津野米咲さんが亡くなって1年半で考えたこと(髪と紙と神の話)

つのさんからTwitterでもらったリプライを全部読み返していたら、当時金髪にしていた自分がつのさんから「金髪」というあだ名をいただいていたことを思い出し(そのまんまだなおい)、つのさんが通っていた美容院に行ってブリーチしてもらおう、と思い立った。

イケメンの美容師さんに「誰かの紹介ですか?」と聞かれたので「津野米咲という人の半分追っかけ、半分友達みたいなことをしてて」と説明すると、美容師さんは「津野かあ~~~~~~」と嬉しさ半分、悲しさ半分みたいな顔をしながら髪にブリーチ液を塗ってくれた。

たくさんのいろいろな思い出話を聞いたり、逆にこちらがたくさん話したりしていたら、美容師さんが急に手を休めて「そうだ、この本読みます?」と言って奥の棚に行き、1冊の黒い本を手渡してくれた。その本は、その美容師さんがつのさんに貸していた本で、つのさんが亡くなってから返ってきたものだった。なんだかベタベタ触るのは悪い気がして、パラパラとめくって「これと同じ本買います」と言って、美容室を出た直後にすぐにネットで購入した。(ちなみに髪はイカした色になりました)


その後、その黒い本は結局3回も買うことになった。

すぐに届いた1冊目は、大事な人に会った時にその人に貸した(んだっけ、あげたんだっけ?)。つのさんのことが誰よりも大好きな人だったから、なんとなくその人が持ってた方がいいような気がして別に返ってこなくてもいいやと思った。すぐに2冊目を買った。

2冊目の黒い本は、仕事で会った日食なつこさんにあげた。つのさんは、日食さんが高校生の時からファンだったと言ってたし、友達伝いにファンレターを渡したことがあるとも言っていた。

↑この写真いい写真だな~(笑)。

自分の消した過去のツイートを見返してたら、つのさんはゆうパラで日食さんについていろんなことを話していた。

「日食なつこの曲を聴いては『そっちは任せたこっちは任せろ』という気分でやっている」(2016年6月22日放送)
「『永久凍土』というアルバムには、ちょっとダメになっちゃった時に立ち直るためのヒントがちりばめられている」(2019年6月12日放送)

日食さんも日食さんで「『風が知ってる』を聴いた時『おい津野米咲、なんだこの名曲は』と思った」(2017年1月11日放送)と発言。なんとなく二人は、良い距離感の友であり、ライバルでもあり、でも似た者同士だったように思う。いろんなタイプの友やライバルがつのさんにはいたと思うけど、スタンスというか、強さ兼優しさ兼小粋さというか、においみたいなものがあんなに似てる人は他にいない。だから日食さんに会った時、美容室での話をして2冊目の黒い本をあげようと思った。


それからしばらくして。日食なつこの新曲『√-1』のMVが公開された。その前に公開されたMVのティザー映像を観た時、ひっくり返るほど驚いた。

撮影されたのが、あの赤いベンチだったのもビックリしたけど、映像の10秒目あたり、日食さんが読んでるのが自分のあげたあの黒い本だったから。4秒あたりで持ってるのは、つのさんが愛用してた小瓶型のUSBメモリなはず。つのさんが実物を持っているのを見たことがある。ということは、最初に開いて読んでる手紙は…例のファンレターなのでは?じゃあ、13秒くらいで手に取る腕輪はなんなんだろう……。
※追記・「おいレッパー、腕輪じゃないよ磁石だろよく見ろ」とありがたいお言葉をいただきました。たしかにU字磁石ですね。↓の動画のお札も含めて赤い公園の重要アイテムでした…。

ちなみにフル尺のMVだと件の部分はグシャグシャと線が入って見えにくくなっている。この『√-1』が収録されたアルバム『ミメーシス』は、全編にわたって何かを何かに擬態させた曲ばかりが入っているそうで、この『√-1』も某マンガの某キャラクターが元ネタなのでは?というツイートで一部界隈が盛り上がったりもしている(今そのマンガを買って読んで研究してるところ)。それもそれであるだろうし、でもMVを見て↓を読む限り、やっぱりそういう意味もあるんだろうなと思います。

ちなみに黒い本の3冊目は手元にある。次は誰にあげて、あと何回買い直すんだろうな。


歌川さんの入ったTHE 2も、ひかりさんの秋山黄色のサポートも、どちらも応援しているし、いつかは観に行こうと思っているけれど、映像を観る限りだとやっぱりまだ大人しいというか本気を出していないというか……手を抜いてるとは一切思ってないし、特にひかりさんの場合サポートが目立ってどうするとも思うけど、前~中期の赤い公園のライブでのあのゾーンに入ってるような状態、トランスしてるような状態ではなさそうだし、赤い公園での演奏や津野米咲の作った曲の方が二人の良さが出ているような気がして、ちょっと安心しているしちょっと寂しくあるところもある。でも新たな居場所みたいなものが見つかったのならそれはそれでいいねとも思う。

ひかりさんとチアキはnoteを始めて、なんだ俺のマネすんなよ?とも思ったけど(笑)それより、今度こそ長続きするんだろうな?とも思う。

理子さんは音沙汰がなくて何をしてるか分からないから、アクターズスクール広島時代の発表会のDVDとか映画「マイ・フレンドシップ・キルト」のDVDを買い漁っては観たりしている。理子さんは12~3歳の頃からめちゃくちゃ歌が上手い。そして…いつもどこか影がある。まだ観れてない映画「ファーストアルバム」もいつか観たいな…。

この予告編だけは100回くらい観た。だから自分の中では石野理子が100回くらいはたかれている。


赤い公園の映像はずっと観てません。音源は、たまに忘れた頃に聴く。それくらいがちょうどいいから。やっぱり初期の曲が好き。

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