード。テテフデデンネはもちろん、やぶれかぶれマーシャドーにアクセスできる唯一のカードです。ここもハイパー2ネスト1にしようか迷いましたがやぶれかぶれに触りたい事が多かったので3枚。

フィールドブロアー 1枚

オルタージェネシス環境で絶対に抜く事ができない1枚。オルタージェネシスの新カードにより特に強化されたルカリオ&メルメタルgxとケルディオgxデッキに対するキーカードとなります。フライパンを剥がせなければ、レシリザでもルカメルの突破が困難となりますしうねりを剥がせないとカマドor発電所を使う事ができません。他には島巡りの証みたいなカードもあるので相手のプランを崩すためにも現環境必須のカードです。雑にジラーチのボードを割るだけでも強いですがご利用は計画的に。今後ルカメルやケルディオがさらに流行ると思うのでブロアー2枚でも全然アリです。

炎の結晶 2枚

トラッシュから炎エネを3枚回収することができる壊れカード。使えるエネの総数増やす事ができ、あらかじめトラッシュに落とす事でエネに触る事ができるカードにもなります。初手で来ると腐りがちですが容易に切ると後々後悔することがあるのでよく考えてから切りましょう。エネに余裕がある時はなるべくエネをトラッシュして腐らせないといったプレイングも大事だと思います。3枚入れたいところですが枠が無いので2枚。

あなぬけのヒモ 1枚

入れ替えソースの1枚。個人的にあなぬけのヒモというカードがあまり好きじゃないのでポケモン入れ替え3にしたかったですが、単構築復活の兆し、刺さる場面も多々あるため1枚採用。どちらかというあなぬけ2にする方が多い印象。また逆にこのカードを意識しておかないと相手のあなぬけが刺さる事があるので気をつけましょう。

ポケモン入れ替え 2枚

ジラーチや逃げエネの重いポケモンを逃すためのカード。ジラーチ採用のために入れ替えソースはあなぬけ含めて最低3枚は必要だと考えているため2枚。また特にジラーチで持ってきたいカードがないのに何の考えも無しにねがいぼしを使いたいがために入れ替えソースを使うのは極力避けましょう。入れ替えソースも有限のため無闇に使うと後半引きたい場面で引けなくなり、ジラーチが逃がせないという事故も起こる可能性があります。

こだわりハチマキ 2枚

フレアストライクの打点を260まで伸ばしたり、ばくねつスタンプの打点を160まで伸ばす事ができます。ゲームプランを立てながら適切なタイミングで使えるようにしたいのでよく考えて使いましょう。まあ2枚は必要でしょう。

エスケープボード 2枚

ジラーチとシナジーが抜群のカード。引けると強いですがアブソルには気をつけましょう。たまにジラーチ以外に貼る事がありますが、ボードを貼るとハチマキが貼れなくなるので気をつけましょう。一回ブロアーで割られることも考え2枚採用。

リセットスタンプ 2枚

サイドとった相手の動きを鈍らせる説明不要の凶悪カード。個人的にレシリザはルガゾロほどではありませんがスタンプを強く使えるデッキの一つだと思います。赤ミュウミュウに先行を取られ、戦況が不利でも発電所とセットで使う事で相手を止めうることが出来ます。赤ミュウミュウに限らずgx主体のデッキにはなるべく発電所とセット使いたいカード。うまい人ほどしっかりスタンプと発電所をセットで使い蓋をしてくる印象で実際に勝ち上がるほど何回もこの動きをされました。基本的に1枚しか使わないことが多いですが1枚と2枚では触りやすさがめちゃくちゃ変わるので2枚。

・スタジアム

巨大なカマド 3枚

炎デッキにおいてシンプルにトキワの森の上位互換となるカード。単純にエネを2枚サーチする効果は強力で割られない限り常にエネ供給が可能となるパワーカード。個人的にレシリザというデッキはいかにエネ供給とエネ加速を絶やさず後続を育てるかがかなり大事だと思います。甘った手貼り権をテテフに貼るだけでもだいぶ大きく、テテフの打点強化、バクガメスの打点強化、実質ヒードランへのエネ加速につながります。対面によっては先行を取り2体目のレシリザを育てるだけでほぼ詰みに持っていけるようなマッチも存在します。このエネ供給を非常に重く見ており、溶接工を最大限のパワーで利用するためにもカマドは3枚採用となっております。またうねりの流行により単純に2枚では足りないと思いました。レシリザ握っても勝てないなって思ってる方は常に継続的なエネ加速と後続を育てることを意識してみてください。

