赤い公園全曲考察35「贅沢」(公園デビュー)

「贅沢」というワードはこの「贅沢」だけじゃなく、この後の「くい」や「ドライフラワー」にも出てくる言葉。インタビューで津野さんは「当たり前のことが贅沢、ということです。思い出せる楽しいことがあることが、贅沢、という。」と語っています。

金持ちって意味じゃなく、当たり前の今があることを贅沢だと思うのは津野さんは根底にある考え方で、そういう心の贅沢をすごく願っていて、それにすごく感謝して生きてる人だと思う。そういうところ、いつも見習いたいと思ってる。

歌詞はなんだろう…殿方との大人の恋愛を歌ってるようにも思えるし、チャイムが出てくるからもっと学生時代のことかもしれない…。先のインタビューでも「子供なのか大人なのかは分からないけど」と言ってる(「たぶん大人になった今思い出す子供の頃」とも)。とにかくそういう可愛らしい幸せを思い出すことに、贅沢さを感じているのでしょう。カラスと一緒に帰るというのは例の曲のタイトルを意識してるのかな…。

音はリコーダー、形は鍵盤ハーモニカの小さいやつみたいなアンデスという楽器がすごくいい味の音を出してる。ライブでもこの曲のために用意されてて、あーあの音これで出してたんだ!ってみんな思ったと思います。

「カウンター」と一緒で、活動休止中に出来た曲。「星野源のラジペディア」で星野源さんがかけたこともある、なんだかかわいい曲です。

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