赤い公園全曲考察34「カウンター」(公園デビュー)

出たネガティブからのポジティブ!

カウンターって言葉のいいところは、ただやられただけじゃなくてこちらも攻撃したっていうところだよね。こちらも攻撃したのに倍返しを食らって、さらにその倍返しを浴びせようとしてる。プラス→マイナス→よりプラス。

Aメロでコールアンドレスポンスみたいになってるところとか、Aメロの最後とBメロの最初の歌詞がうまく繋がってるところとか、ネガティブをすっと流していけるようになっている作りも美しい。それに「ネガティブからのポジティブ」以外に「思い出もいつか朽ちる」っていう「つぶ」のところで言った諸行無常感も出てる(直前の「いつか実る」との対比も効いてる)。これ赤い公園の大事な要素がいろいろ詰まった曲だと思います。

うたこすお得意のチャカポコドラムや、同じ形が変形して何度も出てくるちょっと抜けた津野ギターも苦難が続いたことを表してるみたい。でも全てはサビでスッキリ爽快させるための苦悩なんです。これ歌詞だけじゃなく曲調もネガティブ→ポジティブをうまく表現できてると思うんです。

疾走感のある曲だけど実は佐藤津野でアコースティックバージョンも披露されていて、ゆっくりでもいい曲だったのを覚えてます。

それにこの曲、今の自分たちには、この後赤い公園の未来にまた集合がかかることを知ってるから、余計に熱いものを感じます。(活動休止中に作ったらしいので、それもあるかも)

赤い公園大好きなSUPER BEAVER柳沢亮太さんが選ぶ一曲。分かってる〜!tricotのキダさんは自分たちの活動休止中にこの曲を聴いて泣いたと言う。
(追記・2013年5月5日、大復活祭「今更帰って来た!!赤い公園!!~タブーを犯したオンナたち~」が初演だそうです。忘れてた…)


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