無人発電所 2枚

一定数必ずマッチするであろうMM2、またケルディオを見るためにも絶対に2枚はほしいカード。雑に使ってはいけないカードであり、MM2系相手にはやぶれかぶれとスタンプとの併用、ケルディオ相手には倒せるタイミングまたはブロアーと用いてうねりを割りつつ発電所を貼るなどの使い方が挙げられます。またこのカードを貼ることにより自分が止まる事も多々ありますので貼る時はよく考えて貼りましょう。

炎エネルギー 12枚

正直エネの枚数は考察不足でした。いつも12枚で使い慣れているから、他の方のレシピも大抵12枚だからという安易な考えで確定させ、考察すらしませんでした。せっかくのカマド3投なので11枚にしてアブソルを入れるなども全然アリだったと思います。皆さんも強い人がこうしてるからこうするのではなく一回自分で考えてみるようにしましょう。自分はそういうところがまだまだ甘かったです。

5.採用を検討したカードについて

リザードン&テールナーgx

4エネで180の中打点を出しつつ、3枚好きなカードをサーチできる小回りの効くカード。最近のレシリザにミルタンクとセットで入っており、非gxに対してミルタンクを起動するパーツを持ってきつつビートすることができ非gxに対して非常に強くでることができます。今回のCLでは非gx主体のデッキはほとんどいないと判断し、またタッグ環境において4エネ180点は若干弱いと判断しデッキパワーを落とさないためにも不採用としました。逆に非gxポケモンが環境に増えればいれるべきカードであります。

ミルタンク(モーモーエール)

リザテルがいなくても使えると言えば使えますが上記のようにリザテルと合わせて使う事で高い効果を発揮するカード。上記のように非gxが少ないと判断し不採用。

アブソル

正直に言って入れるべきだったと後悔しているカード。メガミミプリンによりテテフデデンネが少なくなり、代わりにジラーチをエンジンとするデッキが増えるのは予想できることでした。実際にジラーチに頼るデッキは多く、逆に相手のアブソルが刺さり、テンポロスした結果負けるマッチがありました。現環境入れるべきカード。

フーパ(戒め)

対カラマネロマッチをだいぶ楽にしてくれるカード。実際に対カラマネロではレシリザを使わずヒードランgxとフーパで戦ったほうが強いです。三神の影響でイカが減りマッチする可能性が低いだろうと判断し不採用。ただレシリザというデッキにおいて1エネで動けるカードは貴重であり、必ずしもイカ戦のみでしか役に立たないという訳でもないので全然入れてもいいカードです。

マーシャドー(リセットホール)

ずっと採用を考えましたがネストボールを入れる枠を作れなかったため、不採用。ハイパーボールを減らしてネストボールを入れるのもありでしたがやぶれかぶれに触れるカードが減るのが嫌だったためこのようになりました。後個人的にですがこのカードを入れるならフライパン、島巡りの証等割れるブロアーの2枚目が良いと最終的に判断しました。またHP270タッグに10点小突く事でハチマキフレアストライク圏内まで削るという使い方も最近知りなるほどなあと思っています。

ネストボール

同上のように枠を作り出せず不採用。ただプレシャス3ネスト1のほうが良かったのかもしれません。

ボルケニオン

考察が足りなかったカード。レシリザやミュウミュウに先行をとられても後攻で手貼り+溶接工+フレアスターターで盤面に6エネ貼ることができ今後の展開でまくりうる事ができるカード。確か準優勝の方のレシピにも入っていたはず。まだそこまで研究が進んでいないのでシティリーグまで煮詰めてみたいカードの一つです。

マオ&スイレン

レシリザと相性の良い回復カードです。自分は回復ソース皆無の尖った構築でCLに臨みましたがこれ1枚入れるだけで中打点デッキへの安心感が尋常じゃないので枠があれば、また環境によって入れるべきカードです。

6.環境デッキの有利不利

この項目に関してはかなり主観が入ってるためざっくばらんに説明します。

レシリザ 先7-3後3-7

まあ、やっぱり先行カキゲーになっちゃいます。しかし先攻をとっても雑にプレイすると普通に負けます。逆に後攻をとっても相手の隙やプレミを拾えば捲ることも可能です。具体的にどういう場面かと言われても多すぎて全ては説明できませんが例えばバトル場のレシリザにカキ+手貼りで5エネ貼っちゃうとテテフに容易に中打点で殴られちゃいます。入れ替えを引けなければ仕方ありませんがバトル場のレシリザにカキを打つのは極力控えたいプレイです。この対面は割と相手の盤面に何エネ残っているかでどのアタッカーで殴るかも変わってくるのである程度のアドリブ力も必要だと思っています。特に今後の展開を考え、どのアタッカーで殴るべきかをよく考えましょう。アタッカーはレシリザだけじゃないです。

レッドパーフェクション 先7-3後4-6

メガミミロップ&プリンによりかなり楽になったマッチだと思います。テテフデデンネを牽制することで相手の動き擬似的に鈍らせる事ができ、相手がケアを怠れば容易にワンパンできます。ただ相手も容易に高火力を出せる上にメガミミプリンの技を打てるのでこちらもgxを並べないように注意しましょう。後攻を取られてもスタンプ+発電所などで捲るプランもあるためこの判断。

三神ケルディオ 先行7-3 後攻3-7

正直三神ケルディオはあまりいないと考えていましたが思った以上に母数がおり実際10回戦中4(うち1回はゴッドパーフェクションのため三神ケルディオメインではない)も当たるなど読みがはずれてしまいました。そのためあまり練習もしなかったためあまりアテにならないかもしれません。

先攻を取った場合はオルタージェネシスを打たれる前に三神を狩れるとだいぶ楽になります。アクアパッチなどの加速手段がない限りはほぼ勝てると思います。最悪オルタージェネシスを打たれてしまってもアルティメットレイを打たれる前に三神を狩る事ができれば楽になります。

後攻は逆にかなりきつくオルタージェネシスを高確率で許してしまい、アルティメットレイでケルディオまで育てられるとほぼ詰みに近い状況になってしまいます。後攻を取った場合は死に物狂いでアルティメットレイを打たれる前に3神を狩りましょう。

7.当日のマッチアップ

正直記憶が曖昧であまり詳細に覚えていませんがさっと解説します。

1戦目 ハンデスミュウミュウ 先行 勝ち

ジラーチスタート、お相手ミュウミュウスタートでレッドパーフェクションと予想。幸先良く先行カキを決める。相手のターン、ソルガレオgxなどがトラッシュに行きヤバいなーと思っていたら唐突にドンカラスgxがトラッシュされファッ!?となる。ジラーチを倒されるも返しのターンで6エネダブルブレイズでサイド3-5。何をされるか戦々恐々としつつも相手のハンデスがうまく決まらずそのまま押し切って勝ち。

2戦目 メルカリミミロップ 桟敷さん 後攻 勝ち

初手の7枚でテテフorデデンネスタートしかなくテテフでサポを持ってきても解決しない手札だったためテテフスタートいきなりデデチェンジするしかない絶望的なスタート。さらに相手が先行でベンチにミミプリにエネを貼り、ただでさえきついのにgxを展開するしかない展開に。本当にどうしようもなく泣く泣くデデチェンジ。レシリザを展開するもサポに触れず泣く泣くテテフカキ。この時点でミミプリの打点は300まで上がりお祈りしつつターンを返す。しかしお相手もキツそうでグズマもダブル無色も持っておらずエネ(おそらく鋼)をミミプリにはりメルカリをベンチに展開しターンエンド。どうあがいてもレシリザを前に出せばミミプリにワンパンされますがテテフ×2でミミプリを2パンするプランに切り替えテテフにエネを貼りつつグズマで裏のメルカリを呼び出しフレアストライクで3-6。返しでダブル無色をミミプリに貼られレシリザが倒され3-3。しかしダブル無色のおかげでテテフの打点が上がり、溶接工で加速し120点。相手逃げでダブル無色をトラッシュしつつメルカリでフルメタルウォールgxを打たれるも裏のテテフも育っていたため、手貼りハチマキグズマで裏のミミプリに130点、勝ち。ちなみにメルカリ相手は容易にカキを使うと必ず痛い目を見るので慎重にプレイしましょう。

話は変わりますが桟敷さんは東京CLでメルカリを握って8-2の好成績を残された方でもあります!今回戦っていただいたご縁も兼ねてメルカリデッキを組もうと考えている方に桟敷さんのメルカリのnoteを紹介させていただきます。興味ある方は是非一読してみてはいかがでしょうか?(ご本人に許可頂いています)


3戦目 三神ケルディオ  後攻 勝ち

お相手先行いきなりNを打たれ、なんと早くも三神に3エネがつく展開。それに対し、こちらはカキに触れずレシリザに2エネしかつけれないままターンエンド。アルティメットレイでケルディオ育てられたら絶望的だと考えていたらお相手オルタージェネシスを選択。返しのターン溶接工手貼りでレシリザ4エネテテフ1エネでフレアストライク。返しでこんどこそアルティメットレイでケルディオ育てられると思いきやお相手2体目の三神を育成。返しのターン溶接工手貼りでヒードランgx 3エネ。げきりんで3-6。返しのターンにレシリザが倒されるも手貼り1+ドラン3エネ+テテフ1エネハチマキで三神をワンパンして勝ち。

4戦目レッドパーフェクション 後攻 勝ち

かなり記憶がないマッチですがジラーチでジラーチを持ってくるをやらかしたマッチ。先に加速され厳しい展開でしたが1体目のミュウミュウをレシリザとテテフで2パンし2体目はヒードランの5エネハチマキヒートボンバーでワンパンし勝ち。スタンプ発電所で1ターンお相手が殴れないターンがあったのが大きかったです。

5戦目 三神ケルディオ 後攻 勝ち

お相手事故がひどくデデンネスタートでターンを返され、入れ替えを引ければ勝ちでしたが引けず。しかしその後の展開もかなりキツそうで育ちきる前のケルディオを狩りつつそのままサイド取り切って勝ち。

6戦目 レシリザ 後攻 勝ち

お相手WCSのTシャツを着ており、聞けばWCSday2出場者で戦々恐々としつつゲームスタート。初手先行カキを打たれるもバトル場のレシリザに5エネ貼ってくれたために返しのターンレシリザに手貼りしつつテテフに2エネつけてエナドラで140点。返しにグズマ、6エネダブルブレイズでレシリザ倒され6-3。この時点でこちらが6エネダブルブレイズでタッグをワンパンするプランを諦め2+1でとるかレシリザを2パンするプランに切り替え。後攻2ターン目にレシリザをテテフで狩るも後続を育てられず。ここからはあまり記憶ないですがレシリザに中打点いれ、こちらはテテフを狩られるももう一体のテテフに1エネしかついていない状況。テテフを狩られる場面でスタンプ発電所を打たれ後はエネを引けるようにお祈り。スタンプで流されてエネは引けずもハイパーボール引けたため、やぶれかぶれ→炎の結晶、勝ち。試合後お相手互いの健闘を祈りつつ握手しました。おそらく一番熱い試合だった。

7戦目 三神ケルディオ シャックさん 後攻 負け

ここまで勝ち上がってくると周りの卓には見たことがある人がチラホラ。この時隣はあむさんでした。こちらのスタートが何だったが覚えていないですが先1でアブソル、やぶれかぶれを喰らい辛い展開。なんとかカキに漕ぎ着けることができるも手貼り出来ず先2オルタージェネシスを許してしまう。後攻ではグズマを引けずジラーチも逃がせずそのままターン終了。グズマで裏のテテフを狩られつつ後ろのケルディオが育ってしまう。こうなるとほぼ絶望的な状況で育ったケルディオを倒そうと試みるも必要札が足りず、返しのターングズマでレシリザが倒され負け。

8戦目 サナキュウ 先行 勝ち

優先権獲得を目前にして初の一敗を喫し、少し嫌な流れになるも切り替えて先行カキを決める。お相手はマーシャドースタートで初手シロナとウツギを使えず少々苦しい展開、ラルトス1体を展開されターンが返ってくる。こちらはもう1体のレシリザに手貼りしてグズマでラルトスを狩る。お相手ようやくウツギに触れ、アロコンラルトスラルトス素出しメタモンと展開しみちしるべでアロキュウとサーナイトを手札に加えターンが返ってくる。このままではふしぎなみちびき→タッグコール→グズマハラでレシリザワンパンが確定しているのでデデチェンジを使いなんとかやぶれかぶれに辿り着きアロコンを倒しターンエンド。お相手サーナイトに進化しかなりヒヤヒヤするも打点は150にとどまる。2体目のレシリザも育ち、サーナイトとアロキュウを倒して勝ち。

9戦目 ゴッドパーフェクション ヨネタクさん 後攻  負け

完走が確定し無事CL優先権をゲットし、ここまで来たらどこまでやれるかという気持ちで臨みました。しかし緊張はもう無くなったものの逆に疲れを感じていました。正直あまり詳細には覚えておらず、また相手のデッキがゴッドパーフェクションという未知のデッキと疲れのため脳味噌がうまく回らず殴れないターンを作ってしまうなどプレミを連発。なんとか3-3(4?)まで持っていきスタンプ発電所を決めていくもブロアーでハチマキを割り忘れるという負け筋を残してしまいそれが仇になり負け。正直かなり勿体ないマッチだった。またこちらのミス、プレミを見逃さず適切に捌いてきたヨネタクさんのプレイングも流石でした。

10戦目 ピカゼク 後攻 負け

本当に記憶がないマッチ。しかしほぼ絶滅したと読んでいたピカゼクのため、練習も対策も全くしておらず、また疲れが最高潮まで達しほぼ感覚でプレイ。当然勝てるはずもなく負け。正直このマッチもすごい勿体無かった。9戦目と10戦目は自分の雑さや、甘さなどが出たマッチだと思います。

・総括

良い意味でも悪い意味でも自分の実力を発揮できた大会だったと思います。6連勝できた時は頭が澄み切っていてプランもビジョンもかなりハッキリしていて、刃牙のエンドルフィン状態ようないわゆるゾーンに入った状態でプレイできていたと思います。しかしその後集中力を欠いてボロボロと負けてしまったのも集中力、疲れも含めて自分の実力だと思います。逆に10戦以上戦い抜く体力と集中力、連戦しても負け筋をケアしきる繊細さという課題が見つかったと思います。実際、CLは総力戦だと感じましたし、著しくエネルギーを消耗するので皆さんも参加される際はラムネ等の軽食類を携帯するのを強く推奨します。

8.レシリザを握る上で大切な事

アタッカーはレシリザだけじゃないこと。

どのポケモンで殴るのが一番良いかを先の展開を考慮しよく考えること。

盤面に残るエネの総枚数を常に意識すること。(バクガメスが入っているならなおさら)

レシリザは6エネでHP270、280のタッグチームをワンパンできるのに対してヒードランgx では5エネでそれらをワンパンできうることを意識してエネを貼ること。

最初の二つは文中で何度も述べていますが本当に大事なことだと思ってるので意識してみてください。最後は具体的に書きましたがポケモンによってこのような細かい特徴の違いがあります、それを頭に叩き込んでプレイしましょう。

9.CLを振り返って

改めて目標に掲げたCLで完走を達成できたことを嬉しく思っています。目標は高く持つものなんだなあと実感しました。また、とても個人的に収穫の多い大会でした。大会を通して非常に実力のあるプレイヤーたちと実際に対戦できる機会を得れた、というのもありますしCLという真剣勝負の場で対戦することで競技として純粋に勝ちにこだわってポケカをする楽しさも実感することができました。他には対戦した方やたまたま席が近かった方とツイッター交換したり、仲良くさせてもらったりとポケカに対するコミュニティや視野が大会前と比べガラッと良い意味で変わりました。

さらに周りの人にとても恵まれていると改めて感じた大会でもありました。フリーや調整に付き合ってくれた方々や、SNSで応援してくださった方々、現地で励ましの声をかけていただいた方々(差し入れまでいただいたakpさんには本当に感謝しかありません!)、改めて本当にありがとうございました!この経験と最後2戦連敗した悔しさを忘れずにシティ優勝、名古屋CL決勝トナメ目指して頑張ります!

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